こんにちは。お元気でいらっしゃいますか。
日中は 暑さも感じます。
こちらでは、田んぼの季節の前に そろそろ穂先がクチナシ色に染まり始めた小麦畑の景色が広がります。
夕方に 少し歩いてみます。
ところどころに見える レンゲ畑も長閑です。
西日も暖かなこの畦だけに白い菫が寄り合うように あちらこちらに咲いていました。
種類の多い菫。でも、畦に咲くこの白い花を見かけたことがありませんでした。葉は細長く伸びています。
ゴールデンウィークが終わるまでは 毎年ヒノキの花粉が飛ぶので、この時期の農道の様子を長らく知りませんでした。
今年は花粉の飛散が早く終わり 外に出ることができましたので、田植え前の風景を 一日の終わりが近づいた穏やかな空気を感じながら歩いています。
この時間には、ここは毎日飛行機が西へと飛んで行く航路でした。最近は 長く伸びた飛行機雲を見ることはありません。
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先日、いつも筍を分けてくださる人が来られました。 今年は小さくてとおっしゃっていました。毎年いただく季節の恵みをありがたくいただきます。
久しぶりに 混ぜご飯(お米にもち麦を一掴み入れて炊いてみました)、筍だけの炊き込みご飯やお吸い物などを作ってみました。ずっと自粛で 3ヵ月余り帰って来られない娘にも食べさせたいと思いますが、仕方がないことですね。
いつの間にか出てきた山椒が あじさいを押し退けてしまいそうです。筍のお供の香りに重宝しています。
本当は アヒージョでいただいてみたかったホタルイカを筍と九条葱とでパスタにしてみました。
お料理の出来には いつまで経っても毎回何かしら問題がありまして、なんとなく誤魔化そうとすると おかしな角度の写真になりました…。この度は お皿に対して具の量を欲張り過ぎたのか、どうにもひとり分が多いようです。 取り皿を出しました。
九条葱は、時々伺っていたイタリア料理のお店で 牡蠣と合わせておられたパスタが美味しかったことを思い出して入れてみました。
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料理の腕が上がるかと大事にしている土井勝さんの料理の本と並んで立ててある
星野道夫さんの「星のような物語」展の図録を時々開いてみます。
アラスカや北極圏、カナダなどの動物や海、人々を丁寧に撮られた写真展。
星野道夫さんが、アラスカで命を落とされた10年後に開かれたものでした。
まだ小学生だった娘と何かの用事で出掛けた折りに、百貨店の催し会場で拝見しました。
娘は あちらこちらと歩き回って、潤んだ大きな眼のタテゴトアザラシの親子や
シロフクロウの親が腕を広げるようにして子フクロウを翼で抱いて眠る愛らしい写真を楽しそうに見ていました。
親と子の温かな情愛の写真が多くて、いつしか私とふたりで並んで歩いていました。
古い絵はがき。シロフクロウの親子。保存が良くなくて見づらいですね。ごめんなさいね。
かなり以前のことなので、忘れていることも多いですが、極寒の地に多種多様の植物の花が咲く姿や、寒い場所なのに 黒潮の影響で鬱蒼と繁る木々から立ち昇る密度の高い湿気の烟る原生林の島。その地面で朽ちた頭蓋から手を振り上げたように立ち上がる苔の生えたムースの角の写真も 息を飲むほど美しかったことを思い出します。
図録の写真には、星野さんの 温かい中にも強く煌めく言葉が 数多く添えられています。
「オオカミの徘徊する世界がどこかに存在すると意識できること……。
それは想像力という見えない豊かさをもたらし、
僕たちが誰なのか、今どこにいるのかを教え続けてくれるような気がするのだ。」
日差しで温もった地面に耳を当ててみたり、目が慣れるまで見つめる夜空に 思いがけなくたくさんの星が広がっていることに気づいた子どもの頃のことをふと思い出しました。今も私の知っているところや、理解できることは 本当に僅かです。
自分の住む世界や考え方がすべてではないことを、よく考えてみたいと思います。
義母の世話する鉢植えにも 菫が咲いています。去年から育てていますが、ようやく咲き始めた小さな花に心がほどけるようです。
麦の穂があかくなってくると、岩鼻と呼ばれる近所の支流に 間もなく蛍が飛び始めます。
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先日から、スマートフォンでコメントが書けなくなっています。久しぶりにパソコンで書いてみると 私の入力の本当にとろいこと。その上よく見直せていないために、訳のわからないコメントになってしまいます。
コメントを差し上げました方には 失礼なことになりまして申し訳ありません。はてなさんに問い合わせをしております。
施設でお世話になっています義父が体調を崩して、少し不安定な状態が続いております。
皆さまも どうぞお体大切になさってくださいね。
いつも ご覧くださいまして、ありがとうございます。
「山路きて 何やらゆかし すみれ草 芭蕉の句」(340×240m/m) 野ざらし紀行 松尾芭蕉 句
「ひとりひっそり竹の子竹になる 山頭火 句」(140×180m/m) 種田山頭火 句 再掲
「えごの花 一切放下なし得るや 波郷の句」(200×300m/m) 石田波郷 句