野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

秋の色

こんにちは。

今夜も 月が冴えざえとして 寒さを感じます。虫の音も静まっているようでした。

9月に ぶどうを くださった方が、今度は 黒豆の若い枝の採りたてを 畑からそのまま持って来てくださいました。

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時間が経つと 味が落ちてしまうので、(連れ合いが)大急ぎで 枝から外したサヤを、水を換えながら ひたすら洗います。

農薬を 極力使いたくないとのことで、 雑草や 小さい虫なども混ざっていますから、(なるべく見ないようにして) ひたすら洗い流します。

それから 大きめの鍋で 塩ゆでしました。


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いつも ところどころ 虫食い跡があるのですが これは仕方がないと。

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分かりにくい写真ですが、黒豆です。

暗い灰色を重ねた緑の実。

一粒が大きくて もっちりとしています。豆の甘みをじんわりと楽しめます。  

採りたてを味わえる贅沢さ。

感謝して ジッパー付きの袋に分けて冷凍したり、下宿に戻る子どもに持たせたりしました。

ご近所は どちらも この時期は 作ったり、もらったりして 枝豆を湯がいたものは 冷蔵庫に 常備されています。

 

義父が 元気だった頃、庭の隅で 野菜を作っていました。  その時に 大根は 採りたては皮が薄いということと、切ると半透明で瑞々しい断面を見せる野菜なのだということを 初めて知りました。   

 

 

 

近くにある信用金庫の側で 畑を作っている人が 花を植えておられます。f:id:snow36:20181020145441j:image


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大きな株の アメジストセージが 力強く咲いていました。

 

こちらは、ご近所の 野菊。
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オシロイバナと一緒に 微笑んでいます。


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畑の脇に咲いているこの花は ジニアより、百日草と呼んだ方が しっくりくるように思います。元気で素朴なお嬢さんです。


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通りすがりの私に 笑いかけてくれました。

 

 

今日は、松尾芭蕉の句を二つ ご覧ください。


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  「名月や池をめぐりて夜もすがら」(325×245m/m)  松尾芭蕉

 

 


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  「痩せながら わりなき菊のつぼみ哉」続虚栗(325×245m/m)    松尾芭蕉 句    村上翔雲 書

 

ご覧いただきまして ありがとうございます。

 

高原を歩いてみれば・峰山高原

こんにちは

砥峰(とのみね)高原のお話の続きなのですが、すっかり日が空いてしまいました。勝手なことで すみませんが、よろしくお付き合いくださいね。

 

先日お話した砥峰高原から 山道を車で15分ほど登って行くと、峰山高原に着きます。標高差が 200mはあり、歩いて120分ほどとのことでした。

 

峰山高原です。

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ここ 峰山高原に、ホテルがあります。キャンプ場と スキー場が併設されています。

兵庫県としては 14年ぶりに新設されたゲレンデとのことで 昨シーズンにオープンしました。手ぶらで行けると かなり好評だそうです。

 

スキー場のリフトで 側の暁晴山(ぎょうせいざん)に 15分ほどで登れると聞いて、乗ってみました。

ハイキングコースは 30分だそうです。舗装がされている歩きやすい道らしいのですが、台風の影響か、リフトから あちらこちらに 木が倒れている様子が見えました。

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着いた 暁晴山の山頂には ジャングルジムのような子ども用のアスレチック施設があり、親子連れが楽しんでいました。電波塔が立っていました。


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山頂からの 風景です。(1,077m)

彼方に 瀬戸内海が望めますが、かなり遠いのです。

緩やかな青い山々の連なりに 淡路島の国生み伝説を思い出します。

標高は低いのですが、穏やかで 雄大な眺めは 心が安らぎます。 

雲に隠れて見えない氷ノ山(ひょうのせん・1,510m)や千ヶ峰(1,005m)などの山の話を あれこれとしたあと、また リフトに乗り、高さに馴染まない者の発言を盛んにしつつ 下って行きました。

 

