こんにちは。
丹後半島にある 琴引き浜(ことびきはま・京都府 京丹後市)へ 出かけました。2週間前のことです。
日本海に面した美しいところです。眺めが良く料理民宿が点在しています。
手頃なお値段で 新鮮な海の幸をいただけるので、毎年 同じお宿にお世話になります。今年の5月に 一度伺っております。
この度は、春に社会人になった息子と 来年社会人になる娘が一緒で、久しぶりに家族揃っての ささやかな旅行となりました。
宿に着くと まず持参した長靴を履き 目の前の岩場に行ってみることにしました。
強い風が吹いて 下の岩礁までは降りて行けませんでした。木々は 風の吹く方向へ 枝先を伸ばしています。
ごつごつした岩場に咲く花は、地面に近い わずかに土のある場所で 日本海の潮が混ざる風に晒されていました。
コオロギや 鈴虫の音が 草むらから聞こえてきます。
こちらのお宿では、水平線に夕日が沈んでいく美しい眺めを部屋から楽しめます。
徐々に 形を変えていく雲に覆われ、夕日を時折受けて 一部分だけあかく光る海。全てが深い夜に沈み込んでいくまで ただ見つめます。
それでも 10月ともなれば、陽が沈むのが 早くなり 5月の頃より 夕日は早じまいでした。
左の入り江の赤い光のあるところは 漁港です。イカ釣り船が 沖合いに漁り火を点々と いつまでも光らせていました。
海に臨む露天風呂の後は、魚尽くしの夕食でした。
山の中に住んでおりますので、新鮮な海の幸が とても嬉しいのです。
石鯛、カワハギ、カンパチなどを舟盛りにしてくださいました。 いずれも 個性の立つ魚なので それぞれの旨味や食感を存分に楽しめました。大きな 甘エビは食べ応えがあります。
のどぐろの塩焼きは 、甘味のある脂が 口いっぱいに広がるおいしさです。
銀むつの包み焼きは、バターの香りのする洋風の仕上がりに。
あわびの網焼き、さざえの天ぷらや へしこのお茶漬けなど、こちらのお料理は シンプルで基本的なものが とても丁寧に作られていて、たいへん美味しくいただきました。
翌朝 早起きして、漁港に行ってみました。
道沿いに ツワブキが群生して咲いています。
潮風が吹きつけるところで 美しい緑の葉を広げ 可憐な花を咲かせています。強い植物ですね。
風が冷たい漁港は 船が戻って来ると、カモメが鳴きながら舞い始め とんびが 高いところをゆっくり回っています。
カラスもやって来ました。
サゴシが たくさん揚がっていました。 サワラが 少し混ざっているようです。
カワハギや鯛も揚がっていました。市場に出すのだろうと思いましたが、地元の人が袋や箱を持参で 車やスクーターで来られており、直接買ってもよい様子でした。
女将さんに感謝して 宿を後にしました。
子ども達が聞いたことがないと言うので、帰りに鳴き砂のある浜へ寄ることにしました。
昨日に引き続いて 波が高いからか、ボードを持った人が 海に入っていました。
砂浜が広がっています。
長靴で歩くと キュッキュッと かわいらしい音を立てます。娘が とても喜んでいました。
海が 遥かに青くて。
夏には 遊泳のできるところだからでしょうか、岩礁は コンクリートで固めてありました。
貝や (足元が滑り易くて写せませんでしたが)ウニが 見られました。
コマツヨイグサでしょうか。砂の上を這うように生きています。
家族で どこかに出かけられるのは、あと何回あるのだろう。 そんなことを思うのは、私たちも年を取り、子ども達は もう幼い子どもではないからなのですね。
なるべく 子どもの足を引っ張らないように 過ごしていきたいと、つくづく思います。
「手にのせて柿のすがたのほれぼれ赤く」(240×320m/m) 種田山頭火 句
「水に影ある旅人である」(240×320m/m) 種田山頭火 句 村上翔雲 書
25日の ドラフト会議で 娘の同級生が 1位指名されていました。小さな町が 沸いていました。
央くん おめでとうございます。
長くなりました。いつもご覧いただきましてありがとうございます。