野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

ぽんす会 竹野町で釣る。

こんにちは。

暑くなりましたね。お元気でいらっしゃいますか。

前回は、拙い記事ながら たくさんの方にご覧いただきましたことを 心から感謝いたします。ありがとうございました。

 

 

気づくと、季節が進んで 稲が一面 早苗色からより濃い緑に 変化を見せています。f:id:snow36:20190802175930j:image

 

初めは 義母以外は 誰もまともに唱えられなかった 西国三十三ヵ所のお寺を唄う 五七五 七七のご詠歌も、伯母の四十九日を済ませる頃には、なんとかできるようになりました。自信がなくて ご詠歌のCDを流して済ませようかと申していた喪主の義弟も 先達を勤め上げました。

 

🐸

久しぶりに夕方に少し時間ができました。歩いていると、水路から流れる水音が 絶え間なく聞こえてきます。ヒバリの鳴き声は、もうだいぶ前から聞こえなくなっていました。f:id:snow36:20190802180229j:image

空の表情が 美しい季節になりましたね。

 

 

🐟

連れ合いが 一年ぶりに 豊岡市竹野町へ行き、沖合いで釣りをしてきました。伯母のお葬式の後の手続きなどが しばらく続いていた時に お誘いをいただいたので、ひと休みもいいかなと思いました。

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最近は、釣り船も 大きくてきれいで 乗り心地も良いそうです。人気の船は、半年先でも予約が取れないと言っていました。

 

ぽんす会の 船釣りは、久しぶりです。台風の影響が心配になる頃でしたが、波は ベタ凪だったそうです。漁場が近く、自然の岩礁が深いところなのだそうです。

少し前には そこで小学生が 74cmの鯛を上げていました。

魚影も十分にあるようで、釣果の報告が 留守番の私にも 刻々入ってきます。ヒラマサが1匹。イサキが10匹。ケンサキ3匹。何かわからないイカ1匹。(みんな活きていたら「匹」でいいのでしょうか)  イカ狙いは、雨の後のために 水が濁れて不漁だったとのことでした。種類は 少ないですが、釣果としては 十分すぎるほどです。

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黄色の横線(側線)のあるのが、ヒラマサですね。まわりはイサキです。

前回も お願いしたお店に、家族で食べるために 少しだけお造りを頼んで 後は引き取っていただくようにお願いしました。

お願いしたより、たくさんお刺身を造ってくださいました。


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手前の 白い背の魚が ヒラマサです。ねっとりとした食感もあり、甘味が感じられて味わい深い上品なお味でした。仲間のブリも いつも美味しくいただきますが、ヒラマサは格別です。赤い縞模様の魚は スズキ科のイサキです。左にケンサキも造ってあり、ゲソのお刺身まであって とても嬉しいです。目立たないところに、ぷるっとしたイサキの白子もポン酢と一緒に添えてくださっていました。

 

これを見た義妹から「お義姉さん、すごい❗」と言われました。いえいえ、さくから切るくらいはできますが、捌くとなると…。こんなにたくさんの魚を私が何かしようとすると、時間がかかり過ぎて お刺身として食べられなくなってしまいます……。それにしても 同じ魚を プロが造ると全く違います。改めて思いました。

 


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それとは別に イサキを炭焼きにしてくださいました。30cmありました。20cmほどのもあり、そちらは義母に。皮はぱりっとしています。塩焼きのいい香り。白身は しっとりとして柔らかく、白子が入っていました。

おくどさんをしつらえてある こちらのお店の炭焼きの魚は、男前の端正な辛口という印象を持ちます。きっと こんな日本酒がふさわしいですね。

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🐟🐟

そう言えば、以前 卵のぬか漬けは 美味しいのかと お尋ねをいただきました。遅くなりましたが、ぬか床に 殻を剥いた茹で卵を一日ほど浸けておくと、ほどよい塩味で上がってきます。お好みの浸け時間でお試しくださいね。

また、この季節は 水茄子が 瑞々しくておいしいです。かなり 地域限定ですが、機会がおありでしたら、ぜひ 縦半分に割ったものに塩をもみこみ、半日ほど浸けたら 縦に割いて召し上がってみてください。皮の紺も鮮やかで、萌木色を溶かし込んだような実の色も美しく 目でも楽しめます。たいしたお料理もいたしませんのに、ずいぶんな熱弁ですね。失礼しました。


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今日も ご覧下さいまして、ありがとうございます。

暑い日が 当分続くようですね。どうぞ お体をお大事になさってくださいね。

 


