野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

静かな谷

こんにちは。小寒ですね。

お正月は お天気に恵まれましたが、その後の強い低気圧は 風がひどかったですね。お元気でいらっしゃいますか。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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我が家でも ようやくクリスマスローズの蕾が見られるようになりました。

 

 

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今日お話させていただく「無鹿(むじか)リゾート」さんは、兵庫県丹波市春日町ジビエ料理のレストランです。

低い山に囲まれた谷には、バスが走るバイパスが通り、辺りは小学校や集落が点在するところです。

私どもの出かける先は、電車だけでは 行けないところが多いのかもしれません。


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「無鹿リゾート」さんへは 昨年末に行って参りました。

以前は 丹波市柏原町で営業されておられると聞いていました。移転されたこの場所は、穏やかな谷にあります。

「無鹿」の由来は ドイツ語の「音楽・Musik ムジーク」なのだそうです。

 

かなり昔に 別のお店で鹿肉をいただいたことはありますが、野趣に溢れた料理という印象でした。



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奥まったところに入り口のある 茅葺きの古民家を改装されたお店は、落ち着きがあります。入ると 肉の焼けるいい薫りが漂ってきました。

 

ランチメニューから、ちょうどシーズンでお勧めの 鹿の腿肉の芯玉のステーキをいただいてみました。

前菜は 9種類が目の前に並ぶ楽しいものでした。

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人参のごま和えは 「すじ肉のトマト煮」へ、ごぼうのサラダは 「もも肉のスライス」へ、かぼちゃのシナモン風は 「レバームース」になっていました。

何をあわてていたのか、目がくらくらするような見づらい写真でごめんなさいね。

 

メインの腿の芯玉ステーキは わずかに取れる柔らかな部位とのことで、鹿肉の特徴のある暗赤色は 鉄分の多さからなのだそうです。f:id:snow36:20191226091940j:image


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鹿肉は、こんな風に料理されるのですね。お皿から お店に入った時の いい匂いがしてきます。

しっとりとした身は、地鶏の胸肉のたたきを思わせる食感です。筋肉を感じて軟弱ではないけれど柔らかい。

 

癖のない素直なお味は、肉なのに 私の知る鶏でもなく、豚でも牛でもなく、食べたことのないものでした。意外に思うほど あっさりとしていました。

マスタードソースも美味しいですが、 両横に少しずつ添えられたフランス産の塩で 一口毎に広がる滋味を味わうのも 本当に楽しい。

食べ終えてしまうことが惜しいような美味しさでした。

お皿の奥の骨付きは、あばら肉の竜田揚げとのことで、芳ばしくて 身離れもよく旨味たっぷりです。

竜田揚げの右横の楕円形のお料理は、タンのハム仕立て。

地元のいろんな野菜が 様々な調理をされて付け合わせになっていました。

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食後は、丹波産のトゥルシーのハーブティー(りんごのようなほんのりとした甘さ)と、パンナコッタ、月餅、カヌレを。どれも美味しくいただきました。

 

11月の末に 地元のサンテレビの「ひょうご発信!」という番組で「無鹿リゾート」の鴻谷(こうたに)さんに、井戸知事が聞き手になってお話を聞いておられました。

私たちは お店を予約をした後でしたので、興味深く拝見しました。

先にも書きましたが、「無鹿(むじか)」というお店の名前は、長野県に住んでおられる C・W・ニコルさんに会いに行かれた時に、母国で鹿肉を食べる習慣があるニコルさんから ドイツ語の「音楽・Musik(ムジーク)」に因んだ名前「無鹿」はどうかとすすめられたからとのことでした。

元々は 日本料理を作っておられた オーナーの鴻谷さんは、 鹿肉料理を作ってみるようにすすめられ、1年間 毎日鹿肉を料理して食べてみて、美味しい調理法の試作を繰り返されたそうです。

