野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

12月の藪に入る

こんにちは。

山に雲が低く掛かる時間が長くなると 比較的暖かな当地でも 冬の気配を感じます。


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夏の間に 桜の木に棲んでいた からすは、疾うに山へ帰って行ったようです。ひばりは 今は鳴きませんが、田んぼや畑の叢の中でひっそりと過ごしています。よちよちと歩いているのに出会うこともあります。

 

小さな丘の上の薬師堂を囲むようにして建つ家は 家の後ろの斜面の草を刈りますが、それぞれ 好きな木を植えておられました。今は施設でお世話になる義父は みかんを植えていました。今年もたくさん生っています。f:id:snow36:20191205153048j:image

斜面を みかんの生り具合を見に上がってみると、

みかんの木のそばで、白い花が咲いていました。

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茎のまわりを囲むように咲くのは くるりと丸まった花でした。オドリコソウの仲間でしょうか。

葉が日除けのように被さっていて、そばに寄って見てみないと 花が咲いていることに気づきにくい植物です。夏前の地域の草刈りをする頃にも咲いていたような記憶もあります。

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みかんは 小ぶりでしたが、きれいな実でした。まだ 半分残っているそうです。



近所の方から 月下美人の葉を 挿し葉(と呼ぶと変ですね) で 半年前にいただいていました。葉を挿しただけのものでしたが、しばらくすると 横から新しい葉が伸びてきて不思議な様子になっています。

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以前 マザーリーフという葉を 車屋さんからもらって、水に浮かべていたら やはり横から葉が出てきたことを思い出しました。こちらは お母さん葉を取り囲むように 小さな赤ちゃん葉が ふわふわと。とてもかわいらしかったです。

 

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先日 大阪の 「ウィーン・モダン展」で クリムトの人物画を観て参りましたが、クリムトランドスケープも美しいですね。

若い頃に手に入れた どれだけ古いのかという画集ですが、その頃 過ごしたところの近くの建物の2階にあった秘密の場所のような古い書店で 手に取って眺めるうちに手離せなくなりました。

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Private collectionや、Gallery収蔵の作品が多くて 中はブログに出さない方が良いかもしれません。「接吻」を彷彿とする 人が立つ姿のようなひまわりの作品や、静かな湖面に 森が映る萌黄の景色。とりどりの花。どのページも溢れるような美しさです。

 

思い返してみると そんなにたいしたことでもなかったのかもしれませんが、家族の病気が重なった時期が10年程度続いて、呑気な私が 疲れたり 逃げ出したくなった時がありました。そんな時に 少しだけとページをめくると かさついた気持ちが そっと慰められたことを思い出します。

元気が出る…というより、心に潤いが欲しかったのでしょうね。何の取り柄もない者ですけれど、本当に 絵が好きです。


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被災地の報告~真備中生徒の防災新聞3 | happy-ok3の日記

真備中学校の3年生の皆さん、受験勉強をする環境もまだまだ整った状態ではなくて ご苦労なさっておられることでしょう。「命を守るために」災害への備えのお話、とても勉強になります。ありがとうございます。

どうぞお体大切にがんばってくださいね。

 

 

 

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迷路のブログを書いていらっしゃる アーシさん ご結婚おめでとうございます✨🎉 

気が済むまで迷路に迷うもよし。キッチンタイマーをそばに置いて、ハイレベルな問題を時間内に挑戦するもよし。別解を探し当てるもまたよし。毎回 楽しませていただいています。

新作迷路を楽しみにお待ちしています。どうぞ お幸せに。

 

 

 

いつもご覧下さいまして ありがとうございます。

朝と晩の冷え込みを感じるようになってきました。お体大切になさってくださいね。

 

 


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月照ると みほとけの面 ことに冴ゆ  三樹彦の句」伊丹三樹彦の句

 


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「ねがい  どこを断ち切っても うつくしくあればいいなあ   重吉の詩」(190×300m/m)          八木重吉  詩           村上翔雲  書