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「おもしろうて やがて悲しき鵜舟哉  芭蕉 句」(325×245m/m)  松尾芭蕉

 


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「岩壁の感触をふと懐い居り 半世紀前の夏の穂高の    砕花の歌」(300×200m/m)   富田砕花 詩       村上翔雲 書

そぼ降る雨、西宮で。

こんにちは。

カサブランカが 満開になりました。f:id:snow36:20190725220526j:image

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妹から ある会に誘われました。

場所は 西宮で、父とご親交いただいていた詩人の 今村欣史さんが 経営されている 喫茶店です。

この度は、今村さんのご友人の

ドリアン助川さんの お話を伺って参りました。

長くなりますが、どうぞ よろしくお付き合いくださいますように。


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コーヒーフィルターに書かれた言葉は、今村さんから 妹へのお誘いです。

ドリアン助川さんのお話を間近で拝聴することは、今後多分ないと思う魅力的なお誘いでした。

そして 私のブログに時折 コメントをくださる今村先生、いえ 今村さんに(先生はやめてくださいと おっしゃってくださいました。ありがとうございます。) お目にかかって、ご挨拶を申し上げたいと、かねがね思っていました。

雨が降ったり、止んだりの日でした。

はじめましてのお店は、いろいろな方の 絵や書が飾られていました。f:id:snow36:20190720141608j:image

奥に 今村さんご夫妻が描かれている優しい絵。ご夫妻は、このままの方々でした。


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父の作品も飾ってくださっていました。

 

そして、この日は テーブルを置かず、30人ほどの席のソファだけが、お店いっぱいに並べてありました。花の香りが漂います。

 

🌿🌿

ドリアン助川さんは、ご自分の生い立ちの話をされ、ご自身が翻訳なさった

「みんなにやさしく」(パット・ズィトゥロウ・ミラー 作) の絵本と、

ジャン・コクトーの人生を描いたアルルカン(歌う道化師) としての活動の 語りと歌の舞台「クロコダイルの恋」のお話から、子どもたちのために作られた

「クロコダイルとイルカ」(ドリアン助川 作)の絵本を

途中解説を加えながら、朗読してくださいました。言葉からだけではなく、たとえば「クロコダイルとイルカ」では 旭山動物園の飼育員をされていた あべ弘士さんが描かれる生き生きとした絵からも 作者からのメッセージを受け取ります。

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他に、やはりご自身で翻訳された「星の王子さま」(サン=テグジュペリ 作) の一節や、子どもたちの詩が収められている こちらは何十年も前の(私も存じ上げている) お気に入りの本「一年一組 せんせい あのね」から いくつか 朗読してくださいました。かわいさの中に 忍ばされたするどい目線を持つ子どもたちの感性に 思わず笑みがこぼれます。

表情豊かな素敵なお声でした。舞台の方なのですね。

 

🌿🌿🌿

そして、小説「あん」の創作についてのお話を聞かせてくださいました。

人は 何のために生きているのか。

バンド活動をされていた時に 深夜のラジオ番組を持っておられて、若いリスナーに 上記の問いを投げかけてみると、「社会の役に立つために」と答える人が多かったそうです。

若い人が 社会の役に立つために と、答える。それで、何のために生きるのか。をテーマに 「あん」を著されたそうです。

映画は たいへんヒットしたので、ご覧になられた方も多くいらっしゃると思いますが(すみません、私は 映画を拝見していないのです。)、舞台は、下町のどら焼き屋さん「どら春」。時給200円で雇われた徳江さんは、以前にハンセン病を患っていて 美味しいつぶあんを作ります。

ずっと以前に治療薬ができて、他の国では既に隔離を廃止していたのに、1996年になって ようやくハンセン病の隔離をやめた日本。

それから10年以上経っていても 差別や誤解の多い病気と、その事を扱う書籍を嫌う出版社。

 

映画の主役の樹木希林さんについての お話もお聞きしました。

小説を書かれる間に、主人公に 樹木希林さんをイメージするようになって執筆されたのだそうです。

有名な俳優さんなのに、初めての主役で 2015年の カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として上映された時に、スタンディングオベーションが起こる会場の中で ドリアンさんのところに来られて「ねぇ、早く帰りましょうよ。」とおっしゃったことや、

ル・モンド紙が、樹木希林さんに向けて「抱きしめたい、抱きしめたい、抱きしめたい、樹木希林。抱きしめたい」と書いたこと。

 

