こんにちは。
梅雨の晴れ間に、用事があり出掛けました。
火曜日の高く昏い青空に 白い羽毛が撒かれたようです。飛行機雲も波立つ空の上では、風が強く吹いているのですね。
縹色の空の下は 運転していても楽しく思います。
用事を済ませた後 時間が少しできました。日差しが暑く感じましたが、そこから10分程度の県立森林公園へ回ってみます。
冬には、鬱蒼として重い印象だった広葉樹のスダジイ(どんぐりの生る木ですね) が この季節には風に葉を揺らしています。
スダジイの細長いブラシのような雄花と、左下の葉影で ぽつぽつのついた黄緑の枝のようにぼやけて写っているのは雌花でしょうか。
ホトトギスの鳴き声が 時折空から降ってきます。
静かな緑に包まれた公園のこちらのゾーンは、一周25分とのことです。たぶん、空気の清々しさを楽しみながら歩くことに集中すればそのぐらいと言うことですね。
何度歩いても公園の中は見るものが多くて、歩くことに熱心になれず、この日も時間を忘れて過ごしてしまい はたと気づいて大慌てになりました…
今は公園内での飲食はご遠慮くださいとの札が目立ちます。
大きな樟は、かわいらしい花を咲かせています。
幹にそっと触れてみます。ごわごわしている樹肌は、ひんやり優しく感じます。
梅の実。
桜の実がたくさん見受けられます。
杏の実。どの果実も手の届かないところに生っているようです。
池に睡蓮が咲いています。
池には、青いシオカラトンボや、体中が真っ赤なトンボがついと飛んでいきます。
飛んでいるところを写すことはできませんでした。
池の中には、ミズスマシやオタマジャクシのような小さな小さな
1cmもない幼生が水に揺れていました。まだら模様はウシガエルでしょうか。
メダカも寄り合って泳いでいます。こちらも最近生まれたのかオタマジャクシと変わらない大きさです。
偶然、シジュウカラが入ってくれました。ちょっとわかりにくくなりまして。
少し歩いていましたら、池のそばの植え込みの上に何やら長いものが。
お嫌いな方もいらっしゃると思いますので 写真を載せるのは遠慮しますね。でも、マムシのように攻撃的な様子ではなく、この時のシマヘビは きょとんとしたかわいい顔をしていました。蛙を狙っていたのかもしれませんが、まるで 日向ぼっこをしているようでした。
空を眺めていると、清掃の方が回って来られて「あら…」とつぶやいて 飲食禁止の立て札の下に捨てられていたピザの白い箱を袋に片付けられました。
連休前に 美しい花を見せてくれたこぶしは、緑の実を結んでいました。秋には赤い実になるのですね。
☂️
娘から、3歳児クラスの製作の写真が送られて来ました。
数日後に、子どもたちが絵の具で色を染めた傘が加えられました。
柄が2本の楽しい傘もあります。雨粒の折り紙の製作は、さらに何かを作って仕上げていくそうです。
「せんせー、せなかとんとんしてー」保育所での午睡の寝かしつけで 子どもたちの背中をあちらでとんとん、こちらでとんとん。
この時 小さな声で子守唄として歌うのは、エリック・カールさんの絵本 「はらぺこあおむし」に曲を付けた歌。 娘は普段からよく口ずさんでいます。
げつようび げつようび りんごをひとつたべました ♫
同じくエリック・カールさんのわらべうた「げつようびは なにたべる?」に付けられた曲も幼い子どもたちに人気なのだそうです。
エリック・カールさんは、子ども時代にドイツで戦争に遭い、たいへんな苦労をなさったと聞きました。
色の美しい楽しいコラージュの絵本も優しい歌も ずっとみんなのお気に入りですね。 エリック・カールさんのご冥福をお祈りいたします。
次回は、そろそろ咲き出したよと電話をいただいたお宅の紫陽花の写真をと思います。
明日、明後日と、用事で帰りが遅くなりますので、失礼をしてしまうかもしれません。
いつもご覧くださいましてありがとうございます。
「立葵 しばらく沖に煙湧く 兜子の句」(210×300m/m) 玄玄 海鳴り 赤尾兜子 句
「梅雨穴(ついりあな) 鼬(いたち)そはそは逃げまどふ 兜子の句」(210×300m/m) 玄玄 獅子舞 赤尾兜子 句 村上翔雲 書