野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

中休み。京都にて

こんにちは。

夕べから今朝にかけては 寒かったですね。

こちらでは、氷が張っていましたが、お昼頃には もう暖かでした。

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お久しぶりです。お元気でいらっしゃいますか。

 

1月には、たくさんの方に励ましていただきまして、ありがとうございました。

おかげさまで、確定申告の作業も なんとか進んでいます。もう大丈夫とは まだ言えない段階ですが、目処が立ちそうになって参りました。

この調子で 無事に済むといいのですけれど…。

ささやかな事業所なりに、いろんな方にお世話になっております。

 

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今日は 休み中に「京都勧業館 みやこめっせ」へ あるブロガーさんにお会いするために伺ったお話を書かせてくださいね。   

1月の事です。

 

京都の国立近代美術館と 改修中の京都市美術館改め 京都市京セラ美術館(3月に改装オープンだそうです) に挟まれた通りに大きく聳える 平安神宮の大きな鳥居。


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改装中の 京都市京セラ美術館。


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その向かいは 国立近代美術館です。その隣に 「京都勧業館 みやこめっせ」があります。

気温は少し低かったですが、日差しの温もりが優しいセンター試験2日目のことでした。

 

こちらへ来る時は 美術展にわくわくいたしますが、この度の目的は みやこめっせで開催された「第四回 文学フリマ」に来られている 楓屋さんにお会いすることでした。

『文学フリマ』に出店してきました。 - やれることだけやってみる

 

 

去年の10月に りんりんさん(施設で看護師のお仕事の傍ら、クラッシック歌曲やピアノをされておられます)「節約をして旅に出よう 日記」にお会いする計画が 台風の影響で果たせなかったことがあり、ブロガーさんには なかなかお会いできないものだと思いました。さて、この度はどうなるのか。

 

あまり人のいないところに住んでいるからなのか、初めてお会いする方には すごく緊張します。

でも、いつもお世話になっている方なのだから落ち着いて …。

 


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中は、撮影していいのかわからなかったのと 混雑していたこともあり、写真はありません。

詳しくは、どうぞ 上の楓屋さんの記事をご覧くださいね。

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広い会場に 何列も机が並べられて(早く到着された楓屋さんも スタッフの方と一緒に並べられたそうです)、作家さん方がずらりとおられました。お客も大勢歩いています。

屋内の 書籍のフリーマーケット。作家さんが直接売っておられるのですね。

大切なご著書が それぞれ机に置かれています。アクセサリーを売っているブースもありました。

規模の大きさと 人の多さに迷って、目的のブースを通り過ぎていました。迷いますよ。と自分で予告した通りになってしまいました…。

 

目的のブースには、小柄な女性が ひとりでおられました。並べられた本の表紙は見たことがあります。

「楓屋さん。」あわてて ご挨拶をして、しばらくお話をさせていただきました。

 

楓屋さんは、ご実家を出入りしていた自由猫ダイちゃんたちに避妊手術を受けさせておられます。

おとな猫の手術前に生まれた子どもたちは 避妊手術を受けた上で、家の中で飼っておられます。

お父さん猫のダイちゃんと 少しずつ心が通いあっていく頃のお話は、静かな記録映像を観るような詩情がありました。


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猫たちとの穏やかな日常に、飄々と洒脱な空気を感じる言葉で、さまざまな話題が巧みに織り込まれたブログを書いていらっしゃいます。

 

お会いした楓屋さんは 優しい笑顔をされていました。落ち着いた感じの親しみのあるブログのイメージ通りの方でした。       

ご著書は、知的で素敵なファンタジー

物語の中で次々に起こる不思議な出来事に ついのめり込んでしまいます。

7冊 上梓されておられます。

一冊を拝読した時に、いろんな伏線が忍ばされた物語をわくわくしながら読んだ中学生の頃の記憶が 湧きあがってきました。

楓屋さんの描かれる人物は 生き生きとして とても魅力的ですね。楽しく読ませていただきました。

 

持って行った楓屋さんのご著書に サインをいただきました。サインをいただいている間、ご著書のお話をすればよかったのに、お一人で昼ごはんはどうなさるのかなど 作品と関係のないことばかり話しかけてしまいました。本当に 私 しっかりして!


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ご著書も買わせていただきましたが、あまりの大幅値引きに 後で気がつく有り様です。

ダイちゃんたちの 猫ねこミルクの足しにもならなかったですね。ごめんなさいね。

「snowさんが来られるかもしれないと思って。」と、白いニットに 綺麗な雪の結晶のペンダントをされていらっしゃいました。

楓屋さんの雰囲気によくお似合いでした。私は寧ろ 溶けかけの者ですのに、お心遣いに感激です。

楓屋さん お目にかかれて とても嬉しかったです。

行き帰りの長いドライブに、たくさんの人の中での一日、お疲れさまでした。

もう少し早くブログに書けたらよかったですのに、私の都合で遅くなりました。

本当にありがとうございました。

 

 

🌿🌿

お話が前後しますが、出掛けると いつも早く着いてしまう田舎のねずみの私たち。

京都に到着したら 9時だったので、みやこめっせの前に (文学フリマは11時からでした。駐車場はまだ空いていて 好きなところに停められます。都会の朝はゆっくりですね)、 いつも車の中から眺めるだけだった 平安神宮にお参りに行きました。


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平安神宮は、平安遷都1100年記念である明治28年(1895年) 創建とのことで、改めて拝見すると広大な敷地に蒼天の下、神門「應天門」は 壮麗なものでした。