徳江さんのモデルとなった方の お話もしてくださいました。

この方が 女学校に入った時に 経済的な理由で学校のお弁当に おかゆを持って行くうちに、「おかゆ」とあだ名されたこと。まもなく、ハンセン病を発症して 絶対隔離の病院へ行かなければならなくなった時に、車に乗せてくれる人もなく30kmの道のりを お父さんとふたりで 歩いて行かなければいけなかったそうです。

おかゆ」と呼ばれてもいいから、女学校へ戻りたかった。まだ若い方にとって 症状が進んでいくことが どんなに怖くて苦しく悲しいことだったでしょう。そして、長い闘病と快復した後も まだ続く 謂われのない隔離の生活が続きます。

後に この方を「おかゆ」と揶揄していた同級生は、ひめゆり学徒隊でみんな亡くなってしまったそうです。

昨日の ニュースで、安倍総理ハンセン病の方のご家族(原告団の方々)に謝罪しておられる場面が映っていました。家族の方まで 長い間ひどい差別を受けたという話でした。

 

ドリアンさんは、この小説を 3年間で 11回、すべて一から書き直して、書き上げられたそうです。病気の方が知り合いにもなく、調べれば 調べるほど 小説にすることに悩まれたとのお話でした。

こちらのモデルとなった方に 希林さんは 2回会いに行かれて、撮影までに、ひと月の間 4本の指を 左右それぞれ紐でひとつに括って 手指の歪んだ徳江さんの役作りをされていたそうです。

この小説を読むまで、私は ハンセン病の患者さんが、隔離されていたことを知っていたのに、その人生に、病気に、そして お気持ちに思いが至っていませんでした。一時的な感想を持っただけの自分の無関心に ようやく気づかされました。

 

 

映画にはなかった場面の 小説の中で描かれている、徳江さんから 「どら春」の店主の千太郎に宛てた最後の手紙を ドリアンさんは、温かい声で朗読してくださいました。

そこに、人は 何のために生きているのか。が書かれてありました。

静かな緊張がありながら 穏やかなときが流れていきます。

 

「あん」。どら焼き屋さんの店主 千太郎の 行きつ戻りつする細やかな心象に 共感を持ちました。淡々と語られる日々に 桜の花びらが織り込まれていきます。

素朴な焼き物のお茶碗に そっと盛られた温かいご飯を勧めていただいたように思う小説でした。

 

様々な思いが詰まったお話をお聞かせいただきました。贅沢な時間でした。

ドリアン助川さん 心に残る素敵なお話の数々を ありがとうございました。

 

今村欣史さん 素晴らしい会にお誘いくださいまして ありがとうございます。

奥さまの手作りの パイナップルやキウィの大福、柔らかい求肥の白餡に果物が とても美味しかったです。

 

緑のツートンカラーのタクシーを 今村さんのお嬢さんに呼んでいただいて、雨降る中を電車の駅へ向かいました。

電車から乗り換えた 高速バスでも、いろんなことを思い ぼんやりしていました。それでも、降りるバス停を間違うことのないほど 遠くまで乗って帰ったのでした。

 

夜の庭に カサブランカの香りが広がります。

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文章ばかりで 長くなってしまいました。ごめんなさいね。

いつも ご覧くださいまして ありがとうございます。

 


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「なんぢら多くの果を結ばば わが父は栄光を受け給ふべし  ヨハネ伝」(110×150m/m) 葉書より少し大きなサイズです。

 


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「しずかな山  しずかなわたし  重吉 詩抄」(190×300m/m)   八木重吉 詩         村上翔雲 書

樫の木に宿る風

こんにちは。

風蘭 (フウラン) が咲いています。


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以前 ブログに書いたことがあるのですが、何年か前に 石に着生させた風蘭をいただきました。

むき出しになって石にしがみつく根は、グロテスクにさえ見えます。

その根と、細い葉に 真白で可憐な顔をした小さな花の取り合わせは、意外でありながら 本来あるがままの印象も受けます。

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少しずつ育ち 毎年花を咲かせます。自分でも 台所の窓から見える樫の木に着生させてみたくなりました。

何故か 連れ合いが興に乗って、3本ほど この石から剥ぎ取り、水苔にくるんで銅線で落ちないように止めてくれました。6月初めのことです。


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着生と言うより、どちらかと言うと 苔玉を銅線でぐるぐる巻きにして潰してしまった状態です。 やり直しました。

 

梅雨時の外壁の補修工事の最中に、いただいた石の方の花が咲き始めました。可憐な花です。

 