リフトから降りると、 ゲレンデの脇から伸びている散策路を歩いてみました。

小雨が降るので 足元に 気をつけて。


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足元には 小さな秋が ころころと。
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すっきりとした緑の細い葉を 放射状に広げた植物が、ミツマタでしょうか。 群れを作っています。


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岩塊流が 有名なところだそうで f:id:snow36:20181016131126j:image

粘土質の 黄土色の土と 大きな岩が 森の中を流れる川に沿って ずっと見えていました。


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「りょうぶ 」という樹木の名前の札だけが掛かっていました。四角のコンクリートを並べた散策路を すんなりと長い幹の樹木が包んで 迷い込みたくなるように美しい眺めを作っていました。


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他の木もありました。こちらは、背の高い朴の木。長さが30cm近くある卵型の落ち葉は、大きくて目立ちます。


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森の中は よく手入れをされており、ところどころで道草をして、しんと静まった空気を楽しみます。
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雲が取れて 青空が広がってきました。
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散策路を戻って 森を出ると、いのししのひづめの後が 点々と。
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高原を後にして カーナビの誘導する帰り道は きれいな道路でしたが、行けどもヘアピンカーブが続きました。バイクなら きっと楽しいでしょうね。

 

もう 2時半頃で お昼には遅いのですが、道沿いに 蕎麦屋さんの幟を見つけました。

細い脇道に入って 辿って行ってみると、個人のお宅のようでした。

ツーリングの人が食事を済ませて 帰られるようです。
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聞いてみると、「天ぷらは もうなくなりましたが、お蕎麦だけなら。」と言っていただいたので、


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二八とのことで、のど越しのよい 美味しいお蕎麦をいただきました。

 

この日は 秋祭りでした。午後から よいお天気になりました。

最後まで お付き合いくださいまして ありがとうございます。

 

 

 


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  「秋風 行きたい方へ行けるところまで」(160×120m/m) 種田山頭火 句      村上翔雲 書

 

 

 

高原を歩いてみれば・砥峰高原

こんにちは。


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日曜日に、砥峰(とのみね)高原と 峰山高原に行って来ました。兵庫県神河町(かみかわちょう)にある 美しい高原です。

砥峰高原は、この季節に 次第に すすきの原へと変貌していきます。

すすきは、正確には 茅(もしくは萱・かや)とのことです。


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まむしには 出会いませんでしたが、蛇はいました。


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映画などの撮影に使われて、かなり有名になった高原です。確かに 独特の空気がありました。

標高は 800mほどと それほど高くないし、観光客も この時期は多いのです。

それでも なだらかな起伏を見せる地形と相まって、すすきの清々しさが 辺り一面に広がっていました。

すすきは これからが見頃のようなので、ますます美しくなっていきますね。

 

小さな湿地には イモリが。(サンショウウオか とも思いましたが、お腹の色が見えませんでした。)

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近づいて来ました。
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 小さくて長い指。(左前足が 見え辛いですが、他の写真には写っていたので怪我はないようです。)    

 

親指の爪くらいの 小さな花が 足元に。
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 アケボノソウって こんなに小さな花だったのですね。それにしても、湿地の足場の入口の 踏みつけられそうなところに ひっそり咲いて 。

ちゃんと花の名前を 調べてから出すべきですが、日にちが経ってしまいました。ぼちぼちになりますが 調べたら また更新させてくださいね。
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「イタドリに似てるな。」連れ合いが 申します。確かに イタドリの花ですね。


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ウメバチソウ

 

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アキノキリンソウ


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台風の影響かは わかりませんでしたが、時々木が倒れています。

 


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ツリガネニンジンでしょうか。一つだけ ぽつんと咲いていました。

 

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小雨を感じる中、すすきと 小さな花々を楽しみました。

このあと、山道をひたすら上り 峰山高原へ向かいます。
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自転車でツーリングされている人も よく見かけました。  下り坂になると すぐに追い付かれます。

 

峰山高原も とても素敵でした。高原が続きますが そのお話は、次回にさせてくださいね。  

 