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神門「應天門」


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應天門を入ると、同じく碧瓦が美しい「大極殿

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右に蒼龍閣、左に白虎楼が建っていますが、カメラに収まりきれない壮大さでした。

 

 

 

お参りをさせていただいた後、平安神宮神苑に入ってみました。

季節毎の植物がとても美しいそうです。冬は 名物の紅しだれ桜は見られませんが、人が少なく 多様な植樹をゆっくりと楽しむことができます。

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入り口から しばらくは、植えられた木や花に因んだ古典の一節が 書かれた札が添えられていて、おもしろく見て歩きます。

 

神苑は、いくつかのブロックに分かれていて、かなりの広さでした。水路が 遊歩道に沿って続きます。

こちらのどっしりとした木は 楠でしょうか。高いところから影を作っていました。f:id:snow36:20200206154407j:image

大きな幹に手を当ててみると、ほんのり温かくて静かな響きが伝わって来るようでした。

と、申すと 連れ合いも幹に掌を当てていました。横のすべすべとした樹肌の木と比べていました。長い鱗の列のような ごつごつと硬い厚みのある樹肌に触れていると 不思議と落ち着きます。

平安神宮のホームページを拝見すると、平安神宮の創建と同じ頃に 神苑も造られたとのことです。

明治から昭和初期を代表する造園家 七代目小川治兵衛などによる庭園なのだそうです。


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植栽も 明治28年(1895年)以降のものとのことでした。

「植治」小川治兵衛 作の庭園は、たいへん多いそうですね。私も昨冬 あべのハルカス(大阪市天王寺区)のそばの 「慶沢園」を拝見しました。

 

神苑の大きな蒼龍池に、特徴のある臥龍橋が 点々と懸かっています。f:id:snow36:20200206170050j:image

こちらの丸い飛び石のような橋は、豊臣秀吉が造営した 三条大橋五条大橋の橋脚から造られているそうです。渡ることができます。

 

 

橋の近くで カルガモが日向ぼっこ。気持ち良さそうです。

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近寄ってカメラを向けても、我関せず…。鳥をゆっくり撮れるなんて。f:id:snow36:20200206154705j:image


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カメラの画像を引き延ばしたものを写すのはいかがなものかと思いますが、久しぶりにしてみました。

 

1月の半ばであれば、こちらのチケットのような景色も見られたでしょうに、生憎と 空気がひんやりとしている程度の よいお天気でした。

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平安神宮は 赤松が多いですね。美しい枝振りと樹肌を見せていました。

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逆光になってわかりにくくなってしまいましたが、時間をかけて行き届いた手入れをされた樺色の幹や枝は 輝くようです。

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花の季節ではありませんでしたが、冬枯れもまたよいものと思います。

人が少ない美しい庭園で のんびり過ごさせていただきました。

 

🌿🌿🌿

こちらは、岡崎公園に絵を観に行ったら 伺うお寿司屋さんの 海鮮丼です。

連れ合いが フライングしています…。f:id:snow36:20200130125409j:image

京都は、素敵な良いお店が多いですが、お値段がお手頃で美味しいお店は 本当に嬉しいです😉

 

 

🌿🌿🌿

岡山県 倉敷市立真備中学校の皆さんの書かれた「防災新聞 」を載せていらっしゃるhappy-ok3さんの記事を貼らせていただいています。私がお休みしていました間の記事のうちの 8.9.の記事です。

happyさんのブログでは 続きの回も随時載せておられます。

私事で遅れていますが、せっかく 生徒さんが丁寧に作っておられるよい記事ですので、今後も少しずつ載せさせてくださいね。

 

この時代に 災害は 他人の事ではないのですね。備えるための具体的なアドバイスを、被災されて 今まさに復興途上の中学生の皆さんから教えていただきます。

被災地の報告~真備中生徒の防災新聞8 | happy-ok3の日記

「逃げる前に窓に近づかないで。」

「川の様子を見に行くことは 絶対いけません」

「自分で 水や非常食品を用意しておくこと」

被災地の報告~真備中生徒の防災新聞9 | happy-ok3の日記

「避難道具を準備しておいたり、避難訓練を進んでしていくべき」

勉強に スポーツに ボランティア。精一杯 がんばっていらっしゃる皆さん、お体も どうぞ大切に。

真備中学校の皆さん、happyさん いつもありがとうございます。

 

 

久しぶりだからか、また長くなってしまいました。

最後までご覧くださいまして ありがとうございます。心から感謝します。

新型肺炎も心配ですね。季節柄、お体大切になさってくださいね。

 


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「ふるさとは遠くして木の芽 山頭火 句」草木塔 (210×295m/m) 種田山頭火


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「分けいれば水音 山頭火 」草木塔 (210×295m/m) 種田山頭火 句      村上翔雲 書

 

以前 掲載させていただいた句ですが、書は 別のものです。よろしくご覧くださいますように。

 

静かな谷

こんにちは。小寒ですね。

お正月は お天気に恵まれましたが、その後の強い低気圧は 風がひどかったですね。お元気でいらっしゃいますか。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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我が家でも ようやくクリスマスローズの蕾が見られるようになりました。

 

 

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今日お話させていただく「無鹿(むじか)リゾート」さんは、兵庫県丹波市春日町ジビエ料理のレストランです。

低い山に囲まれた谷には、バスが走るバイパスが通り、辺りは小学校や集落が点在するところです。

私どもの出かける先は、電車だけでは 行けないところが多いのかもしれません。


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「無鹿リゾート」さんへは 昨年末に行って参りました。

以前は 丹波市柏原町で営業されておられると聞いていました。移転されたこの場所は、穏やかな谷にあります。

「無鹿」の由来は ドイツ語の「音楽・Musik ムジーク」なのだそうです。

 

