野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

温泉の町。

 

こんにちは。

前回は、娘のことで ご心配をいただきありがとうございました。娘も感謝しております。おかげさまで 元気になりました。

 


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先週、兵庫県但馬地方にある 美方郡新温泉町に出掛けました。

新温泉町は、鳥取県との県境にあり、内陸部の温泉町と日本海側の浜坂町が合併してできた町です。

京都京丹後市 から、鳥取砂丘までの 約120kmに及ぶ 新温泉町が含まれる海岸一帯は、国際的にも評価が高く 山陰海岸ジオパークに認定されています。

また、ジオパーク山陰海岸国立公園に指定されている部分とも重なっていて、海へ直線で切り込んで行くような ごつごつとした山の様子も 日本海側らしく、潔い美しい眺めです。

 

連れ合いの友人のお嬢さんが通っていると聞いていた新温泉町の内陸部 湯村温泉にある 温泉小学校では、運動会をしていました。

こちらは 5つの小学校が統合されたアットホームな雰囲気の小学校です。

音楽が流れてくる方へ歩いて行くと、運動場で 組体操をしていました。


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怪我が多いので 組体操を取りやめた学校も多いと聞いていますが、

こちらの小学校では、限られた人数を効果的に使われていて 上に立っている児童が仰向けに倒れ、そのまま また同じ頂上に立つという演技を 何回も見せてくれました。

フォーメーションが 変わる度に、7人ほどの先生方が 各グループの後ろに回ってしゃがんでおられます。

演技が終わると、感謝の挨拶をして 学年ごとに トラックを退場していきました。

退場門はありませんでしたが、先ほどまで補助をされていた先生方が その辺りに 両手の平を立てて待ち受けておられて、全速力で帰って来る子どもたちと

タッチ、タッチ、タッチの嵐!

子どもたちは 輝くような笑顔で駆け抜けて行きました。

私たちは、こちらに住む 連れ合いの友人ご夫妻と 少し話をしてから 失礼しました。この後 お弁当の時間になっていました。とても楽しそう🎵

 

🌿🌿

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ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、

湯村温泉は 1980年代には、NHKドラマ「夢千代日記」の舞台となって一躍有名になりました。吉永小百合さんが 広島で胎内被爆をした芸者さんの役をしていらっしゃいました。

温泉を名前に戴くこの町は、中心街に流れる春来川(はるきがわ)沿いに、源泉 荒湯(摂氏98℃) があり、荒湯からだけでも毎分470 Lが湧き出るそうです。

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源泉から 湯気が立っています。


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向こうに並ぶ長四角の枠の中に 卵を入れて茹でるそうです。

地熱が高くて 他のところより暑く感じます。足湯に足を浸している人も多くおられました。

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温泉宿らしい 素朴で艶やかな感じもする町並みでした。

 

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新温泉町のもうひとつの町、浜坂町へ移ります。こちらは、全戸ではないそうですが、家庭にも 温泉が引かれているとのことです。

冬は 松葉ガニで有名です。

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浜坂町 岸田川の河口。よいお天気で 空の色を映す海が とても明るいです。浅瀬にカモメが群れていました。

しばらく西に走って 浜坂港へ行ってみました。 

 

釣を楽しむ人が何人もおられました。

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縮緬のようにさざ波を立てる海面を覗くと、型は小さいですが、サヨリが回って来ていました。(私は 釣りをしないのであまり詳しくないのですが。)  

よく見ると、小さなアジもちらちら見えています。こちらは、サビキ(釣糸の先の仕掛けに 複数の釣り針が 少しずつ離して付けてあります。一度に 何匹も釣れると楽しいです)で 小学生が オキアミを投げながら盛んに揚げていました。

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細い魚は サヨリですね。少し赤っぽく見える小さな魚は アジです。

 

少し移動すると、イカ釣り船が停泊している場所に出ました。

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夜に 船の上に一列に下がった たくさんの楕円形の灯りを点けて漁をする イカ釣り船の仕立ては、お昼に見ても とても颯爽としています。
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船の下には、スズキの子ども(上です) と、グレ(メジナですね) の子どもたち(下の写真です)が波に揺られるように 休んでいました。

 

この後 余部鉄橋へ行きました。日帰りですが、回れるところがいろいろありますね。来週か 再来週に 続きを書かせてくださいね。

 


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春頃に咲いていた小さなアネモネが また咲いています。

 

いつも ご覧くださいまして、ありがとうございます。

 


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「ふるさとの水をのみ  水をあび  山頭火 句」(240×320m/m)  種田山頭火

 


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「人に逢はなくなりてより   山のてふてふ  山頭火 句」(240×320m/m)   種田山頭火 句           村上翔雲 書