こんにちは。
お元気でいらっしゃいますか。
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先月、連れ合いの伯母の持ち物だったミシンをもらいました。
一昨年亡くなった伯母の家には、古い箪笥などが まだいくつか残ったままになっています。
このミシンは ずっと気になっていながら 使いこなせない私には勿体ないかもしれないと思い、ほしいと言い出せませんでした。
連れ合いが、要らんか?と聞いてくれました。
「要らんかったら、捨てるんやさかいな(要らないのなら、捨てることになるからね)。」と、ぎょっとするようなことをあっさりと申します。 それなら、喜んで。
ミシン本体も鉄脚の付いたテーブルも重くて、連れ合いと ちょうど帰省していた息子が、私の作業場になったばかりの物置き部屋 (全く愛想のない部屋ですが、東の窓が大きくて 父の作品を自然光で撮ることができます✨) へ運び入れてくれました。
脚元を見ると、間に合わせにちぎったダンボールを敷いてくれています。
「カフェとかに飾ってあるよね。」息子が申します。 あまり聞かない言葉に、どんな人とお出かけしたのか ちょっぴり聞いてみたくなりますが、言いたくなるまで置いておきましょう😉
埃を落として、手の届く限り隅々までよく拭いて。仄かにミシン油の匂いがします。
無骨な鉄の作りと優雅な曲線の組み合わせが不思議に美しい。
花の模様の飾り板。西洋菊のようにも見えますが、花の様子からはもう少し特徴的なものも感じます。
もろもろと粉のように屑が出る革ベルトは 替えた方がいいかもしれません。
先ほどから、糸を掛けていたり、掛けていなかったりの写真を出してしまいました。下が糸を掛けた様子です。
こんな感じでしょうか。少し迷いました。
26歳の息子の記憶では、小学校の電動足踏みミシンの足踏みペダルは 片足が乗せられる大きさの小さな白いものだったそうです。
息子の小学校時代より さらに遠く遡って、私の母の最初のミシンにも鉄の足踏み板が付いていたような… 私も使わせてもらった記憶があります。
母が私たち姉妹の服を作ってくれたことも懐かしいです。
レディ・ジェーン。チューリップってかわいいですね。
戻らない時間の思い出に浸りながら、はずみ車を回して足踏み板をそっと及び腰で、いえ、右足を前に置いてぐっと踏み込んでみます。
気づくと小一時間動かしていました。加減が掴めたのか、いえいえ 不器用な私などではまだまだ…。
かしゃかしゃと軽快な音が聞こえてきます。ちゃんと動いています。
下糸もきれいに拾ってくれます。
後で 布バッグを作った時に 二人がかりで 折れて飛んでいった針先を探し回ったことは、内緒にしておきたいです💦
小さい頃ブランコを漕いで遊んだ感覚を思い出しました。╰(*´︶`*)╯
このミシンは鉄で出来ているから、用がなくなると、大きな重たい粗大ゴミになってしまうのかもしれませんが (インターネットで売るという発想は そもそもなく、危うく本当のゴミになりかけていました) 、大事に使えば多分まだ壊れないです。
伯母が 大切に使っていたミシンを使わせてもらうことが とてもありがたく思います。
窓の外では鶯が鳴いています。楽しい時間を過ごしました。
斎藤謠子さんの「 ふだんづかいの布バッグ」NHK出版 の中のデザインから、手持ちの布で小ぶりな夏のバッグを作ってみました。写真を出すのも冷や汗が出そうですが載せてみます。
横に付いた丸い持ち手と、お手本の木のビーズの留め具が印象的で シックなリバーシブルのデザインが素敵でした。
間に合わせで 家にあったボタンを編みくるんで付けてみました。
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お世話になったご近所のお宅の カロライナジャスミンが咲いています。
マスクをかけていても 微かに甘い香りが漂ってきます。
お隣りに住んでおられる親戚の方にお願いして、時々 お花の写真を撮らせていただいています。草引きをしますと言いながら、しばらく行っていなかったこともあり何もしていませんでした。
ほんの少しですが溝や椿の花殻を片付けさせていただきました。 こちらのお庭の剪定は、業者の方が年に1、2回されているので 葉が混み合っていますが まだきれいに咲き続けています。
ずぼらな私、これからは少しずつお掃除をさせていただくことと ここに書いておきたかったのです。
ささやかな我が家の花壇に、種が飛んできたのか小さなヒメウズが。無碍にはできない可憐な花でした。
いつもご覧くださいましてありがとうございます。
「今日の道のたんぽぽさいた 山頭火 句」(160×123m/m) 草木塔 種田山頭火 句
「けふもいちにち風をあるいてきた 山頭火 句」(160×123m/m) 草木塔 種田山頭火 句 村上翔雲 書
父は 紙や筆、サイズを変えて繰り返し書いておりますので、今までお出ししてきました山頭火の同じ句を また違った表現でご覧くださいますように。
ミシンの作業台で撮ってみました。