この日は、秋祭りの日でした。

場所によっては、 道沿いの其処此処に 各地区の色のシデ棒(竹の棒の頭に 地区のカラーの色紙を折って丸く飾ったもの)が 立っていました。

各地区の 祭り屋台(神輿)の大きさは 一見に値します。

昼間は 車で 通り過ぎたので ゆっくり見ることができませんでしたが、家に帰ってから 連れ合いが 友人に誘われて祭り見物に出かけました。

夜 LEDで 美々しく飾られた祭り屋台(神輿)の写真を撮って帰って来ました。
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すごい迫力です。

他人事のように 申していますが、私たちの集落は 春祭りを行うので 秋のお祭りはないのです。

 

ご覧いただきまして ありがとうございます。

 

 


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  「笠にとんぼとまらせてあるく」(150×55m/m)  種田山頭火 句     

 


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  「ひすいの情念 女の世のかすむ」(210×300m/m) 旅人かえらず   西脇順三郎 詩     村上翔雲 書

書の展覧会に伺う

こんにちは。

昨日も 小雨が降りました。終わり頃の金木犀が 湿った夜に柔らかく漂います。今年は 咲く時期が早かったように思います。

 

 娘から 大学の建物沿いに 育てられているコスモスの写真が 送られてきました。


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どなたが世話をされているのでしょうか。メルヘンだなと思い 聞いてみると。

「おじさん。」 「 ……。学校の?」「世話をされてるのを 遠目で見かけただけ。」

 

 

水曜日に 父が生前 主宰していた書道家グループ 「名筆研究会」から 案内をいただいて、展覧会に伺いました。
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毎年 テーマを決めてあり、今年は「星」なのだそうです。

「星」にまつわる 詩などを 現代詩書という作品にして 出品されています。


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詩を 書で表現するという 父の制作活動を 受け継がれて 勢いのある作品が並んでいました。

来観される方が多く、写真を撮る時に待ってくださるのが申し訳なくて。

 

入口正面に 父の遺作を飾ってくださっています。   遺作なので、テーマとは別に 特別展示の形です。
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漢字二文字の作品で、多分 70才以降の作品とのことでした。

病気が 段々進行していた頃でしたが、制作意欲も強く 積極的に活動しておりました。
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展覧会の 一番 重要な場所に 父の作品を いつも展示してくださって、ありがたく思いながら 申し訳ない気持ちで一杯になります。

名筆研究会の方々に 最近の会についてや 思い出など いろんなお話をお聞きしました。

感謝して 帰途につきました。

 

前後しますが、こちらには いつも妹たちと一緒に伺います。

二人の妹は それぞれ都会に住んでいます。

たまに会うと 元気そうだなと安心します。もう親はいないので、大切にしないと  と年を経るに従って思うのです。

妹たちの楽しそうな笑顔を見ていると

私は、ひとりで生きているのではないのだなと 心から思います。

なんだか 固いお話になってしまいました。      今日のお話が かなり真面目でしたのに、さらにこんなことを書いて ごめんなさいね。

 


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こちらは、展覧会の会場のお隣の 神戸栄光教会です。

23年前の震災で 被害を受けましたが、今は 美しい姿を見ることができます。

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かわいらしい植え込みです。
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妹たちと ミント神戸で食事をしました。
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女三人も寄ってみれば なんとやら。

多分 うるさい。なるべく 静かを心がけて、いただきました。

 ひとりで運転する帰りの空は、ひつじ雲でいっぱいでした。

 

最後まで ご覧くださいましてありがとうございます。

台風25号が これ以上被害を出しませんように。被害を受けておられる方が 安心して眠れますように。

小さな思い出

 

こんにちは。

時々 強い風が 吹いています。

台風の直撃を 心配しています。

 

京都国立近代美術館東山魁夷 を観に行きました。

生誕110年の記念回顧展ですね。

お彼岸の連休なのと 開催されるのが久しぶりだったためか、かなりの人出でした。


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「道」や「白い馬」の作品が 有名ですね。  

 

昼の絵は 仄かに明るむ灰色の色味のある 柔らかな薄曇り。

夜の絵の ぼんやりと滲む月明かりは、優しく森を包み込んでいます。手前には 静かな湖が広がり、木々を水面に写し取っています。同じ風景が下に向かっているのですが、別の森がその中に 現れているようです。