硬い筋膜に包まれた肉は 美味しいけれど、食べづらい。 高野豆腐を煮るように柔らかく料理する方法を考えられたそうです。

鹿肉の各部位の良さを引き出す細やかな工夫をされていることが随所に見られます。

牛と異なり、からだの小さな鹿は 一頭一頭大きさも違うので、切り方や厚みを考えて、どの料理をすればよいか、

捨てる部分を少なくして無駄なく食べられるにはどうすればよいか工夫されたそうです。

例えば、鹿鍋は「しかくいなべ」。四角の形をしたお鍋と 鹿食いを掛けた名前だそうです。鹿肉は煮込むと 硬くなるので、薄切りをさっとしゃぶしゃぶでいただくお鍋とのことでした。

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鴻谷さんは また、地元の 氷上高校で非常勤講師として 経営学を教えておられるそうです。

学校を卒業して、消費者の立場しか知らないままで働きだすと、やらされているという気持ちで なんとなく働いてしまう。 経営者としての目線を持って働くことにより、積極的に仕事をする楽しさを感じてもらいたいと考えていらっしゃるそうです。

美味しい鹿肉料理は、その日の晩ごはんが要らなく思うほど 腹持ちのよいものでした。

 

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久しぶりに、うさぎ薬草さんの ハーブティーをお願いしました。

リンゴうさぎが教えてくれた大切なこと - うさぎ薬草 another garden

オーナーの高橋克弥さんのブログを拝見していたら、「りんごうさぎ」のハーブティーがとても気になりました。りんごをうさぎに切ったものを添えた愛らしいお写真でした。

以前お願いしたフルオーダーティーと一緒にお願いしましたら、すぐに送ってくださいました。

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こちらは、フルオーダーティーハマナスの青みがかった赤い蕾がかわいらしくて、帰省していた娘に淹れてみると、とても美味しいと喜んでいました。

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「りんごうさぎ」と「フルオーダーティー」をストレートで。


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「りんごうさぎ」は ジャーマンカモミール、レモンピール、ジンジャー。

 

パッケージを開けた時の 立ち上る香り。ジンジャーを添えたほんのり甘いカモミール。白い花々を思い浮かべます。

「りんごうさぎは、ミルクティーも美味しいです」とレシピも添えてくださっていて、すぐに淹れてみました。

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なんて 豊かなひと休み。りんごを思うカモミールの優しい香りが、温めて甘さを感じる牛乳に馴染みます。爽やかさは、レモンピールが入っているからでしょうか。生姜が入っているのも落ち着きのある まろやかなお味です。

ハーブのミルクティーの香りを心ゆくまで楽しませていただきました。冷たかった指先も気持ちもほっこり温かくなりました。

克弥さん いつもありがとうございます😊

 

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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞6 | happy-ok3の日記

 

被災地の報告~真備中生徒の防災新聞7 | happy-ok3の日記

「災害が起こったら、その場にあった行動を」「必要なものをまとめて 非常食を持つこと」「避難するときは、スニーカーがおすすめ」

被災地は 他の人が知らない間も ずっと復興のために ご苦労が続いていることを忘れてはいけないのですね。

 

真備中学校の皆さん、happyさん  いつもありがとうございます。

 

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たいした理由ではないのでお恥ずかしいのですが、長い休みが明けたブログを またしばらく休止させていただこうと思います。

理由のひとつは、これまで会計事務所さんにお願いしていた確定申告を自分でやってみようと思いました(私どもは小さな自営業なので、そんなに時間はかからないかもしれません。なにぶん 不慣れなことですので、回りの者が心配して たいそうなことになってしまっています…)。

更に、グループホームでお世話になっております義父が高齢になり、少し気掛かりになってきたこともあります。

義父のことは、これから心配も増えていくと思いますが、とりあえず確定申告の目処が立ちましたら また戻って参りますので、その時には どうぞよろしくお願いいたします。

その間 しばらく皆さまのブログへ伺うことができなくなりますことをお詫びします。勝手なことで申し訳ありません。

ブログを拝見するのは、とても楽しみにしていることですので、そのことが一番残念です。

今日も ご覧くださいまして、ありがとうございます。心から感謝いたします。

 


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「無尽蔵」村上翔雲 書

父からもらった額を 我が家の床の間に掛けております。

人の可能性は 限りなく湧きあがるものと考えたく思います。ひとりでは辛いことも 助け合うことで すべて佳い方へ向かいますように。