樫の木に着生させてみた(まだ着生は できていないのかもしれません) 方も同時に咲き始めたようです。雨が時折ぱらぱらと降るだけの日が続いていましたが、補修工事のための足場やネットが視界を遮るため、すぐに確認ができなかったのでした。

雨の止み間に、前栽の向こう側から覗くと、小さな花が咲いていました。


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去年 淡路島の「奇跡の星の植物館」に行った時に、やはり根を見せて生きる蘭の仲間を見たことを思い出していました。

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バンダコスティリス ブルースター。(奇跡の星の植物館)

小さな命が 土を離れて何処かに根づき、花を咲かせるということに思いを巡らせます。

私たちは、銅線で木に巻きつけただけですが、植物は場所を選ばずに その場で咲く。

 

他の花でもあることですが、風蘭も 夜になると風に乗り むせるように深く薫ります。バニラを思わせる濃密な匂いが、昼の余韻の熱を持つ昏い梅雨の庭に漂っていきます。


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ご詠歌を上げていると、薬師堂の桜の木から  蜩のさざめくような音が静かに広がります。

 

🌿🌿

こちらは 1ヶ月も前のお話で恐縮ですが、近くに 古民家を手直しされたイタリア料理のお店ができたと聞いて お昼に行ってみました。

 

まわりは、ひとの気配のない川縁。
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コンクリートの筒が積まれているかのように見えますが、何に使われていたのか わかりません。


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ノコギリ屋根の工場跡。倉庫として使われているのでしょうか。そのそばに、古民家が建っていました。

 

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お店の方は、大阪から移り住まれたそうです。


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店内は、前栽に向かって窓が続く昔ながらの畳の部屋が並ぶ造りを 解放感のある ひと続きのフロアに変えてありました。アコースティックギターの音が静かに流れています。
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きのこのフラン。マッシュルームと卵を蒸し焼きにしたもの。チーズの香りが立って、温かく ふくふくとしていました。


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エンドウ豆のポタージュと、

下のお皿は、スモークサーモン、玉ねぎと 大黒しめじがシャクシャクした食感のロースト。

ローストビーフ、そら豆のフリット、ほうれん草のキッシュ。バラエティーに富んだ 楽しい前菜でした。それぞれが 細やかに料理されていて 会話も弾みます。


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メインは、長い赤エビのグリル。香りもごちそうですね。ほんのり甘くて 臭みもなく 濃いお味だと思いました。美味しいエビでした。よく獲れていた時期のようで、京都が本店の 近所のスーパーにも 並んでいました。

ご飯か 自家製の全粒粉のパンを、それぞれ選びましたが、ご飯も パンも連れ合いに食べられてしまいました。軽いランチといった感じでした。
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山あいの小さなレストラン。予約が取りにくいお店とのことでした。

 

昨日までは 月が美しく見えていましたが、今日は 荒れてきましたね。どうぞ お気をつけくださいね。

ご覧くださいまして ありがとうございます。

 

 


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「我らが外なる人は壊(やぶ)るれども、内なる人は日々新たなり   コリント後」(150×200m/m)  新約聖書   

 


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「何も有たぬ者の如くなれども 凡てのものを有てり  コリント後」(150×200m/m) 新約聖書        村上翔雲 書

パレードを観に行きませんか。

こんにちは。

お元気でいらっしゃいますか。

今日は、まず前回のラベンダーパークの記事の訂正と補足をさせてくださいね。

ラベンダー以外の植物の説明が、不足していました。印象だけでこんな感じかなと書いたものもありました。


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こちらの 花びらの上に繊細に広がり立つ雄しべが愛らしい白い花は、ギンバイカ (マートル) です。

こんな感じに 雄しべがふわりと立ったビヨウヤナギの美しい花のお写真を載せていらっしゃるブログを 最近拝見しました。とても素敵でした。

ギンバイカの微かに優しく香る花に (ハーブなので、葉も折り取って擦りあわせると よい香りがするのですね。自分のものではないので遠慮しますが。) 、蜂や 緑の小さなハナムグリなどが 飛び交っていました。

 

そして、「セージでしょうか」と書いていましたが、

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バーベナ ハスタータ ‘ ブルースピアーズ ’ 。白い花もありました。近くで撮った写真もあった方がよかったですね。

 


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セリ科だとは思いましたが、コリアンダーかもしれないとのご意見をいただきました。拡大した写真をつけてみました。

せっかく撮った花ですから、ちゃんと名前を知りたいです。名前を知ると、身近に感じて より大切に扱いたくなります。

いずれも お知らせいただき、私も改めて見直しさせていただきました。

教えてくださいまして、本当にありがとうございました。

 

