こんにちは。
お元気でいらっしゃいますか。
村の用事が続きまして、ご無沙汰しております。小さな雑用係なようなものですが、2年間の役が回ってきました。
ご近所のお庭の鉄線が 雨に濡れていました。
春と秋には真白な花が いつも2輪咲いていました。今年は少し小さめの蕾がまだ4つほどあります。
我が家の五葉松にも 小さな赤いものが。
どうやら雄花のようです。初めて見ました。
すみません。ブログを書きかけのままにしているうちに、雌花も出てきていました… 雄花より上につくのですね。
木が弱るとのことで、取り除くそうです。
チングルマは綿毛に。
🐸
連れ合いが 玄関先にいたと、雨がえるより大きな蛙を連れて戻りました。 何故か 梅干しの空瓶に入れています。
仕事場の窓によく張りついているらしいのですが、モリアオガエルを見るのは久しぶりでした。深緑のざらりとした体と、暗い金色の目が大きな蛙です。
モリアオガエルは 木の枝などにおとなしくうずくまっていて 虫が近くまで来たら食べるようなおっとりとした性質なのだそうです。
出して〜と言っているようにも見えます。ごはんの時間でしょうに、梅干し瓶に閉じ込められた蛙が かわいそうです。
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ゴールデンウィーク前のことになりますが、昨年藤の花を見せていただいた連れ合いの友人のYさんから、花が終わってしまうから早く見に来るようにと電話をいただきました。
暖かい夕暮れ、藤の花はきれいに咲いていました。
ただ、花の終わり頃なのと、辺りがそろそろ山影に入る頃で、せっかくのお花は写真映りが悪くなりました。
藤棚にアケビの花も咲いています。
木まで ちょっと遠かったので、撮った写真を引き伸ばすとぼやけていました。榧蘭(カヤ ラン) とのことでした。
山のそばのお宅ですが、着生していて驚いたとのことでした。榧蘭以外にも、何か着生しているように見えます。
アカバナセッコク。石斛もまた着生植物で 硬い幹に根を下ろすのですね。
終わりかけながらイワヤツデの花。 白を溶かし込んだ柳色のような葉も愛らしく思います。
イワヤツデは 石の上にも着くらしく、石に囲まれて伸び伸びと育つ姿に 自然の中ではこんな風に と楽しく想像しました。
昭和記念公園を歩いて【続編】春の花~写真散歩~4月中旬頃 - hanakasumi’s diary
このお話を書いている時に、kasumiさんのブログで とてもきれいなイワヤツデのお写真(他のお写真も素敵です) を見せていただきました。
毎回 kasumiさんのお話と 透き通るような写真の世界に魅了されます。
kasumiさん いつもありがとうございます。
Yさんは、私が山野草が好きだろうからと、お庭のあちらこちらを見せてくださいました。
山野草も他の園芸種も 知らないことばかりで、いただいたものや、買ってみたものが少しあるだけなのです。
今年の我が家は 義父のこともあり、春の花を買わないままでしたので、冬の間は 盆栽と休眠中でまだ芽の出てきていない名札が立っている鉢ばかりの寂れた庭でした。
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伺った時にイワヤツデをあまりに嬉しそうに見てしまっていたようで、後日 平たい焼き物の上に盆栽仕立てにした ギボウシとイワヤツデ(お花はうまく育てばまた来年見ることができますね)、イワヒバの寄せ植えを作って持って来てくださいました。
芽生えたばかりの葉。大事にしますね。
Yさんは「昼から山へ イカリソウを採りに行く」と言われていました。この辺りは、山を持っている人が多いのです。 興味深く思いましたが、山や藪の中へは慣れていないと足手まといにもなりますし危ないですね。 後で私にもイカリソウのお裾分けをいただきました。
見る間に葉が萎れていくので、空いていた鉢に植え込んで水を遣りました。
初めて見るイカリソウは、風に吹かれてゆらゆらと動くモビールのようで やっと立っているようにも見えます。 これはまだ小さくて咲いていませんが、船の錨に似た花が咲くからイカリソウなのですね。
柔らかいタラの芽(若葉でしょうか) も一緒にいただきました😊
土の恵みは、天ぷらにして 琴引き浜の塩を。ほろ苦い味とサクサクとした食感も楽しいです。
Yさんに感謝していただきました。
先のモリアオガエルは、しばらく見させてもらった後、玄関先にいたとは言え 我が家のそばの薬師堂にはマムシが居ることもありまして、
Yさんの庭にもモリアオガエルが棲んでいるとお聞きしたので そちらで逃がしてもらいました。
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保育士3年目の娘は、4月から 3歳児担当になりました。
これまで担当させていただいた今は2歳児クラスになった子どもさんたちが、娘を見つけると「◯◯しぇんしぇー、いたー」と笑顔で走り寄って来るそうです。
「元気やったー?」と抱き上げると、声を上げて笑ったり、何やら一生懸命 話かけてくれる子も。ちょっと会わない間に すっかり重くなっていたと言っていました。
3歳からは幼児クラスなので サポートの先生がついてくださいますが、一人担任になりました。今のクラスは、元気いっぱいで返ってくる言葉にやり込められることが多いそうです。
野の花ではありませんが、細くて長い茎のフロックスブルーパヒューム。最近の雨風にも元気にしています。
娘の勤める保育所も 長い現場や書類の山など きりのつかない残業と持ち帰りの仕事が続き、寝落ちすることもしばしばのようです。
このままで保育士を続けられるのかなと思ってしまう一方で、
勤めている市の普段から夜遅くまで電気がついている市役所や、
救急車に乗った 重い症状の患者の受け入れ先がなく、命の選別をしなければならないような病院や消防署、保健所など ほかにもさまざまな職種の方々の過酷な業務が続く現状を見聞きしていると、
こんなのおかしいよ。大変な時なのはわかるけど なんか変!なんでこんな極端な無理をせなあかんの? 本当はもっと違った考え方があって、もっといい解決法があるんと違うの?
私は大好きな小さな子どもたちと会いたいだけ。
そのためならまたがんばってみようとも思うと言っております。
にこにこしながらも目配りは忘れずに。
娘も親の私も自分たちに甘いなと思います。がんばっておられる皆さんに 元気でと願うばかりです。
薬師堂の斜面で オドリコソウが咲いていました。
日が当たりにくい場所に長く咲いていて、間もなく村の草刈りの日に 一斉に刈られます。
真上から見ると、葉が傘のようになり花が隠れがちになります。 いつも変わらない清楚な花です。
晴れ間の出た朝、みかんの木陰から溢れる日差しの中で群生していました。
風に揺れる野の花からは いつも優しい気持ちを受け取ります。
今日も長くなりまして。ご覧くださいましてありがとうございます。
雨の後は、暑くなりましたね。黄砂で山がぼんやりと見えています。
お身体大切になさってくださいね。
「岩かげまさしく水が湧いてゐる 山頭火 句」(320×245m/m) 種田山頭火 句
「水のうまさを蛙鳴く 山頭火 句」(320×245m/m) 草木塔 種田山頭火 句 村上翔雲 書 再掲