こんにちは。
山が新緑に被われると 青空に映えて気持ちも明るく感じます。
先日 コメントが書けなくてと申しておりましたが、私の不手際が原因でして コメントをまた書けるようになりました。お恥ずかしいことに 容量不足になっているのに気づかずアップデートができていなかったのでした。
はてなさんには ご親切に対応していただきました。ありがとうございました。
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友人から 留守でもいつでも寄るようにと言ってもらって、お庭の藤の花を見せてもらいに行ってみました。少し前のことです。
離れた場所から目立って見えるほど、高い所まで藤の花が咲いていました。
人の少ないところですが、歩く時にも お互いにマスクをして なるべく近づかないようにしています。
写真を撮ってもよいと言っていただいて何枚か撮らせていただきました。素敵なオープンガーデンです。
大根の花を咲かせるために、畑から鉢に植え替えて楽しんでおられます。
通りすがりの人が 大根の大きさに驚いて見ていくそうです。もっと大きかったけど 花が咲いたので小さくなってきたと言っておられました。
黄色の藤の花を珍しく拝見しました。
白い藤の花も咲いていて、空から降るようで きれいでした。逆光になってしまい写真は遠慮しました。
小さなヒメウツギ。庭のあちらこちらで満開でした。かわいらしいお花を見ると近づいてしまいます。
花の終わった藤棚の下に、ギボウシの種類を揃えておられました。クリスマスローズは実生からたくさん育っていたので、ちょっとした植物園のようです。皇帝ダリアの挿し木(と申してよいのか…)を持って帰るように言ってくださいました。
いただいた皇帝ダリアの 切り取られた太い枝のような茎から萌え出る葉の力強さを見ると、やはり挿し木のように感じられます。
紫陽花の頃には まだ自粛は終わっていないでしょうか。また伺わせていただく機会があればと思いました。
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家の前を掃除していましたら、側溝脇のアスファルトの上にトンボが落ちていました。苦手な方、ごめんなさいね。
動かないので、鳥が落としたのかと近づいてみると、透明の薄い羽が 陽を受けて光っています。
やがて 少し動いたので ここはご近所のわんこたちの散歩道、お節介かとは思いながら 壊れそうな羽に触らないようにして柚子の木に止まらせました。
その弱々しさに、羽化してから時間が経っていないのかもしれないことに漸く気づきました。と、「この側溝は ヤゴが多い」と連れ合いが申します。覗いてみると、ヤゴや小さな川海老が、地下水の流れの中で揺れる藻の蔭に見え隠れしていました。小さな生き物の揺りかごになった側溝の掃除は しばらくお預けにします。
トンボは、しばらくすると いなくなっていました。
何も無いところですが、我が家だけではなくどこの子どもたちも帰省を楽しみにしていました。今年のゴールデンウィークは、私たち親だけが静かに過ごしました。
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先日 筍をくださった方に、また筍をいただきました。40cm以上の大きさのものもあります。お礼を言うと、じゃあねと軽トラで次に配られるお宅へ向かって行かれました。
鍋の数が間に合わなくて、圧力鍋も使いました。圧力鍋は、ぬかを入れないで火にかけてみました。出来上がりの色は薄く赤茶けて見た目が劣りますが、熱が冷めてからよく水に晒すと えぐみは抜けました。
圧力鍋の筍は、炊き合わせにしようかと話しています。
花の頃には縮んでいた 庭のもみじがきれいに葉を広げています。真朱いろを思わせるような ふんわりと優しい色になりました。
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ここまで書いていたところで、ずっと心配していた連れ合いのひとつ先輩の方の訃報を知りました。
長らく続く闘病の中、4月の初めぐらいまで あちらこちらのお宅で小さなユンボ(小型のショベルカーのことですね。こちらでは便利なので 普通の家にも時々置いてあります) を動かして庭を造ったり、剪定をされたりして働いておられました。失礼な言い方かもしれませんが、どこか可愛げのある人でした。
4月の中頃に、連れ合いが その人の自宅へ行ってみると 奥さまが仕事に出た後の家の中で、ひとり起き上がれなくなっておられました。
翌日が受診の予約日だからと言うのを 説得して病院へ連れて行きました。それが最後の入院になり、病院のコロナ対策もあって 会うこともできなくなりました。
それから入院中ずっとひとりで付き添っておられた奥さまのご心労を思います。たいへんな中、毎朝 ご主人のご様子をラインで知らせてくださっていました。
〈義母のミヤコワスレです。〉
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連休に、4月の末から入院している義父のことで、看護師さんや施設の方、病院の連携室の方から看取りについてお話を聞きました。
自然にからだが、食べることをしなくなり、水分を摂らなくなり、枯れていき 死ぬ準備をしていくということ。
そして、いつも安らかな時間が続く訳ではなく 見るのも辛いことがありますが、とおっしゃいました。
〈風鈴オダマキ〉
ずっと以前に、両親を病気で亡くした時、私は枯れて亡くなるというような印象を持ちませんでした。昨年ブログにも書きました高齢の伯母が亡くなった時にさえ、悲しみはありましたが、そんな風に感じませんでした。最後まで医療を尽くしていただきました。
年を取って自然に任せて死んでいくというごく当たり前のことを、それが看取りということに、私たちは今初めて知るかのように心が揺れました。
聞いたことがあるのに、実感としてわかっていなかったのです。
義父は、話しかけてもわからない様子で 食事がしづらくなるなど、ゆっくりと衰えが目立ってきました。
お世話になっている方々のお話を伺い、連れ合いの思いを聞きました。
義父の様子に、考えが行きつ戻りついたします。
〈アネモネ・シルベストリス。去年に植えてまだ2年目のこの花を見ると 思い出して心が温かくなる人がいます。〉
義父の入院する病院へはナースステーションまでは用事で度々伺いながら、昨今の事情で 面会が許されていません。お任せするばかりです。
義父が少しでも長く安らかに過ごせますように。
いつか通る道。生きている限り起こる事なのですね。
義父のこともあり、これからしばらくブログから離れるかもしれませんが、元々間遠な更新ですね。
また、お目にかかります。どうぞお元気でお過ごしくださいますように。
〈フロックス・ブルーパフューム。今はこの写真より色が薄くなりましたが、まだきれいに咲いています。〉
長くなってしまいました。
いつもご覧くださいまして ありがとうございます。心から感謝いたします。
「この池に生得て 蝌蚪(かと)の尾の歓喜 三樹彦の句」(200×300m/m) 伊丹三樹彦 句 ※蝌蚪・おたまじゃくし
「父母のしきりに戀し雉子の聲 芭蕉の句」(340×240m/m) 笈の小文 松尾芭蕉 句
「大和路や旅人ひとりの春晩るる 三樹彦の句」伊丹三樹彦 句 村上翔雲 書