野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

施餓鬼

こんにちは。

お元気でいらっしゃいますか。

サギソウが 咲き始めました。

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この時期に 毎朝ひとつずつ咲き、しばらくの間 かわいらしい顔を揃えてくれます。

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お天気が定まらない夕方に歩いていましたら、指先ほどの小さな茶色の蛙が 何匹も同じ方向へ 飛んで行きました。うっかり踏んでしまわないように 足元を見ながら歩きます。

風に煽られると、青い稲が南に向かって 大きく小さく さざ波を立ててゆきます。

つくつくぼうしが 鳴いています。ミンミンゼミの音が 強く聞こえてきます。

小さな山からは、蜩 (ひぐらし) の音が降るように響いてきます。蜩の山から 少し行くと、ちいちいゼミが。ちいちいゼミ、小さいセミですね。本当に ちいちいと鳴いています。

何か知ったように申していますが、こちらに来てから25年、鳴き声の違いが わかってきただけで、ほとんどアブラゼミクマゼミしか見たことがないのです。

 

 

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用事で出かけたついでに、お蕎麦屋さんに寄りました。

かつおだしの香りも美味しい ひんやりとしためんつゆ。今日のお蕎麦は 富山県 南砺産とのことで、硬めに湯がいた 蕎麦殻 丸抜きのつるりとした食感が心地よいのど越し。香り高いざる蕎麦がお薦めなのに すだちそばを選んだりして申し訳ありませんが、美味しくて 夏には必ずいただいてしまいます。
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連れ合いが 鯖寿司と盛り蕎麦の お昼のお薦めをいただいていました。


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ごま豆腐や、何か瓜の炊いたもの。鯖寿司の上ですが、冬瓜に似ているけれど、胡瓜の筒切りのようです。蕎麦湯を持って来られた若い女将さんに 尋ねてみると、「大きな胡瓜なんです。美味しいですよ。」と にっこり。

いただいてみると、冬瓜より少し硬めですが、 青臭くはありませんでした。かつおのお出汁の香りをふわりまとって いいお味です。

鯖寿司は、秋祭りを思い出します。まだ先と思う間に 季節がやって来ますね。

 

 

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日曜日に、施餓鬼(せがき)法要をいたしました。

今年 初盆の家族が お寺に参り、お坊さま方の読経をいただいて、卒塔婆を受け取り お墓の卒塔婆立てに 新たに並べます。

 

お寺の惣門のそばには、大きな百日紅が くっきりとした桃色の花を咲かせていました。薄青い空には、細かいうろこ雲が広がっています。

連れ合いと 黙って空を見上げました。

暑くて 晴れた日でした。

いろいろな行事を重ねることで、少しずつ 気持ちの整理をつけていくのですね。

喪主である義弟を支えて たくさんの手続きのために走り回っていた連れ合いに、お疲れさま。


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夕べは 日付が替わる頃まで、空の高いところで 雷が低く鳴り続けていました。昼間は 蒸しますが、静かに季節は進んでいるのですね。



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「足早の秋を感じて感多し 過ぎゆきし夏のあれやこれやも  砕花の歌」(315×230m/m)               富田砕花  歌

 


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「米蒔くも罪ぞよ 鶏は蹴合ふぞよ  一茶の句を翔かく」(150×200m/m)  七番日記 (季節 春)      小林一茶 句               村上翔雲 書

 

いつもご覧くださいまして ありがとうございます。

夏の疲れの出る頃ですね。どうぞ お体大切になさってくださいね。