かなり昔に 別のお店で鹿肉をいただいたことはありますが、野趣に溢れた料理という印象でした。



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奥まったところに入り口のある 茅葺きの古民家を改装されたお店は、落ち着きがあります。入ると 肉の焼けるいい薫りが漂ってきました。

 

ランチメニューから、ちょうどシーズンでお勧めの 鹿の腿肉の芯玉のステーキをいただいてみました。

前菜は 9種類が目の前に並ぶ楽しいものでした。

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人参のごま和えは 「すじ肉のトマト煮」へ、ごぼうのサラダは 「もも肉のスライス」へ、かぼちゃのシナモン風は 「レバームース」になっていました。

何をあわてていたのか、目がくらくらするような見づらい写真でごめんなさいね。

 

メインの腿の芯玉ステーキは わずかに取れる柔らかな部位とのことで、鹿肉の特徴のある暗赤色は 鉄分の多さからなのだそうです。f:id:snow36:20191226091940j:image


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鹿肉は、こんな風に料理されるのですね。お皿から お店に入った時の いい匂いがしてきます。

しっとりとした身は、地鶏の胸肉のたたきを思わせる食感です。筋肉を感じて軟弱ではないけれど柔らかい。

 

癖のない素直なお味は、肉なのに 私の知る鶏でもなく、豚でも牛でもなく、食べたことのないものでした。意外に思うほど あっさりとしていました。

マスタードソースも美味しいですが、 両横に少しずつ添えられたフランス産の塩で 一口毎に広がる滋味を味わうのも 本当に楽しい。

食べ終えてしまうことが惜しいような美味しさでした。

お皿の奥の骨付きは、あばら肉の竜田揚げとのことで、芳ばしくて 身離れもよく旨味たっぷりです。

竜田揚げの右横の楕円形のお料理は、タンのハム仕立て。

地元のいろんな野菜が 様々な調理をされて付け合わせになっていました。

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食後は、丹波産のトゥルシーのハーブティー(りんごのようなほんのりとした甘さ)と、パンナコッタ、月餅、カヌレを。どれも美味しくいただきました。

 

11月の末に 地元のサンテレビの「ひょうご発信!」という番組で「無鹿リゾート」の鴻谷(こうたに)さんに、井戸知事が聞き手になってお話を聞いておられました。

私たちは お店を予約をした後でしたので、興味深く拝見しました。

先にも書きましたが、「無鹿(むじか)」というお店の名前は、長野県に住んでおられる C・W・ニコルさんに会いに行かれた時に、母国で鹿肉を食べる習慣があるニコルさんから ドイツ語の「音楽・Musik(ムジーク)」に因んだ名前「無鹿」はどうかとすすめられたからとのことでした。

元々は 日本料理を作っておられた オーナーの鴻谷さんは、 鹿肉料理を作ってみるようにすすめられ、1年間 毎日鹿肉を料理して食べてみて、美味しい調理法の試作を繰り返されたそうです。

硬い筋膜に包まれた肉は 美味しいけれど、食べづらい。 高野豆腐を煮るように柔らかく料理する方法を考えられたそうです。

鹿肉の各部位の良さを引き出す細やかな工夫をされていることが随所に見られます。

牛と異なり、からだの小さな鹿は 一頭一頭大きさも違うので、切り方や厚みを考えて、どの料理をすればよいか、

捨てる部分を少なくして無駄なく食べられるにはどうすればよいか工夫されたそうです。

例えば、鹿鍋は「しかくいなべ」。四角の形をしたお鍋と 鹿食いを掛けた名前だそうです。鹿肉は煮込むと 硬くなるので、薄切りをさっとしゃぶしゃぶでいただくお鍋とのことでした。

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鴻谷さんは また、地元の 氷上高校で非常勤講師として 経営学を教えておられるそうです。

学校を卒業して、消費者の立場しか知らないままで働きだすと、やらされているという気持ちで なんとなく働いてしまう。 経営者としての目線を持って働くことにより、積極的に仕事をする楽しさを感じてもらいたいと考えていらっしゃるそうです。

美味しい鹿肉料理は、その日の晩ごはんが要らなく思うほど 腹持ちのよいものでした。

 

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久しぶりに、うさぎ薬草さんの ハーブティーをお願いしました。

リンゴうさぎが教えてくれた大切なこと - うさぎ薬草 another garden

オーナーの高橋克弥さんのブログを拝見していたら、「りんごうさぎ」のハーブティーがとても気になりました。りんごをうさぎに切ったものを添えた愛らしいお写真でした。

以前お願いしたフルオーダーティーと一緒にお願いしましたら、すぐに送ってくださいました。

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こちらは、フルオーダーティーハマナスの青みがかった赤い蕾がかわいらしくて、帰省していた娘に淹れてみると、とても美味しいと喜んでいました。

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「りんごうさぎ」と「フルオーダーティー」をストレートで。


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「りんごうさぎ」は ジャーマンカモミール、レモンピール、ジンジャー。

 

パッケージを開けた時の 立ち上る香り。ジンジャーを添えたほんのり甘いカモミール。白い花々を思い浮かべます。

「りんごうさぎは、ミルクティーも美味しいです」とレシピも添えてくださっていて、すぐに淹れてみました。

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なんて 豊かなひと休み。りんごを思うカモミールの優しい香りが、温めて甘さを感じる牛乳に馴染みます。爽やかさは、レモンピールが入っているからでしょうか。生姜が入っているのも落ち着きのある まろやかなお味です。