 

 北欧の風景や森を描いた絵も ありました。

白樺の白い枝が 月の光に映えます。音のない静かな冬。   

 

人物も描かれていない絵は ひっそりしているのに、呼吸を感じる温かさを感じます。 その前から立ち去り難くなります。

 

人がいないのに、人の温かさを 特に感じたのは、京都の町なかの連なる屋根を描いた「年暮る」  という作品でした。

年末の町の夜更け、屋根に しんしんと雪が 降り続けています。  通りに面した家の灯りが 黄色くぽつりぽつりと 見えているだけで、辺りは 雪の積もっていく屋根だけが 薄青く連なっていました。

 「太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ

     二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ」   (雪) 

三好達治の 小さくて 美しい詩が 思い出されます。

 

 

唐招提寺の 障壁画が 展示されていました。

青い青い大海原が 圧巻でした。襖16枚に どこまでも続く波。洗われる岩。

この大きな作品を 物するまで どんな困難と葛藤があったことでしょう。

 

葉擦れの音が いつまでも聞こえてくるような 揚州の柳が印象的な襖絵。墨絵でした。

黄山と桂林のどちらの襖絵も 溶け込むような墨絵でした。

 

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たくさんの絵を観ているうちに、とても昔に   買い求めた本が 家にあることを思い出しました。     家に帰って 取り出してみます。

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コンコルド広場の椅子」(Les chaises de la Place de la Concorde) 東山魁夷

コンコルド広場には、いろんな椅子が 置いてあるそうです。  行ったことがあると思うけれど、覚えていません…。

 

椅子が ひとり呟く。

いろんな人が座って、ひとしきり休むと 立ち上がって 去って行く。

椅子は 自分で動くことはできないが、人間は 自分たちが 自分で動いていると思い込んでいる。

夏の夜には 椅子たちは、  チュイルリー公園の木陰に 置かれてみたい。

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そして、自分に座って談笑する 若い人たちの楽しみを楽しみたい。

 

ある時は 椅子から立ち上がった夜明けに、青年が セーヌ川に身を沈めた。

椅子によじ登った小さな子どもの手からは、風船が 飛ぶ。

椅子の夢。椅子たちも、浮き上がって 夜のエッフェル塔の前を 遊泳して行く。

 

間もなく 冬が来る。枯れ葉の中に置かれた椅子。

 

そんな 話が添えてある 画集でした。(不味い要約しかできなくて がっかりです。ごめんなさいね。)

 

日本画ではない 絵本のような 画集。

観るほどに 広がっていく静謐な世界。

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コンコルド広場の椅子」の本が収めてある箱は、枯れた薄いブルーグレーでした。箱には 椅子の絵が 空押しされた贅沢な装丁でした。
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多分 本を買ったその頃に、神戸市立博物館で開かれていた展覧会の パンフレットと半券です。本に挟まっていました。

半券の絵は、東山魁夷の あお が遺憾なく表現された「緑の窓 」。この度の回顧展でも 展示されていました。

京都の近代美術館の 東山魁夷展は、たくさんの方が 観に来られていました。

少し離れて観たい作品が 多かったのですが、叶えられました。 懐かしくて 素敵な展覧会でした。

 

長くなりました。拙い感想で 申し訳ありません。

ご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

 


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  「いつしか明けてゐる茶の花」(210×295m/m) 種田山頭火 句                                                             村上翔雲 書

 

秋の贈り物

こんにちは。

こちらは、火曜日と水曜日は 晴れましたが、その後 お天気が すっきりしません。

近所の小学校の校庭は 雨混じりの中 入場門と 退場門が立ったままで、中学校は 先週 防災無線で 体育祭の延期を伝えていました。

 

 

ご近所の方から 藤稔(ふじみのり)を いただきました。
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いつも 良い出来なのですが、出荷はされていないとのこと。  出荷するには、「まだ あかん」のだそうです。

それでも 大粒の実で お味は ピオーネの筋らしく、豊潤で 甘味が濃く 品の良い味わいです。

丁寧に育てられた ぶどうを 私たちにまで 分けてくださって とても嬉しかったです。

 

