野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

箱庭ユキノシタ

こんにちは

ユキノシタが咲いているから、見に来ていいよ。」と言われて、お隣の中庭におじゃましました。

名前の言われは いくつかあるそうですね。

 ユキノシタは「小柄で おとなしいのだけれど、出会うと話をしてみたくなる人」といった感じがします。

 小さな白い花が 下に向かって一斉に咲いている様は、

雪の降り続ける日を思い浮かべます。
(ちょっと 遠いでしょうか)


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あるがままに しつらえられた箱庭山奥は、もう少し手を入れたら 見やすくなるかも と勝手に思ったりしますが、

これはこれで 世界があるのだとも感じます。

眺めていると、気持ちが和んできます。

石を伝う井戸水の音が 心地よく聞こえてきます。


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  「水音といっしょに里へ下りて来た」

     種田山頭火 句(320×245m/m)

 


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  「ひさしぶりに掃く 垣根の花が咲いている」

種田山頭火 句(240×320m/m) 村上翔雲 書