ハーブのミルクティーの香りを心ゆくまで楽しませていただきました。冷たかった指先も気持ちもほっこり温かくなりました。

克弥さん いつもありがとうございます😊

 

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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞6 | happy-ok3の日記

 

被災地の報告~真備中生徒の防災新聞7 | happy-ok3の日記

「災害が起こったら、その場にあった行動を」「必要なものをまとめて 非常食を持つこと」「避難するときは、スニーカーがおすすめ」

被災地は 他の人が知らない間も ずっと復興のために ご苦労が続いていることを忘れてはいけないのですね。

 

真備中学校の皆さん、happyさん  いつもありがとうございます。

 

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たいした理由ではないのでお恥ずかしいのですが、長い休みが明けたブログを またしばらく休止させていただこうと思います。

理由のひとつは、これまで会計事務所さんにお願いしていた確定申告を自分でやってみようと思いました(私どもは小さな自営業なので、そんなに時間はかからないかもしれません。なにぶん 不慣れなことですので、回りの者が心配して たいそうなことになってしまっています…)。

更に、グループホームでお世話になっております義父が高齢になり、少し気掛かりになってきたこともあります。

義父のことは、これから心配も増えていくと思いますが、とりあえず確定申告の目処が立ちましたら また戻って参りますので、その時には どうぞよろしくお願いいたします。

その間 しばらく皆さまのブログへ伺うことができなくなりますことをお詫びします。勝手なことで申し訳ありません。

ブログを拝見するのは、とても楽しみにしていることですので、そのことが一番残念です。

今日も ご覧くださいまして、ありがとうございます。心から感謝いたします。

 


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「無尽蔵」村上翔雲 書

父からもらった額を 我が家の床の間に掛けております。

人の可能性は 限りなく湧きあがるものと考えたく思います。ひとりでは辛いことも 助け合うことで すべて佳い方へ向かいますように。

12月の空の下に

こんにちは。

日が落ちると とたんに寒くなりますね。お元気でいらっしゃいますか。


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秋明菊が 今もぽつりと咲いています。


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実家で増えていたゲンノショウコを持って帰ったもの。 あかくなっています。


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クリスマスローズの後に楽しませてくれたアケボノフウロもほんのりと。

 

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前回 「ジュンサイかどうか」などと頼りないことを書いておりました 水辺の草は、「ウチワゼニクサ」ではないでしょうかとのご連絡をいただきました。

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調べてみましたら、縁取りのように繰り返し切れ込みの入った葉の形や生え方など 確かにそちらの方が正しいと思いました。ジュンサイは 別のところで育っているのでしょうね。適当なことでごめんなさいね。

寄せ植えの作り直し - ちっちゃい庭とおっきい空と。

ぴちゅぅささん 教えてくださってありがとうございました。ブログは新しい記事を書いていらっしゃいますが、こちらは冬の寄せ植えが ぴちゅぅささんらしくて とても愛らしくて好きな記事です。

 

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植野記念美術館へ 行って参りました。f:id:snow36:20191219000840j:image

山あいにある落ち着いた小さな美術館です。1年ほど前に、アルフォンス・ミュシャを観に行ったことがあります。

こちらの美術館は、企画展が魅力的で 毎回楽しみにしています。

この度は、ひろしま美術館所蔵の作品展「ひろしま美術館名品展」を観に行って来ました。


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早く行けばよかったのに、またのんびりしてしまいました。会期は22日までです。

広島銀行 創業100周年記念のひろしま美術館は41周年。「愛とやすらぎのために」のコレクション 50点が展示されていました。

 

***

始めの部屋は、「ロマン派から印象派・新印象派へ」。  この時間は 幸運にも展示室には誰もいませんでした。

マネの「ベルト・モリゾ」、ルノワールの「パリスの審判」など 14点が飾られている空間が独り占めです。好きなだけ観ていても、誰にも遠慮をしなくてもいいことなど初めてでした。

シニャックの「パリ、ポン=ヌフ」の前にソファがあったので、点描が少し大きめで美しい絵をゆっくり拝見させていただきました。

 

***

「フォービズム・キュビズムからエコール・ド・パリ」の部屋では、マティスの「ラ・フランス」と ピカソの「女の半身像」が並べてありました。ピカソの絵の女性は とてもデフォルメされているけれど、大きな眼、整った鼻、形のよい唇、どの女性も いつも間違いなく美しいひとですね。晩年のピカソにとって 大切な女性、黒い髪のジャクリーヌ。大画家の目指すところは 素直な子どもの描く絵のようにとのことでした。

 

この後「エコール・ド・パリからその先へ」レオナール・フジタユトリロ

更に この時代のフランスに影響を受けた日本の画家の「日本の近代洋画のあゆみ」と続きます。

黒田清輝、須田国太郎、梅原龍三郎荻須高徳小磯良平など 一流の画家の作品が飾られていました。

 

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ミュージアムショップで ひろしま美術館が独自に作られた「ひろしま美術館コレクションライブラリー」という冊子が置いてありましたので、3冊買って帰りました。


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ひろしま美術館で収蔵されている画家の作品について、いろんな方向から丁寧に解説されています。

 

フォービズム、マティスの「ラ・フランス」(左の冊子) 毅然とした表情の女性が椅子に掛けている絵は、第二次世界大戦でフランスがドイツに宣戦布告をした年に描かれたもの。

フランスの国旗の3色を使った衣装を着た女性は、フランスそのものなのだそうです。

手早く描かれたように見えますが、女性の手を何度も描き直した跡があるそうです。詳しく解説されています。f:id:snow36:20191221191908j:image

 