 

🌿🌿

絵を観に行きませんかと、私の母と親しくしてくださっていた方が 誘ってくださいました。

ぬか漬けなら、浅漬けの泉州の水茄子。茹で卵は ゆっくり漬けた方が美味しいですが、こちらのお話は、気がつくと1ヶ月の古漬けになってしまいました。

 

兵庫県立美術館へ出かけました。

県立美術館は、安藤忠雄さんの建築で  2002年に 王子公園のそばから、現在の海の近くへ移転しています。f:id:snow36:20190711165138j:image

 

 

移転する以前の 兵庫県立近代美術館(現 原田の森ギャラリー、横尾忠則現代美術館) の佇まいがとても好きでした。心踊らせながら、何度も 何度も 通った懐かしく 美しい場所を 思い出します。         

 

そして、今の新しい県立美術館は、蔦が覆う吹き抜けのエントランス。巻き貝を割ったような円形テラスなど、モダンで 魅力あるところです。

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この度の特別展は、吉野石膏コレクション。

印象派からその先へ」

思いがけないほどの数の 画家と作品群でした。

印象派は、コローから始まり、シスレー、モネ、ルノワール

フォーヴ(野獣派)は、ヴラマンク、ブラック、ボナール。

エコール・ド・パリは、ユトリロローランサンシャガール など。

28人の画家、72点の作品が 展示されています。

 

一番印象的だったのは、

「エコール・ド・パリ」のフロアの マルク・シャガールで 圧倒的に素晴らしいと思いました。拙い説明で申し訳ありませんが、

「バラ色の肘掛け椅子」。大きな窓から 山を望む部屋にイーゼルを据え、手にパレットを持ち 奥さんのベラとぴったり寄り添う画家は 天井からカンヴァスへ ゆっくり降りて来るように見えます。ふたりで抱き合って床に立っていたら、こんな夢のようなふんわりとした空気はないのでしょう。左に置かれた 丸い座面の青みがかったバラ色の肘掛け椅子が、甘く優しくて。

 

「夢」は、奥さんのベラを亡くした頃の絵だそうです。

薄灯りの下、ふたり分の食卓が用意されています。画面左の料理を乗せた方のお皿の側には、黒く沈んで影になっている男性が座っています。あまりに暗い この人は、シャガールを暗示しているようです。

周りは、静まる夜の街に ヴァイオリンを持つ人や 花束を持つ人などが 暗闇に浮かんでいます。ぼう と白いドレスのベラが右にふわりと。微笑んでいるようにも見えます。

ふたりで過ごした思い出が描かれているのですね。 

 

最後に展示されていたのは、120×132cmと かなり大きな作品でした。

「パレード」と名付けられたその絵は、サーカスを楽しむ人々が描かれていました。

華やかな青色に彩られた サーカスの舞台と それを見下ろす観客席、楽器の奏者も楽しげです。

集大成とも言えるこの鮮やかな大作は、シャガール 最晩年 92歳の頃に描かれたとのことでした。主題から伝わる愛が素晴らしく、高齢の画家の強い集中力とエネルギーに驚きます。

 

 

 

順番が前後しますが、始めのフロア「印象派、誕生」では、

クロード・モネの「サン=ジェルマンの森の中で」の吸い込まれそうなオレンジと青緑の消失点や、

アルフレッド・シスレーの 爽やかなポプラ並木。

 

ピエール=オーギュスト・ルノワールf:id:snow36:20190711221157j:image
「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」パステルの繊細さ、豊かな髪のうねりも美しいです。

やはり ルノワールの「庭で犬を膝にのせて読書する少女」の眉から口元までが きゅっと短く幼さの残る少女の愛らしさが心に残りました。日だまりの暖かな森。

 

雲のかかった 薄青い空に、黒く沈んだ深緑や、モスグリーンの木立と湖の風景画が懐かしく感じられる カミーユ・コローの絵。

 

アメリカ人の 印象派の画家、メアリー・カサットの絵  (印象派の画家ために尽力した画商ポール・デュラン=リュエルの孫の肖像。モデルは 生き生きとした表情のかわいいお嬢さん)が、一緒に活動した エドガー・ドガの「踊り子たち(ピンクと緑) 」と並んで飾ってありました。ちょっとした配慮が ファンには嬉しい。

 

 

「フォーヴから抽象へ」

ジョルジュ・ルオーの 初期の非常に力強い輪郭の黒く重い絵から、後期の強い輪郭の中に明るい色を嵌め込んで描かれた女性など、書いてみたいことがたくさんありましたが、書き出したら、止まらなくなりそうでした。

