野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

鯉を育てる山

こんにちは。

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次第に季節は移り、冬の気配に羽織る上着も温かなものになってきました。 お元気でいらっしゃいますか。

この季節から冬の間にかけて、お天気になる日の朝は 川面に湯気のような霧が漂っています。

日によっては10時頃まで山間の集落は 深い乳白色の靄に包まれますので、自転車の通学や、出勤の車の運転もたいへんだろうなと思います。

 

今回は ブログにはあまり書いたことのない鯉のお話です。 よろしくおつきあいください。

 

連れ合いは 魚釣りの好きな「ぽんすおじさん」ですが、時々 趣味で20cmくらいの小さな鯉を買っています。見て楽しむための鯉です。

始まりは、中学生だった息子が 近くの小川で釣った真鯉を育ててみたことからでした。

f:id:snow36:20211115235050j:imageこちらは、新潟県にある養鯉場さんの野池です。(眺めの美しいところですのに、ひたすら養鯉場巡りの旅行と聞きまして、私はまだ行ったことはありません)

f:id:snow36:20211117230638j:image写真で見るばかりの遠い外国の遺跡を思い起こします。

野池は、使われなくなった田んぼや畑に水を張って造られた池とのことです。

夏の間 錦鯉は 餌や微生物が豊かにある野池に放されて大きくなります。

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我が家では 写真のような大きな池はできませんが、適当な池のようなものを庭に作って飼ってみたり、連れ合いの好みの型であれば養鯉場さんの野池で鯉を育ててもらうこともあります(本当に良い鯉でしたら預かり料も高いかと思います)。

野池から温室栽培に使うような形をしたハウスの中の長方形の池へ鯉を移す「鯉の水揚げ」は、秋に行われます。

「水揚げ」された鯉を連れ合いが見に行ったのは今月の初めのことでした。

f:id:snow36:20211115235155j:imageこちらは、ハウスの池に水揚げされた鯉なのだそうです。美しく育った錦鯉が泳ぎます。

写真の「紅白」という種類は、白地に濃い朱赤の模様がくっきりと絶妙な配置で顕われると珍重されるとのことです。

美々しい鯉が作出されるまでは かなりの時間と手間や努力が費やされると聞きます。

ウイルスに感染した個体が池に入ってしまうと、逃げようのない水の中で全滅になることもあります。

たくさん生まれた中から たった数匹を選んで買わせていただくことになる私たちも、生き物を育てているということを忘れずにいなければと思います。

高く評価される鯉は、連れ合いにはとても買えませんが、

素人の私たちが飼う程度なら、気に入った魚であれば それで良いですね。

鯉は争わない魚で、みんなで寄り添うように静かに泳ぎます。寒い時などは、水底でひっそりと寄り合っています。 鯉にそれほど興味がなかったはずの私も、自宅の鯉が泳ぐ姿を眺めていると和みます。

f:id:snow36:20211116001418j:image預かっていただいていた鯉です。薬浴をさせてから、自宅の池に入れます。と、なかなかの専門家のように申しておりますが、何かとしくじって慌てます。実際にこの度も上のプラチナという白い鯉をぐったりさせてしまいました。

 

 

f:id:snow36:20211116005143j:image遠くに見える 新潟は越後三山(魚沼三山)。左から駒ヶ岳、中ノ岳、八海山とのことです。

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f:id:snow36:20211116003248j:imageお土産は、笹だんごとかぐら南蛮です。笹だんごは いくつも買って来てくれたのに、写真を撮る前にみんなでうっかり食べてしまいました。

この笹だんごは去年の写真です。もっちりとして、笹の香りがふんわり、甘さがほどよくてとても美味しいです。

f:id:snow36:20211116003622j:image平たいピーマンのような形をした かぐら南蛮。いかついようで愛嬌のある風貌です。

生で味見をすると肉厚で瑞々しいです。 口に入れた時の甘味に あまり辛くなさそうと安心します。でもすぐに、軽いジャブがぴりっと。

更に そうっとワタのところを食べてみましたら、とても辛くて唇が痺れました。辛くないのもありましたが…

ワタと種を加減して、かぐら南蛮味噌を見よう見まねで作ってみますと 家族には好評でした。ごはんが進みます😊 お酒の八海山(忘れずに買って来ています) にもよい肴と思いました。

ペペロンチーノにしていただいても美味しいかもと 珍しいかぐら南蛮に興味津々です。

お酒の八海山(忘れずに買って来ています) にもよい肴と思いました。

f:id:snow36:20211115121240j:image朝焼けの美しい季節ですね。

 

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娘から、久しぶりに3歳児クラスの制作の写真が送られて来ました。

f:id:snow36:20211111144816j:imageどんぐりの木のようです。どんぐり拾い。子どもたちの秋の小さな楽しみですね。

保育所の子ども同士の会話もしっかりしてきて、おしゃべりも口げんかも達者なのだそうです。

ザリガニを頭の方から掴もうとして 痛いでしょうに小さな手を挟まれてもへっちゃら、やんちゃ盛りです。でも先生は絶対に目を離さない!鉄則ですね。

お昼ごはんの後に とことこやって来て

「せんせい みてみて! ◯◯ちゃん、おなか ぱんちくりんよー╰(*´︶`*)╯」と、かわいいおなかを見せる子も。 

ぱんちくりん が しばらくひよこせんせいや私たちにまでも流行ったのは言うまでもありません😉

どうぞ みんなすくすくと元気に育ってと願います。

 

f:id:snow36:20211111135130j:imageカメラの古いデータをあれこれ探していましたら、以前 妹が手作りしてくれたカードを撮った写真が出てきました。

春先の芽吹きの頃の写真が 遠い昔のように感じられます。今年は丑年だったことを忘れていました。

義母は、夏頃から軽い不調がいくつか重なり 不安がっていますので、なるべくそばにいようと思います。

その年齢になってみなければ わからないことも多いと思います。私が義母だったら、きっと怖いです。

義母の話をもっとゆっくりと聞くようにしてみますね。

仕事の方も、今年はおかげさまで新たな引き合いをいくつかいただきました。異業種からの新鮮なご依頼に慌ただしくなりながらも楽しく過ごしております。

ささやかな毎日が有難く思います。

 

早いのですが、今年のブログはこれで最後にいたします。

休み中は時々になりますけれど、皆さまのブログへ伺わせてくださいね。

今年もあとひと月。

皆さまはどんな一年でしたか。

 

いつもご覧くださいましてありがとうございます。

年明けしばらくしましたら またお目にかかります。その時には、どうぞよろしくお願いいたします。

温かくしてお過ごしくださいね。

 

来年が輝く年になりますように。

感謝を込めて🌿

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f:id:snow36:20211116153921j:image「秋風 行きたい方へいけるところまで 山頭火句」(240×320m/m) 草木塔 

f:id:snow36:20211116153926j:image「空のふかさは落葉しづんでゐる水 山頭火句」(240×320m/m) 草木塔


f:id:snow36:20211117122847j:image「わがままきままな旅の雨にはぬれてゆく 山頭火句」(210×295m/m) 草木塔


f:id:snow36:20211117122849j:image「山里はひたすら柿の赤くて 山頭火句」(240×320m/m) 草木塔 種田山頭火 句  村上翔雲 書