レオナール・フジタ  藤田嗣治の「裸婦と猫 油彩・カンヴァス」冊子 (中 上) では、実際に乳白色の下地を作って絵を描いてみるという再現模写の過程がまとめられていました。

油絵の具の上に、どうやって墨で均一な線描を描いたのか。タルクを塗ってから、面相筆で美しい線を墨で描いたことを実際に行って検証されている過程を たいへん興味深く拝見しました。

絵を観た後で読んでみると、とてもわかりやすくて、楽しいです。何より、ひとつの作品について書かれているので とても詳しいですし、値段が良心的でした。

 

 

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少しクリスマスらしいお話に お付き合いくださいね。

西宮は 甲山(かぶとやま)の辺りもまた、南へと降りて行く長い坂。眺めのよいカフェがいくつかありました。

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おしゃれなお店は 私たちからすると、ご縁が無さすぎて ちょっと敷居が高いのですが…… いいお店だったよと、友人のおすすめです。

 


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お酒の代わりに ピンキー(ピンキーというカクテルもありますか) というソフトドリンクを。お料理に合わせていただく飲み物は グレープフルーツのさっぱりとした香りと控えめなお味でした。

背もたれに 小さなクッションが置かれて寛げます。静かですが なごやかな雰囲気です。

 

マッシュルームのポタージュと、タイムの香りのハーブオイルパン。

ランチのメインは、厚切りのローストビーフ
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ランチカットですが、華やかです。下に敷かれたソースはあっさりとしています。西洋わさびのクリームが、程よく火の入ったサーロインの味を楽しませてくれました。

厚みのあるローストビーフは初めてでしたが、ひと切れの中に 異なる食感が3種ほど感じられて美味しいものだなと思いました。付け合わせのポテトグラタンは、チーズの塩味が効いていて ローストビーフが引き立ちます。

 

食後は フルーツティーをいただきました。
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セイロンティーでしょうか、くせのないお茶に 添えられたパイナップル、オレンジ、レモンを入れて。さっと立つ香りが新鮮で 口当たりもよく爽やかです。連れ合いは ロイヤルミルクティーをいただいていました。


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この日は 少しガスが懸かっていました。高台にあるテラスからの夜景がとてもきれいなのだそうです。

 

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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞5 | happy-ok3の日記

ハザードマップを再確認しますね。災害にあった時にどこに集まるのか、家族であらかじめ話しあうことが大切ですね。若い皆さんに教わっています。

真備中学校の皆さん、happyさん いつもありがとうございます。

 

 

☃️

少し早いですが、今年もお世話になりました。年末年始はブログをお休みしますが、お伺いはさせていただきたいと思います。

いつも「野の書ギャラリー」をご覧いただきまして、ありがとうございます。

皆さまに 楽しいクリスマスと新年でありますようにお祈りいたします。

来年も どうぞよろしくお願いいたします。

 

 


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「人間にとって その一生を賭けるに足る事業は ただ一つしかない  トルストイの言葉」

 


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「生命の詩    詩は直ちに生命 それみづから ならざるべからず  砕花詩抄」(300×200m/m) 富田砕花 詩      村上翔雲 書

 

 

 

風がもて来る

こんにちは。

お元気でいらっしゃいますか。


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今日はこちらは日中は暖かでした。

しばらく立て込んでいたので 気晴らしがしたくなりました。少し遠くへ出かける用事のついでに 森林公園へ寄ってみました。


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こちらは 赤いというほどではなくて、くすんだ赤茶や紅樺色に染まる木々が重なって森を彩ります。

森林公園は 人工の森ですが、こちらの地域の元々の植生を 80ヘクタールの広大な敷地に再現されています。

池や そこに流れ込む清流は コンクリートに何段かの階段状に土を入れて、多種の水草を育てられているそうです。

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水のある場所は、安らぐ気がして つい時間を忘れてしまいます。

ススキやチガヤが池の中に島を作り鴨が泳いでいます。

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多分 案内表示から バンだと思うのですが、黒い体にオレンジ色の嘴の鳥が水浴びをしていました。逆光で全身黒い鳥に写ってしまいました。

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小さい水路に 丸い葉が浮かびます。ジュンサイもあるとのことでしたが、育っているところを見たことがないので どうでしょうか。f:id:snow36:20191213200518j:image

ふと気づくと、丸い葉は 岸にも上がっていました。楕円や丸の葉が立ち上がる様が 剽軽でかわいらしく思いました。

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ヒメガマが 綿になって揺れています。f:id:snow36:20191213202415j:image


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カンサイタンポポでしょうか。茎を短くして地面に近く 小さな花を開いていました。

 

ハナミズキが 銀色の枝に つぼみをつけています。

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流れる枝の美しさに惹き付けられます。


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もみじの木の下、しいの木の下と 落葉を楽しみながら歩きました。空気がぴんとして 洗われるように爽やかです。時折、枝の上が がさがさと音を立てます。何羽ものウグイスに見えました。地鳴きのような ひきつける鳴き声も聞こえてきます。


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黄色の葉は、タカノツメや コシアブラとのことでした。華やかな色をしていました。f:id:snow36:20191213204032j:image

タカノツメ。


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コシアブラ

36年の時間をかけた豊かで美しい自然が育てられています。楽しませていただきました。

用事の約束の時間を過ごしてしまうところでした。

 

🎄🎄
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娘のクラスの2歳のお子さんたちが作ったサンタさんだそうです。最近は、娘のお弁当にダメ出しをしてくれるそうです。f:id:snow36:20191213000717j:image

みんな笑顔。クリスマスも近いですね。

 