本物に出会う感動は、例えようもありません。


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神戸での公開は、7月21日まで。この後は、10月30日から 東京 三菱一号館美術館で開催されるそうです。どうぞ 素晴らしい絵画との出会いをなさってくださいね。

 

🌲🌲

この度ご一緒した 母と親しくしてくださっていた方は、別れ際に改札口まで見送ってくださいました。涙を浮かべておられる姿に、20年前の母を いつまでも忘れないでいてくださるのだと 心から有り難く 嬉しく思いました。心が温かくなります。

それなのに、私は 他の方のご迷惑にならないようにすることにだけは 神経を遣うものの、いつもの とんでもない独特の鑑賞の癖が出て、その方と妹をほったらかしにして ひとりで楽しんでしまいました。(一体どんな鑑賞の仕方なのでしょうか……)  おとなげのないことに申し訳なく思います。

 

ご覧くださいまして ありがとうございます。

こちらは、雨混じりで 気温は低いですが、少し蒸しています。

お体大切になさってくださいね。

 


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「木の芽 草の芽あるきつづける」(190×75m/m) 草木塔   種田山頭火

 


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「ひさしぶりに掃く 垣根の花が咲いている」(240×320m/m) 種田山頭火 句      村上翔雲 書

紫の風の烟る

こんにちは。

前回、前々回は、お気遣いをありがとうございました。皆さまからのお気持ちに 心から感謝いたします。

 

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火曜日に、ラベンダーを見に行きました。

お花が素敵な季節ですね。今日も どうぞよろしくお付き合いください。

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兵庫県多可郡にある ラベンダーパーク多可 です。

ラベンダーパーク多可 | 西日本最大のラベンダーパーク

 

3月に クリスマスローズの講習会を聴きに行きました。

 

こちらでは、3種類のラベンダーを育てておられます。

ストエカス     5月中旬〜6月上旬f:id:snow36:20190702224028j:image

花が終わっていたので、こちらの写真は ホームページから お借りしました。今年も見逃してしまいました。愛らしい花姿に 来年こそお目にかかりたいと思います。

 

イングリッシュ    6月上旬〜6月中旬f:id:snow36:20190704224203j:image

こちらは、四角のブロックで育てられています。関西では 育ちにくいとのことで、飼育方法を工夫されているとのことでした。f:id:snow36:20190704224247j:image

花期が終わろうとしていますが、f:id:snow36:20190704224400j:image

魅力的な花に 蜂や蝶々が集まってきます。

 

ラバンディ       6月末頃〜7月中旬f:id:snow36:20190704224707j:image

去年も 同じ頃に伺いました。

今は、しゅっと立ち上がるラバンディラベンダーの花がこれからの時期でした。


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園内は、時折 強く日が差します。ふくよかで品のある香りが、湿った空気に溶け込み 風に乗って流れます。

紫が烟ります。

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ひとつひとつ岩や石を取り除き、山を開墾して作られた広い園内は なだらかな坂で、ラベンダーの向こうの山が 雲を被っています。うぐいすが、高い所から潤いのある声で囀っているのが 聞こえてきました。

歩いていると、係の方があちらこちらで 手入れをされているのを見かけます。

 

ガウラが満開。

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去年も こちらのお話を書いたのですが、相変わらずの のんきな記事を見返すのも恥ずかしいように思います。あの頃に 私のブログをご覧くださった方々が、今も変わらなくご覧くださることが ただ嬉しく幸せに思います。f:id:snow36:20190704224937j:imagef:id:snow36:20190704225315j:image

 


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こちらも セージの仲間でしょうか。


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アカバナユウゲショウが ぽつりと。


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セリの種類と思いますが、群生していました。

 


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薄紫のキャットミントが  ふんわりと広がります。絶え間なく 揺れているような線の細さがあります。

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アナベルと一緒に。

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ヘメロカリス・ララバイベビーが咲いています。

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花びらをほんのり薄紅で染めたような美しい色。縁がフリルです。f:id:snow36:20190704234511j:imagef:id:snow36:20190704234616j:image

 

ラベンダーは、ひとつひとつの株が大きく、並んでいるところは ちょっとした存在感がありました。

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売店精油を買ってみました。f:id:snow36:20190705001133j:image

以前、こちらの園長さんが、「無農薬で育てたラベンダーから 丁寧に抽出しています。成分濃度の高い品質の良いものです。」とおっしゃっておられたことが印象に残っていました。

