野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

海辺の宿

 

こんにちは。

丹後半島にある 琴引き浜(ことびきはま・京都府 京丹後市)へ 出かけました。2週間前のことです。

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日本海に面した美しいところです。眺めが良く料理民宿が点在しています。

手頃なお値段で 新鮮な海の幸をいただけるので、毎年 同じお宿にお世話になります。今年の5月に 一度伺っております。

この度は、春に社会人になった息子と 来年社会人になる娘が一緒で、久しぶりに家族揃っての ささやかな旅行となりました。

宿に着くと まず持参した長靴を履き 目の前の岩場に行ってみることにしました。


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強い風が吹いて 下の岩礁までは降りて行けませんでした。木々は 風の吹く方向へ 枝先を伸ばしています。

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ごつごつした岩場に咲く花は、地面に近い わずかに土のある場所で 日本海の潮が混ざる風に晒されていました。f:id:snow36:20181027174436j:image

コオロギや 鈴虫の音が 草むらから聞こえてきます。

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こちらのお宿では、水平線に夕日が沈んでいく美しい眺めを部屋から楽しめます。

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徐々に 形を変えていく雲に覆われ、夕日を時折受けて 一部分だけあかく光る海。全てが深い夜に沈み込んでいくまで ただ見つめます。

それでも 10月ともなれば、陽が沈むのが 早くなり 5月の頃より 夕日は早じまいでした。


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左の入り江の赤い光のあるところは 漁港です。イカ釣り船が 沖合いに漁り火を点々と いつまでも光らせていました。

 

海に臨む露天風呂の後は、魚尽くしの夕食でした。

山の中に住んでおりますので、新鮮な海の幸が とても嬉しいのです。

 

石鯛、カワハギ、カンパチなどを舟盛りにしてくださいました。 いずれも 個性の立つ魚なので それぞれの旨味や食感を存分に楽しめました。大きな 甘エビは食べ応えがあります。

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のどぐろの塩焼きは 、甘味のある脂が 口いっぱいに広がるおいしさです。
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銀むつの包み焼きは、バターの香りのする洋風の仕上がりに。

あわびの網焼き、さざえの天ぷらや へしこのお茶漬けなど、こちらのお料理は シンプルで基本的なものが とても丁寧に作られていて、たいへん美味しくいただきました。

 

翌朝 早起きして、漁港に行ってみました。

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道沿いに ツワブキが群生して咲いています。f:id:snow36:20181027185239j:image

潮風が吹きつけるところで 美しい緑の葉を広げ 可憐な花を咲かせています。強い植物ですね。

風が冷たい漁港は 船が戻って来ると、カモメが鳴きながら舞い始め とんびが 高いところをゆっくり回っています。f:id:snow36:20181027185340j:image

カラスもやって来ました。

サゴシが たくさん揚がっていました。  サワラが 少し混ざっているようです。

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カワハギや鯛も揚がっていました。市場に出すのだろうと思いましたが、地元の人が袋や箱を持参で 車やスクーターで来られており、直接買ってもよい様子でした。

 

女将さんに感謝して 宿を後にしました。

子ども達が聞いたことがないと言うので、帰りに鳴き砂のある浜へ寄ることにしました。

昨日に引き続いて 波が高いからか、ボードを持った人が 海に入っていました。

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砂浜が広がっています。
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長靴で歩くと キュッキュッと かわいらしい音を立てます。娘が とても喜んでいました。

海が 遥かに青くて。
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夏には 遊泳のできるところだからでしょうか、岩礁は コンクリートで固めてありました。

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貝や (足元が滑り易くて写せませんでしたが)ウニが 見られました。


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コマツヨイグサでしょうか。砂の上を這うように生きています。

 

家族で どこかに出かけられるのは、あと何回あるのだろう。   そんなことを思うのは、私たちも年を取り、子ども達は もう幼い子どもではないからなのですね。

なるべく 子どもの足を引っ張らないように 過ごしていきたいと、つくづく思います。

 

 


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  「手にのせて柿のすがたのほれぼれ赤く」(240×320m/m)  種田山頭火

 


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  「水に影ある旅人である」(240×320m/m)            種田山頭火 句          村上翔雲 書

 

25日の ドラフト会議で 娘の同級生が 1位指名されていました。小さな町が 沸いていました。   

央くん おめでとうございます。

 

長くなりました。いつもご覧いただきましてありがとうございます。