🌿🌿🌿


被災地の報告~真備中生徒の防災新聞4 | happy-ok3の日記

災害で避難の時には、お年寄りにも声をかけて。私どもも 独居の高齢の方が多い地域です。中学生の皆さんに教わる気持ちです。

happyさん、真備中学校の皆さん いつもありがとうございます。

 

 


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「焚くほどは風がもて来る落葉かな  一茶 句   翔雲かく」(150×75m/m) 

作品に 普段は素人の私がものを申さないようにしておりますが、

小林一茶 句となっています。でも、こちらは良寛の句で 小林一茶の句は

「焚くほどは風がくれたる落葉かな」。

よく似た句ですね。一茶の後に良寛と、相次いで作られた句と聞いておりますが、作者の名前を間違えるのは あまりないことだと思います。

父が書いた時に間違えたもので こんなこともありますとは 決して私が申す立場ではありませんが、多分そのようだと思います。

多方面の皆さまに 心から申し訳なく存じますが、ここに書き残させてください。

 


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「百舌鳥啼いて身の捨てどころなし  山頭火 句」草木塔 (240×320m/m)  種田山頭火 句    村上翔雲 書

 

ご覧くださいまして ありがとうございました。

12月の藪に入る

こんにちは。

山に雲が低く掛かる時間が長くなると 比較的暖かな当地でも 冬の気配を感じます。


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夏の間に 桜の木に棲んでいた からすは、疾うに山へ帰って行ったようです。ひばりは 今は鳴きませんが、田んぼや畑の叢の中でひっそりと過ごしています。よちよちと歩いているのに出会うこともあります。

 

小さな丘の上の薬師堂を囲むようにして建つ家は 家の後ろの斜面の草を刈りますが、それぞれ 好きな木を植えておられました。今は施設でお世話になる義父は みかんを植えていました。今年もたくさん生っています。f:id:snow36:20191205153048j:image

斜面を みかんの生り具合を見に上がってみると、

みかんの木のそばで、白い花が咲いていました。

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茎のまわりを囲むように咲くのは くるりと丸まった花でした。オドリコソウの仲間でしょうか。

葉が日除けのように被さっていて、そばに寄って見てみないと 花が咲いていることに気づきにくい植物です。夏前の地域の草刈りをする頃にも咲いていたような記憶もあります。

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みかんは 小ぶりでしたが、きれいな実でした。まだ 半分残っているそうです。



近所の方から 月下美人の葉を 挿し葉(と呼ぶと変ですね) で 半年前にいただいていました。葉を挿しただけのものでしたが、しばらくすると 横から新しい葉が伸びてきて不思議な様子になっています。

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以前 マザーリーフという葉を 車屋さんからもらって、水に浮かべていたら やはり横から葉が出てきたことを思い出しました。こちらは お母さん葉を取り囲むように 小さな赤ちゃん葉が ふわふわと。とてもかわいらしかったです。

 

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先日 大阪の 「ウィーン・モダン展」で クリムトの人物画を観て参りましたが、クリムトランドスケープも美しいですね。

若い頃に手に入れた どれだけ古いのかという画集ですが、その頃 過ごしたところの近くの建物の2階にあった秘密の場所のような古い書店で 手に取って眺めるうちに手離せなくなりました。

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Private collectionや、Gallery収蔵の作品が多くて 中はブログに出さない方が良いかもしれません。「接吻」を彷彿とする 人が立つ姿のようなひまわりの作品や、静かな湖面に 森が映る萌黄の景色。とりどりの花。どのページも溢れるような美しさです。

 

思い返してみると そんなにたいしたことでもなかったのかもしれませんが、家族の病気が重なった時期が10年程度続いて、呑気な私が 疲れたり 逃げ出したくなった時がありました。そんな時に 少しだけとページをめくると かさついた気持ちが そっと慰められたことを思い出します。

元気が出る…というより、心に潤いが欲しかったのでしょうね。何の取り柄もない者ですけれど、本当に 絵が好きです。


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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞3 | happy-ok3の日記

真備中学校の3年生の皆さん、受験勉強をする環境もまだまだ整った状態ではなくて ご苦労なさっておられることでしょう。「命を守るために」災害への備えのお話、とても勉強になります。ありがとうございます。

どうぞお体大切にがんばってくださいね。

 

 

 

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迷路のブログを書いていらっしゃる アーシさん ご結婚おめでとうございます✨🎉 

気が済むまで迷路に迷うもよし。キッチンタイマーをそばに置いて、ハイレベルな問題を時間内に挑戦するもよし。別解を探し当てるもまたよし。毎回 楽しませていただいています。

新作迷路を楽しみにお待ちしています。どうぞ お幸せに。

 

 

 

いつもご覧下さいまして ありがとうございます。

朝と晩の冷え込みを感じるようになってきました。お体大切になさってくださいね。

 

 


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月照ると みほとけの面 ことに冴ゆ  三樹彦の句」伊丹三樹彦の句

 


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「ねがい  どこを断ち切っても うつくしくあればいいなあ   重吉の詩」(190×300m/m)          八木重吉  詩           村上翔雲  書

枝垂れの散り敷く

こんにちは。


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数日冷たい雨が降りまして、枝垂れもみじが 急に鮮やかさを増しました。そばから、北風が吹いて しきりに散り始めます。
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石灯篭は 義父が前栽に据えたもの。まだ青い苔に枝垂れもみじの落ち葉を眺めます。f:id:snow36:20191128142959j:image

 

 

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バスを乗り継いで、大阪駅 中之島 国立国際美術館へ「ウィーン・モダン展 ー クリムト、シーレ 世紀末への道」12月8日(日)まで  を観に参りました。

