野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

ぽんす会 ようやく再開する

こんにちは。

庭の咲き進んだ花と まだ元気な花が並ぶ紫陽花が 穏やかな佇まいを見せています。ここ数日お天気のよい日が続いていました。今日も蒸し暑かったですね。

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石に着生している風蘭です。張り巡らされる厳つい根は恐ろし気にも感じられ、土から栄養を摂ることもなくただ水だけで 緑の細長い葉を四方へ伸ばしています。

梅雨時に小さく真白の花を咲かせます。着生植物の風蘭の魅力は全身で生きる様を見せることかと思います。植物の気丈を思います。

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🎣

少し前のことになりましたが、6月の晴れた日に「ぽんす会」と私が勝手に呼んでいる連れ合いたち釣り仲間のうちの3人が10カ月ぶりに船釣りに出かけました。

この度は、ケンサキイカ狙いでした。

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ぽんす会が乗せてもらったイカ釣り船です。

 

✳︎ 初めてご覧くださるかたに。「ぽんす」とは こちらの方言で、釣り好きが昂じた者というほどの意味です。義父が「あいつは ぽんすやからのぅ。」と言うのを聞いて面白く思いすぐに覚えました。

 

日本海兵庫県豊岡市竹野町 竹野浜沖です。

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向こうは夕日が美しい猫崎半島とのことです。大きな山と小さな山。うずくまる猫のように見えるところからの地名と聞きましたが、角度によっては、キューピーさんが仰向けに寝ているようにも見えるのですね。

 

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この日は、潮風も爽やかな気持ちのよい日和だったそうです。

 

連れ合いは、小さなイカをいくつかと、

天秤フカセ (釣り糸の途中に重りとオキアミという小さなエビを入れる餌カゴと天秤というパイプを繋いでいます。釣り糸の先には少しずつ離して針を2〜3個ほど付けます。

どちらかと言うと、しばらく放っておけるので のんびり海を楽しみながら魚が針にかかるのを待ちます。)   という釣り方で50cmの真鯛を揚げました。

並べ方がちょっとお見苦しいですが…ささやかな釣果です。

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ご一緒した方には、我慢強く完全フカセで 74cmの真鯛と、65cmのヒラマサを揚げた人もいたようです。(完全フカセは、重りや餌のカゴを付けないで 針にオキアミを引っ掛けて釣る釣り方で 船から潮の流れに任せてふわふわと釣り糸を漂わせるそうです。

この漂う感じが フカセという釣り方の名前の由来で、より魚との駆け引きを楽しめる釣り方だそうです)

釣り方や仕掛けを知っているかのように書きましたが、連れ合いからの受け売りです (全部 伝聞調になりまして。すみません)。 山奥に住んでいるのに 釣りに関する仕事をしていますが、釣りに行く時は ほとんどお楽しみばかりのようです。私のわかりにくい説明でごめんなさいね。

 

 

帰って来てから、真鯛とケンサキを捌いてくれました。

去年の9月に ぽんす会が小豆島で鯛を釣った時に、

さくにした鯛の皮目の方から熱湯を掛けて氷で締めると美味しいですよと湯引きを教えてくださった方がいらっしゃって

今度こそと思っていましたが、皮付きでさく取りしたのを置いておいて下さいと伝える前に お刺身に造られてしまっていました。

お刺身はとても美味しかったですが、ちょっと残念…

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ケンサキイカは、当日の食感がしっかりしていました。冷凍したものを翌日もいただきましたが、身の透明感が更に出て 旨味と甘味が濃く感じられました。食べ比べも楽しいものですね。少し寝かせると味わいが深まるように思いました。

ゲソやミミは 何も味付けしないで魚焼きグリルで軽く焼くだけですが、この場合は 単純な調理がかえっていいかもしれませんね。

たくさんあるので、少しずつ解凍していただいています。

 

この時には外出の自粛が明けたと思って、嬉々として釣りに出かけていましたが、今はまた外出は控えております。しばらくぽんす会はお休みですね。

 

 

🌿🌿

ぽんす会が釣りに行く数日前に、マダコを釣りに行かれた方から 入れ食いだったよと 30〜50cm位のサイズのタコを10匹ほどいただきました。

タコは調理をする前に冷凍すると下処理をしやすいと教えていただいて、生のまま冷凍しました。

凍ったタコを二つ取り出して 下処理を済ませ(不慣れなうちは 思い切りが悪くて手早くできませんでした…)、粗塩をたっぷりかけて揉み洗いをしました。

湯がいて 茹でダコと、柔らか煮にしました。不器用な私が作っても美味しくいただけました と思いたいです。元々美味しいタコだったから美味しいのですね。感謝していただきますね。

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タコは足先が汚れているから切るようにと言われて タコの足先を切って料理しましたが、お店で売られている茹でダコは足先は特に切っていないですね。食べて具合が悪くなるようでもないですし…  

 

 

🌿🌿🌿

付け足しのようになりますが、タコの柔らか煮や鯛のお刺身を盛った器は どちらも兵庫県丹波篠山市今田町立杭焼(たちくいやき) のものです。

若い頃にはよくわからなかった独特の素朴さが魅力の立杭焼に関しては、またの機会に書かせてくださいね。

 


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しばらく空の重たい日が続きましたが、ここ数日は こんな景色に。

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昨日今日と、夕方から曇り出して 梅雨明けはまだとのことですが、この写真のような新しい季節を知らせる雲を見ていると、気持ちが浮き立つように思います。

薬師堂から聞こえてくるのは、アブラゼミに変わって。

 

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肝心のお花がぶれてしまいましたが、近くの藪の中で。ヤブカンゾウでしょうか。

 

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白く燃え立つように見えるガマの穂が 茶色に変わろうとしています。

 

前回は、思いがけずたくさんの方にご覧いただきました。スターやコメント、ブックマークをくださった方もいらっしゃり、本当にありがとうございました。

その時に わざわざ過去の記事にまで目を通してくださった方々や、ブロガーバトンのこととは別にずっと過去の記事をご覧いただいてくださる方にも感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

気持ちの落ち着かないことも多い毎日ですが、どうぞお体大切にお過ごしくださいね。

 

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「意志の後退は實質の失はれた部分だ」(445×350mm)  ボードレール

 


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「土の幻影 去るにしのびず橋のらんかんによる 順三郎 詩」(75×115mm) 西脇順三郎 詩  村上翔雲 書

 

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