野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

コウノトリ


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明けましておめでとうございます。

今年も どうぞよろしくお願いいたします。

穏やかなお天気が嬉しいお正月でした。

 

晴れた夜に 洗濯物を 干しにベランダへ行きます。家族が 帰って来て洗濯物が 増えるからなのです。

きり と冷えた空を仰ぎます。目が慣れてくると、豊かに広がる星空が 見えて来ます。

植物の呼吸が 聞こえてきそうな 静まりの中、指先が動かなくなるほど 寒いけれど、ふくふくと温かな気持ち。

この気持ちに 会いたくて、深夜のベランダに出てみたくなります。

田舎だから できることかもしれません。




少し別のお話を させてくださいね。

我が家から車でしばらく走ったところにある 溜め池で いろんな鳥が休んでいるのを 年末に連れ合いが 見かけました。


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遠目で 見づらいのですが、翼を広げている方は シラサギでしょうか。

きれいだな とは思いましたが、物語のように美しいシラサギのブログを拝見して 心から感動したすぐ後のことでしたので、つい あっさりと流してしまいました。

それでも 連れ合いは 意に介さず、他の鳥も よく見るように言います。

シラサギが羽ばたく横に立っている 嘴と風切り羽根が黒い鳥は コウノトリのように見えると言うのです。

コウノトリ特別天然記念物の でしょうか。

確かに、この辺りでも 見たという話を聞いたことはあります。

コウノトリの成鳥は、羽根を広げると2mはあるので きっと もっと大きいから、これは まだ若いのかもしれないと重ねるように申します。

それでも、他の水鳥より かなり大きく見えたそうです。

左と右の奥の小さく見えている鳥は 羽根の色が灰色だったので、ゴイサギでは、と言っていました。

 

コウノトリは、さまざまな経緯を経て、兵庫県 但馬の豊岡市に「コウノトリの郷公園」が作られ、コウノトリなどが住む環境を再現したビオトープが作られています。

そちらで コウノトリを見たことが あります。


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見たことがあると言いながら、はっきり写った写真が 見当たりません。Wikipediaから お借りしました。

近寄り難さを感じる 赤く縁取られた 目元。

その佇まいに 気品すら覚えます。

一度 日本で全滅してしまいましたが、 再び育てて 成鳥になったものを放しておられるそうです。

それで、時々 離れた場所でコウノトリを見かけたという話を聞きます。

コウノトリは、体が大きいので 大きな巣を作ります。

人工の巣塔が作られていない時は、習性として 電柱の上など高いところで 営巣してしまったりするのですが、危険なので取り壊されるそうです。

 

魚や両生類、昆虫といった餌を捕るコウノトリのために 無農薬の田を作るなど、豊岡市内や近辺の農家の方のご苦労もあって、最近は 200羽を超える数が育っているということです。

 

 

🌙

ニューイヤー駅伝箱根駅伝は、ご覧になられますか。

お正月は家で過ごすために、駅伝は 私にとって ささやかな(いえ、かなり大きな)楽しみなのです。できれば、家族のだれの心配もしないで ゆっくりとテレビで観戦したいものですが、何しろ長い競技ですものね。

ほとんど 見られないで 終わってしまった年が何回もあったことを思えば、切れ切れでも楽しめる今は幸せ。

友人に会いに行った息子は  大手町のスタートを見届けた後、4日の仕事始めに合わせて 新幹線で帰って来ました。長距離選手は 走るために 体は引き締まって、とてもほっそりと見えたそうです。

 

寒さも本番になってきましたね。

どうぞ 皆さま お体大切になさってくださいね。 素敵な一年になりますように。


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(蜘蛛も 日向ぼっこしていました)

 

ご覧くださいまして、ありがとうございます。

 


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  「一りん 咲けば 又 一輪の お正月」(240×320m/m) 種田山頭火 句        村上翔雲 書