 

大阪シティバスの運転士さんは、ふんわりとした声でアナウンスされます。心遣いの行き届いた落ち着きのある運転に、同性として見倣いたく思いました。


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グスタフ・クリムトの こちらの「エミーリエ・フレーゲの肖像」は写真撮影をさせてもらえました。
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連続する青い繊細な模様は、頭を囲む花のような模様からコーヒー豆の連なるような意匠へ、そして  ドットが散らされた四角や渦巻きの 愛らしさも感じられる幾何学へと形を変えて、ドレスのうねりに沿って流れていきます。

女性の顔は 輪郭が曖昧で、眼差しが真っ直ぐこちらを見つめます。背筋の伸びた立ち姿、腰にあてがった左手からも 毅然とした意志の強さが伝わります。

モデルのエミーリエからは不評だったようです。しかし、醸し出される高雅な空気は、百合の香りに包み込まれるようです。

人が この絵に魅了されるのは、エミーリエ自身も 当時のウエストを絞った服に対して、体を締め付けない改良服のデザイナーとして自立した魅力的な女性であり、クリムトにとってのミューズであるからなのですね。

サインは 四角で日本画の落款を意識されているそうです。

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首元を被い 胸の下で切り替えられ 細かいプリーツが畳まれたタフタの白いドレスが エミーリエ・フレーゲの「改良服」のレプリカとして飾られていました。

いくつかの改良服を着て撮影された エミーリエの白黒写真は 柔らかで若々しく、笑顔も素敵でした。青い肖像画とは また違った甘い空気を纏う愛らしい人となりを伝えます。

クリムトも 今どきの女性が好むような 首周りが開いていて、胸元と背中に少しギャザーを寄せた オーバーサイズの(但し足元まである)改良服を着ていたようです。猫を抱いて写っている写真がありました。

 

エゴン・シーレ

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今年一番 観たかった画家でした。

歪んだ顔の自画像は 強く光を放ちます。髪を描いたところには、暗がりの横顔が浮かび上がります。

ここに載せられませんが、エゴン・シーレの自画像の素描は、ロック音楽のように。

シーレの一連の作品を 3回 観に戻りました。この熱に一瞬で掴み取られる。目が離せなくなりました。

グスタフ・クリムトに影響を受けたという エゴン・シーレ、観に来れて本当によかったと思います。

 

でも、この度は クリムトとシーレに特化した展覧会ではなく、「啓蒙主義時代のウィーン」から、

「ビーダーマイヤー」という富裕層の暮らし方が 中流層でも主流となっていった様子が 絵や椅子といった家具や美しい銀のカトラリーの展示で説明されたパートや、

「リンク通り」が ウィーンの発展を物語るものとして出来上がっていく様子の写真など。

その後に、「1900年 ー 世紀末のウィーン」として 建築家オットー・ヴァーグナーの 華麗な設計計画図(帽子をかぶって歩く人、植栽が描き込まれていて、温かくすっきりとした絵画のようでした)や イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に刺激された ウィーン工房の グラフィックデザインや モダンな普段使いの家具の数々が 飾られてありました。

ウィーン工房は、四角いブローチやエミーリエ・フレーゲの髪を留める櫛もデザインしていました。今でも 百貨店などできれいに並べられていそうなデザインでした。

 

帰りは、大阪駅まで歩きました。

紡垂型に刈られたイチョウ並木が とても鮮やかです。

 

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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞2 | happy-ok3の日記

11月25日のhappy-ok3さんのブログでは、 真備中学校の生徒さんの「防災新聞 」が24日付 山陽新聞の 「さん太タイムズ」に取り上げられた事について書いていらっしゃいます。

当たり前のことであるはずの言葉が 新鮮に感じます。どうぞ ご覧くださいね。

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いつもご覧くださいまして ありがとうございます。

寒くなりましたね。どうぞ お体お大事に🌿

 


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「宙という暁暗の寒雀かな  峰夫の句」(130×185m/m)  (Ⅷ 天体) 石井峰夫 句

 


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「しぐるるや しぐるる山へ歩み入る  山頭火 句」(240×320m/m)  種田山頭火      村上翔雲 書

4kmの吊り橋を渡る

こんにちは。紅葉の美しい季節ですね。

お元気でいらっしゃいますか。

 

私の住む辺りは、燃えるような赤い紅葉ではなく、くすんだ黄や赤茶が 緑に混ざる程度です。

この度は、きれいな花の色を見たくて、遅まきながら 淡路島へ行ってみました。f:id:snow36:20191121200626j:image

よく晴れた日曜日の淡路島は、凪いだ海が眩しく 神戸淡路鳴門自動車道からの眺めも爽やかでした。

南あわじ市イングランドの丘で 名残りのコスモスを見ました。2週間ほど前なら満開の見頃だったでしょう。11月の始めは 出かける機会がありませんでした。


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コスモスの花畑の前を歩くと、控えめな香りが漂います。日曜日なら 人でいっぱいの園内のようですが、開園まもなくの時間には人も少なくのんびり歩くことができました。小さな子どもが喜びそうな遊具のある広場もあり、親子連れが楽しんでおられました。

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淡路島は、渡り鳥が ひとやすみでしょうか。小柄な鳥たちが いろんな声で盛んに囀ずっていました。

 

🌿🌿

更に南へ 鳴門大橋の近くまで 行ってみました。お昼の時間で 道の駅では係の人が車を誘導してくれました。

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ツワブキの花が咲いています。f:id:snow36:20191121200713j:image

 

