野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

黒い岩。奔る滝

こんにちは。

お久しぶりです。お元気でいらっしゃいますか。

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秋分の日の空です。爽やかなよいお天気でした。

 

最近小雨が降り続いたからか、夏の名残りが薄葉紙を折り畳むように片付けられて 新しい秋が静かに始まったと感じます。

今夜は、肥えてきた月が 雨に濡れた屋根を白く浮かび上がらせています。

 

🍂

鉢に植えた 姫フウロソウは、くすんだ色の小さな花を夏の間咲かせ続けていました。花が終わると 人差し指を曲げるようにして頭を下げます。

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最近 やっと元気を取り戻して花色も再びはっきりとしてきました。かわいい花です。

フウロソウとは別に ヒメフウロという種類の花もあるのですね。ゲンノショウコの仲間は、どれも可憐で種類が多いですね。

 

夏の前から来年の準備を始めている石楠花。

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今年は 気の毒なほど か弱い花が僅かに咲いただけでした。来年の春には、香り豊かな優しい花々を見せてくれればと思います。

 

こちらは、少し前までつくつくと青い芽を出していたポリキセナ。気づくと 分球したものか、土の上に ころぶように丸い球根から 小さな芽を立てています。

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連休のなか日に 人の少なそうなところだったと連れ合いが申しますので、滝を見に行きました。

兵庫県香住町村岡は 猿尾滝。2時間ほどのドライブです。

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細い県道から見える滝は、ブナやモミジなどの木々に囲まれた川の向こうにすぐに見てとることができます。

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形から名付けられた細長い滝は、雄滝と雌滝の2段になって 高さ60mの高さから 流れ落ちています。

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近づいて行くと、下の雌滝がまず目に入ってきます。

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山の形に従った階段を登って行くと 雄滝のそばに出ます。

滝が 緑の自然林を冷えた空気で包み込んでいます。

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滝の流れる岩は、猿尾滝ヒン岩体というそうです。火成岩でしょうか。上の滝の直線だけで出来上がった黒々とした岩肌は力強く見えます。

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近くへ歩いて行くと、細かい水しぶきが舞います。ひんやり肌寒く感じます。

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雄滝を受ける滝壺から 下に細く落ちるのが雌滝とのことでした。

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(ごめんなさい。5つ上と同じ写真を貼っていますね)

 

雌滝の滝壺から続く つるりとした岩盤を水が走ります。夏は子どもたちが滑って遊んでいたそうです。水は、案外と井戸水くらいの温度だと連れ合いが言っていました。

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川に沿った木々の根元に、かわいらしい色が見えます。青いツユクサは 気温が低いと 夕方4時頃でもきれいに咲いていました。

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ツユクサの近くの 距が巻いた赤紫の花は、ツリフネソウでしょうか。3輪ほどが 辺りを明るくしていました。

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入場料は 100円。ポストのような木箱に入れます。この素朴な料金箱は、早春の頃に出かけた節分草の群生地を思い出します。

 

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滝を見て帰って来ると、いつもこの時期には「藤稔のおっちゃん」と勝手に呼んでいる人が (連れ合いと幼なじみなのに 失礼な呼び方ですね) 、「出来がよくないけど…」と藤稔を持って来てくださいました。

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藤稔は、今年も粒が大きくて 豊かな果汁が美味しいブドウでした。生産者の売り場へ商品として出されるのに、私たちにもお裾分けをしてくださいます。

 

 

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数日前の青い空と、終わりの百日紅の花。

若い頃に 場当たり的な長い旅を何度か一緒にした古い友人は、どんな風に過ごしているだろう。ふと思います。

2年ほど前に、ブログで少しだけ この頃の旅について触れたことがあります。私たちは、朝 ある程度下調べをしたら さっと出かけるのでした。楽しく過ごすために 安全を第一に考えて行動します。

着いたところで まずその日のお宿を探します。

日本ではなかったですし、小さなハプニングの連続でした。でも、素敵な出会いや絶景を楽しむ時間、自分で選び取る自由が楽しかった。

もし娘が同じ事をしたら、心配で心配で叱ってしまうでしょう。勝手なものです。

 

私と同じ名前のその友人からの最後の手紙には、寒い国の住所が書かれていました。美術関係の仕事をしているとのことでした。

すっかりあちらの人になったのか、手書きの住所の番地が読み取れませんでした。ラインもまだなくて、携帯電話に小さなアンテナがついていた頃のことでした。

 

 

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昨日の夕暮れ刻も キリギリスとコオロギが鳴いていました。時折 小さな雨粒が当たります。

今日は寒く感じて 長袖を選んでいました。どうぞお元気にお過ごしくださいね。また、お目にかかります。

いつもご覧くださいましてありがとうございます。

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「非思量」(68×34.5cm) 仏語 


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「雨の日は雨を聴く  山頭火 句」(69×69.5cm)

   種田山頭火  句     村上翔雲 書

 明石市立文化博物館 所蔵 (作品 40・51)