小雨が降っていますが、うちの回りを 歩いてみました。

彼岸花は、確かに ある日突然 咲いています。
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小雨なら 花も楽しそうに見えます。

雨を含んだ緑は 優しくて深い匂いがします。  このくらいが ちょうどいいですね。

眺めていると、お客さまが次々と。
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よく 見ると、羽を傷つけた蝶も。
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傷ついた蝶は たくさん見かけました。

 

キツネノマゴでしょうか。小さいけれど、ここにいます、と呼び掛けてきました。花の咲いているところは 狐のしっぽになるのでしょうか。ふんわりしています。
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その後ろの 赤いポツポツを付けた 細長いのが気になります。ミズヒキソウですね。
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ミズヒキソウを撮ろうとすると、なかなか焦点が 合わなくて、雨の中 怪しい様子でしゃがみこみ 難儀してしまいました。

 

ニラと キツネノマゴの共演。愛らしい模様のようでした。

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こちらは、小紫と思います。(相変わらず 頼りない…)  植え込みの中から、いきなり枝が突き出ていました。 ピンクがかった明るい紫色の つやつやとした実が 辺りを華やかにしています。
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黄色い花に 黄色い蝶が…。つい 慌ててぶれてしまいました。
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週末は お天気になると いいですね。

 

 

 

今日は、湖面を水切りしていく石のように鋭いアイリス・マードックの言葉です。           父がこの言葉を選んだ訳がわかるような気がします。くすんだ櫨色の背景に乗せた額装の 秋の作品をご覧ください。
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  「芸術は思索の場をつくり空間を開く アイリス・マードックの言葉」(400×260m/m)                                               村上翔雲 書

ジーン・アイリス・マードック(1919〜1999)    アイルランド出身。  小説家、詩人、哲学者。

 

いつも ありがとうございます。

木槿 その小さな楽しみ

こんにちは

今日は、蒸し暑い一日でした。暗くなってから ベランダに出てみると、涼しい風に りんごに似た爽やかで ほんのり甘い香りを感じました。

最近は、秋の植物を見ることもあれば、夏の植物が ほうっと息をつくように、花を咲かせているのも見ることがあります。

 

我が家では、見つけたら 丸まった葉ごと摘んで捨て続けてきたハマキムシとの戦い(暑かったものですから…)の夏を越えて、木槿が 再び花を咲かせ始めました。


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大雨が降ったり、虫食いにあっても、負けずに育ってくれていたことが うれしいです。元気でいてくれて ありがとう。

時間が経つと、少し青みがかって。
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昨日 咲いた花。張りがなくなってさえも、優美な佇まいを残しています。

 


義母の鉢植えです。

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葉が美しいクリスマスローズに囲まれて、ヤブランが すっと 長い葉を伸ばして 薄紫の花が色を添えます。

優しく繁って 夏中涼しげでした。

 

古いお話で恐縮ですが、7日の金曜日に 連れ合いが 日本海側の舞鶴へ 釣り仲間「ぽんす会」の面々と 釣りに行きました。   波の高さ 1.5m。ちょっと こわい荒れようです。

そんな お天気に 船が出て、

そんな お天気に 合わない フカセ釣りを したようです。

 おかげで 釣果は ほどほどに無くて、家族でいただくのには 十分でした。

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30cmぐらいのサバと、20cmちょっとのアジが 2匹。

こんな時は、連れ合いが自分で捌いてくれます。わりと手早く 3枚に下ろして、アジは お刺身に、サバは焼きました。

盛り付けに 問題は残りますが、刺身はぷりぷりとしていたし、サバの塩焼きは しっとりして味わい深く おいしくいただきました。
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 ご覧いただきまして、ありがとうございます。


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  「へうへうとして水を味ふ」(210×295m/m)        種田山頭火




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  「欲度天空深幾許且観落葉沈水底・空のふかさは落葉しづんでゐる水」(160×235m/m)  種田山頭火 句・李芒 漢俳            村上翔雲 書