大きな橋脚のある海の近くまで 降りて行ってみました。

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ツワブキと 小さなアゼトウナ(畔唐菜、畔冬菜)  の花があちらこちらに寄り合って咲いていました。

次第に アゼトウナの花が 多くなりました。岩に根を下ろしています。

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道の駅では 静かでしたが、少し降りた海のそばでは いつも強い風が吹いています。風向きで 時々潮の匂いがします。f:id:snow36:20191121202240j:image

鳴門大橋の下は、東へ向かう海の流れが激しいことが見てとれるほどでした。

鳴門の渦潮の時期は、秋もありますが やはり春が有名ですね。大潮のタイミングでしょうか。

 

小さな漁船が 橋の下を通って風上へ向かおうとしていましたが、全く進まなくなりました。しばらくすると 諦めて、もと来た方へ戻って行きました。強い風が吹き続けます。f:id:snow36:20191121200906j:image

 

遠くに 風力発電の白い羽根が忙しなく回っているのが見えます。風力発電の塔が並んで立つ辺りは、周りの豊かな自然と 不思議な均衡を持っていると感じます。キリコの絵のようだと思いました。

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🐟🐟🐟

お昼は 生シラスを食べたいと思っていました。生シラスの美味しい季節ですね。新鮮な生のシラスは、ひんやりつるり。元々あまり食べる機会はないのですが、海の恵みをそのままいただく気持ちがします。大切に味わいたいです。

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でも、今日のお勧めが 鯖だと知ると つい釣られて 私の方は塩焼きにしてもらって 分け合っていただきました。

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ふっくらとして柔らかい鯖は、30cmほどの大きさ。定食には、鯖と鰆と鯛のお刺身も 少しついていました。お刺身も とても新鮮です🎵 鰆は春の淡白な印象ですが、身が厚いので 大きなサイズなのが想像できます。明石の鯛は、蛸を餌にしていると聞いています。こんな風に語っておりますが、内陸は山間部の我が家の辺りでは、鯖もシラスも刺身では あまりお目にかかれません。

 

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淡路島への行き帰りは、明石から船に乗って行く方法もありますが、車なら明石海峡大橋を通って行きます。

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すみません。写り方が残念な写真ですね。

 

下の写真は、去年の夏に撮ったものです。夏の雲です。
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二つの主塔から弧を描きながら伸びている頑丈なケーブルからは、列を成す白いハンガーロープが 道路を挟んで空から落ちて来るように見えます。4kmほどの橋は 白い光の筋が並ぶ中を駆け抜けるようです。

ゴールデンウィークには、神戸の垂水ジャンクションから、淡路島ハイウェイオアシスまで 動かないほど渋滞するそうです。🚙🚗🚕🚓   


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淡路島側から、淡路島ハイウェイオアシス越しの明石海峡大橋です。

先日から続いて 吊り橋です。よくよくの吊り橋好きですね…。

 

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もうしばらく お付き合いくださいますように。少し真面目なお話をさせてくださいね。

9月 10月の台風 15号、19号、更にすぐ後の低気圧の豪雨で 大きな被害を受けられたところでは、まだ復旧作業が始まってもいない場所があったり、避難所で過ごされている方も少なくないとお聞きました。

 

昨年の豪雨で 被害を受けられた 岡山県真備町もまた被災地です。家を無くされるなど 大きな被災を受けながら、立ち上がっていこうとされる真備中学校のお話を こちらのブログで拝見しました。

 

https://happy-ok3.com/

happy-ok3さんのブログをご覧の方は 多いと思います。

好きなことばかりを書いているような私などの立場で お話させていただくことは あまりに僭越で心苦しいのですが、

学校のグラウンドが 先頃ようやく使えるようになった状態で まだ復興途中でありながら、この度の被災地のためにボランティア活動をされたり、被災経験から得た知識で防災新聞を作られておられる岡山県 真備中学校の生徒さんのお話を書かれているブログを ご紹介させてください。

 

この記事を書かれるhappy-ok3さんは、このようにがんばっている中学生の皆さんが 今ここにおられることを たくさんの方に知っていただければとおっしゃっています。

 

 

被災地の報告~真備中の句と倉敷商の書29 | happy-ok3の日記

被災地の報告~真備中生徒の防災新聞1 | happy-ok3の日記

どちらも 中学生の目を通した災害について書かれています。恐ろしい体験をくぐり抜けて、まだこれから復興へと向かう生徒さんたちから 心温まる言葉が届きます。

「真備中生徒の防災新聞」の記事に関しましては、今後も 私の拙いブログにリンクを貼らせていただければと思います。(最近ようやく貼り付けられるようになりました… ほんとにどうかしてますね 😅) 

至らな過ぎて申し訳ないことですが、続けさせていただければと思います。

各被災地の今の状況を 広範囲に渡って 私情を交えず毎日纏めておられるhappyさん、大量の記事を書くことも 時間と労力を思えば そのご苦労のほどが偲ばれますし、被災地のあまりの惨状に 心が苦しくなることも度々とお聞きします。

それでも、今 日本中で被災され復興のためにがんばっている方が 大勢おられることを覚えていてほしいとのお気持ちから、日々更新されています。

 

私の存じ上げるhappyさんは、お花や生き物が大好きな優しい方なのです。

 

🌿🌿🌿

今日も ご覧くださいまして、ありがとうございます。心から感謝いたします。

 


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「一粒の麦 地に落ちて死なずば 唯一つにて在らん    もし死なば 多くの果を結ぶべし   ヨハネ伝」(110×150m/m)   聖句     再掲

 

 


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「人のなし得ぬところは 神のなし得る所なり  ルカ伝」(110×150m/m)  聖句         村上翔雲 書