園内に 水蒸気蒸留の施設を備えておられるとのことです。

帰って早速、素焼きのプレートに数滴。

澄んだ優しい香りが 静かに立ち上ぼり、目に映るものを  柔らかく変えていきます。

 

強い主張はないけれど、誰もの心が安らぐ香り。また 来年伺いますね。

 

ご覧くださいまして、ありがとうございます。

 


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「野に摘む花に 心の影うつる そのうす紫の  順三郎の詩」(200×300m/m)  旅人かえらず141    西脇順三郎 詩      村上翔雲 書   再掲

 

西瓜。

こんにちは。


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蒸し暑い日も多くなりましたね。水の張られた田んぼに 離れた低い山が映ります。一昨日の夕方はこんな眺めでした。

お元気でいらっしゃいましたか。

 

前回は、普段に増して まとまりのない内容でしたのに、

たくさんの方にご覧いただいたばかりか スターや、ブックマーク、コメントを思いがけないほど いただいてしまいました。

申し訳なく思いますと同時に、お心遣いをいただきましたことに心から感謝いたします。本当にありがとうございました。


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病気の親戚は 私どもの隣に住む 連れ合いの伯母で、先週 亡くなり 連れ合いが弟と一緒に お葬式を出しました。

子どものいない伯母から とても可愛がられた連れ合いの気持ちを思いました。

何か他人事のように書いていますが、私こそ お世話になっているのです。

以前 実家の父や義父母、連れ合いが 立て続けに病気になり、かかりきりになることが 8年ほど続いたことがありました。父は妹が看てくれたり、小学生から中高生にかけての年頃だった子どもたちが手伝ってくれたりと、随分まわりに助けてもらいましたが、

自分の不甲斐なさに落ち込むと、岸田衿子さんの

「くるま はぐるま くるわば くるえ」という詩を 度々思い浮かべました。そこまででもなかったのに、少し厚かましいことです。

けれど、伯母が長い間 変わらずそばにいてくれて 力になってくれたから、私は 孤独ではありませんでした。感謝しても感謝し尽くせません。


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伯母のお葬式は 家族葬でしたが、親戚や会葬してくださった方々が とても優しくて 気持ちが救われました。

お別れは 何度経験しても慣れることはないのですね。

 

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お葬式の帰りに 伯母も好きだったスイカを買いました。

包丁を入れて 切り分けたスイカのひと切れ。私の思う夏のみどりの指からは きっとこんな香りが滴る。

伯母の明るく優しい笑顔を思います。美味しいものと 花がお好きでした。だから 料理も 植物を育てることも上手なひとでした。

 

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お話が 前後しますが、

伯母が亡くなる前の日に、時間をみて ひとりで あじさい園に行きました。f:id:snow36:20190625234355j:image

去年の今頃にも伺った こちらのお寺のあじさいが、とても美しかったことを思い出していました。


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今年も 丹精された淡い花は 木漏れ日の影で、優しく咲いていました。

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花は 静かに咲くだけで、それだけですべてよいのですね。

しばらく花を拝見して、あじさい園のそばから 緩やかに伸びる参道を 本堂へと歩きました。

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時折聞こえる葉擦れの音、ジャスミンに似た香りが漂うのは、参道の脇の 聖天をお祀りしてある天堂からのお香でしょうか。木々のしじまに 清浄な空気が とても穏やかでした。f:id:snow36:20190625235704j:image


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本堂の前で…。この時には、何を祈ればよいのか もうわかりませんでした。ただ伯母のことを思って 手を合わせました。 


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お葬式から数日経って、息子が これを見ないかと サカナクション10周年記念のBlu-rayを見せてくれました。 (2017のライブですから、今年は12周年ですね)   まだ用事が多くて ゆっくりと見ることはできませんでしたが、山口一郎さんは お話の楽しい方だと知りました。

「ふくろう」という曲が心に残りました。12年前の歌。アレンジはあるのかもしれませんが、落ち着いた声とギターの素朴な音色。アスファルトに染み込む雨の匂い。聴く者が触発される感覚的な歌詞が しみじみと語りかけてくるのでした。 

 

四十九日まで、毎晩 ご詠歌を上げます。小一時間のことですが、のどかな拍子と鉦の音に 気持ちが落ち着きます。偲びながら、ゆっくりお別れをしていきましょう。

 

我が家のあじさいも 咲き揃ってきました。雨の季節に入っていきます。f:id:snow36:20190625235836j:image

 

 

