こんにちは。
お天気のよい火曜日に半日お休みをもらい 水仙が見頃と聞いたお寺へ参りました。
暖かくなって、道沿いの白木蓮が満開となり端麗な花姿を見せています。
山の中深く進んでいくと、駐車場の辺りから 黄色の帯のように咲き並ぶ 水仙の花が見えてきました。
こちらは 曹洞宗 達身寺です。
本堂は工事中で、チャイムを鳴らして受付していただきました。
まずお参りをさせていただきました。
ご本尊は、阿弥陀如来坐像。寄せ木造りの阿弥陀如来さまは金色で お召しの黒い法衣は漆塗り。穏やかでゆったりとしたお顔立ちで 鎌倉初期の頃の作とのことです。
照明を落とされた薄暗い建物の中では、左右に 十一面観音如来坐像と薬師如来坐像が並ばれて 2m70cmのご本尊を間近に拝見すると その偉容を感じます。
「お参りが終わったら、境内の水仙を見て行って下さい。かたくりの花の群生地は今年は公開していませんが、こちらでも少し咲いています。」と言っていただきました。
いただいたパンフレットによると、達身寺の歴史は古く よくわかっていないことも多いそうです。
古文書が残っていないので、元々のお寺の名前もわかっていないことや、
写真は撮ることはできませんでしたが、ひとつのお寺に 本尊仏や兜跋毘沙門天が複数躯おられて、さらに たくさんの木彫の仏像がおられること、
明智光秀が丹波を平らげた(攻め込んだとも…)ことにより、僧兵が多くいた大寺院であったと伝えられるこの寺が焼き落とされる前に、谷へ運び出された木彫仏が そのまま放置されて朽ちてしまったとの寺伝など。
こちらでは、県と市の文化財に指定されている貴重な木彫の仏像を公開されています。
さまざまな時代を経たこちらのお寺の 長い歴史を思います。お顔もはっきりとわからなくなったいくつもの木の仏像は、どんな風に 世の移り変わりをご覧になってこられたのでしょう。
ゆっくりと拝観させていただきました。
建物の裏手に回ると、かたくりの花が咲いていました。一面に咲いていても、一輪でも この花から受けるのは しんとした閑寂。
境内に進み、斜面を段にして植えられた水仙を拝見します。懐かしい甘く清涼な香りがしました。とは申せ、ヒノキの花粉症なので マスクを時々外すだけです…。
花の香りに どなたも思い出をお持ちでしょう。
水仙のそばにも かたくりが少し咲いています。
水仙は、段の上から流れるように並んで咲いています。全体を写せませんでしたが、風に揺れる黄色い花が 一斉に南を向いて笑っているようで愛らしく思います。
ミツマタ。
和紙の材料であったのを父が好み、この季節には ミツマタが実家の庭をほんのり明るくしてくれていたことを思い出します。
田んぼや畑が多いので、遠くでヒバリの鳴く声が聞こえます。
散り敷く山茶花が 地面をくすんだ桃色で被っています。
優しい香りに ふんわりと空気も染まります。
こちらのお寺は、去年の今頃伺った かたくりの群生地から ほど近くの場所です。
先程 達身寺でお聞きした かたくりの群生地は、今年は コロナウイルスの感染拡大を避けるために公開されていないそうです。
かたくりの群生地の前を車で通りましたが、野外ながら保護されて固く施錠されていました。
外からは 見ることはできません。
こちらは去年の かたくりの群生地の写真です。木立の向こう、林の開けた斜面に今年もおそらく群生しています。
🌿🌿
先日 書かせていただいた ネモフィラ・ペニーブラックがよく咲いています。年末に西宮の北山緑化植物園のショップで 一目惚れしてしまい買ったものです。こちらの植物園は今は、園内ガーデンだけ公開されているそうです。
ネモフィラ・ペニーブラックに恋い焦がれて - この曲が心地よい!
ニナシモネさんは、私よりずっと詳しいペニーブラックのお話を書かれていらっしゃいます。
他にもいろんな植物を育てておられます。
果樹からは、自家製のコンポートやジャムを。ラベンダーからは、ラベンダーハンドルを作られたり。
音楽にもお詳しくて ジャズのお話などを興味深く拝見させていただいています。
ブログのお名前のニナシモネさんは、もしかしたら、ニーナ・シモーヌからだろうかと勝手に思いもいたします。とても おしゃれな方です。
ニナシモネさん、楽しいお話をいつもありがとうございます。
今日も ご覧くださいまして、ありがとうございます。
「行く道のかすかなる鶯の音 順三郎の詩」(210×300m/m) 旅人かえらず 15 西脇順三郎 詩
「期待
噫 真理の探求者 新生活の開拓者 勇ましい君の前には つねに不可知と危険とが待伏してゐる 砕花詩抄」(300×200m/m) 富田砕花 詩 村上翔雲 書