野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

書の個展に伺ったこと

こんにちは。

こちらは 日中暖かです。

スノードロップが この時期に ひとつだけ伸びてきて 咲いています。  ところによっては この花は 花言葉がよくないそうですが、花は植えられたところで ただただ 美しく咲いています。

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先週の水曜日に 書の個展に伺いました。

父の作品を残すことで たいへんお世話になっている名筆研究会の先生方の中心の お一人、六車明峰(むぐるま めいほう)先生の展覧会です。

明石の魚の棚の近くの会場でした。


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「ぼうふらや 空は空(くう)へとはみだせる」(ユキノチクモリ・流転) (350×680m/m) 増田まさみ 句


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「言霊を抜かれて雪は降るのです」(ユキノチクモリ・漂流)


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「この静かな変化に耐えよ」足立巻一のことば


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「水鳥や死を一瞬の綺羅としぬ」(遊絲・風の穴) 増田まさみ 句

※ 敬称を 略させていただいております。

 

まずは、写真のブレをお詫びします。書の魅力が台無しです。ガラスの映り込みを避けたかったので 下から撮らせていただいたりして アングルもいただけません。

 

父の作品からすれば、六車先生の作品からは毎回とても瑞々しい印象を受け 印象深く拝見しております。

浅学な私は、増田まさみさんの句を 初めて拝見させていただきました。

10句ほどの句を拝見しただけで 増田まさみさんの俳句の感想を申し上げるのも失礼かと思いましたが、その美しいことばの流れを眺めているうちに、深い川底に落ちてゆき 森のように藻が繁る中を さ迷う心地がいたしました。

「月刊KOBECCO」に連載されていた 今村欣史さんのエッセイから掬い上げられた 足立巻一さんの「この静かな変化に耐えよ」ということばには 妹共々 見入りました。

名筆研究会の先生方には、父の遺作のことでたいへんお世話になっております。心から感謝申し上げます。

 

この度は、六車明峰先生の個展に伺いましたので 父の作品は また次回から 掲げさせてくださいね。

 

私の説明が不十分で、分かり辛いお話だったように思います。申し訳ありません。

ご覧いただきましてありがとうございます。