ご覧くださいまして、ありがとうございました。

台風の大雨が降るそうですね。

極端なお天気が続きませんように。どうぞ お気をつけて。

 






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「君が君の最後の肉の一片 血の一滴が盡きるまで その努力をやめることをせぬのを  富田砕花 詩抄」(300×200m/m)  富田砕花 詩     村上翔雲 書

メドーセージの6月 Ⅱ

こんにちは。

最近は、5月の頃より爽やかで メドーセージが 一気に育ちました。


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この花は いつも思ったように撮れなくて、私の写真では 魅力が半減です。

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日差しが明るいと 紫色に写ってしまいます。確かに、紫の気配がありますが そんなに甘くはありません。


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こちらは、鮮やかな紺碧に見えますが、本来の色は どちらかと言うと瑠璃色に近いでしょうか。
元気な花を 次々と咲かせています。確かに、口を開けて吠えているようでもあります。

 

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ご近所で あじさいが咲き始めたと聞いて、伺ってみました。

藤棚の下に あじさいの緑が濃い影を落としています。

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もう一週間もすれば、満開になるそうです。

 

ウチョウランの花が 小さな盆栽仕立てにされていました。

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初めて見るウチョウランは、爪ほどの大きさの優しい若紫色の花です。f:id:snow36:20190611221944j:image


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大きなスモークツリーが シンボルツリーのような存在感で立っていました。花が終わると より華やかに。ふわふわと霞む花柄(かへい)が不思議な佇まいです。

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葉柄(ようへい)から主脈にかけて 花柄と同じく美しい薄紅色が走ります。


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こちらのお庭は、オープンガーデンのようにして、開放されているそうでした。

 

 

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始めにお話しました メドーセージは、夏の始まりを知らせてくれます。

自由でのびのびとして 元気を振りまいている花。この花を見ると、独立して離れて暮らす娘を思い出します。

田舎の小学校で、娘の同級生は 40人に届きません。年に一度は、みんな帰って来て 同窓会をしています。子どもの頃に あちらこちらを転居し続けてきたために幼なじみのいない私には、とても羨ましく思えます。

 

数日前に、連れ合いから 娘の同級生の訃報を聞きました。

週末に 幼なじみのメンバーで旅行中だった娘には、その話はしませんでした。

帰って来た娘は、電話で旅行のお土産話をひとしきり話したあとに 「○○ちゃん 死んじゃったんやて…。」とぽつんと申しました。

続く話に、そうか……。そうか…。としか応えられませんでした。若い同級生のご冥福を ふたりで祈ることだけしかできませんでした。

娘が 高校を卒業して家を出てから、4年と少しの時間が経ちました。大学時代から 時間があれば毎晩のように電話をかけてくる娘。今日あったこと。楽しい話、失敗した話。落ち込んだ気持ち。

就職して、2ヶ月。  仕事に振り回されることも 度々のようですが、先輩方から とてもかわいがっていただいていることも聞いています。感謝いたします。

 

チャールズ・M・シュルツさんの描くスヌーピーのせりふで、「配られたカードで勝負するしかない…。それがどんな意味であれ。」という有名な言葉があります。

強い意志を感じます。挫けたままでは 先に進めないのですね。

壁に当たってしまった時には、若木のように しなやかに受け止めて 新たな方法を見つけていこうということでしょうか。

じんましんを出して出勤して行った娘から 電話がかかってきたら、

時には ぼちぼち行くのもいいよと伝えましょう。あなたは、ほどほどにやっていきますと言っていた筈。

小さな人たちを育てる仕事も また、尊い

メドーセージは、美しい葉から 爽やかな香りを立て 元気に笑っています。f:id:snow36:20190613185726j:image

いつも ご覧くださいまして、ありがとうございます。

 


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「あらたふと青葉若葉の日の光  芭蕉 句」(325×245m/m) 奥の細道  松尾芭蕉


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「身のまはりは 日に日に好きな草が咲く  山頭火 句」(240×320m/m) 草木塔    種田山頭火 句     村上翔雲 書   再掲

 

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突然ですみませんが、

私たちに近い親戚が 病気療養中なのですが、最近 容態がよくありません。

今できることをしたいと思いますので、楽しみにさせていただいている皆さまのブログを しばらくの間 拝見できなくなるかもしれません。ごめんなさいね。

上のメドーセージのお話は 下書きを慌てて まとめましたので、この文章とちぐはぐな印象の内容になってしまいました。

落ち着きましたら、またよろしくお願いいたします。いつもありがとうございます。