こんにちは
兵庫県の淡路島は、本州と四国の間に位置する 国生みの神話のあるところです。
山々は 緩やかな起伏を見せ、周りを取り囲む海は 日差しを受けて輝く美しい島です。
23年前に起こった 明石海峡を震源とする 阪神淡路大震災の際には、 淡路島も かなりの被害を受けた被災地でした。
大きく ずれた野島断層が、 北淡震災記念公園に保存されています。 私たちも 以前行ったことがあります。 建物の中に 盛り上がって崩れた地面が、ここで起こった災害の凄まじさを物語っていました。 これは昔の話だとは、もう誰も思わない時代になったのですね。
この度の台風20号で ここに立っていた風力発電の風車が倒れたとのニュースを見ました。 20号もひどかったですね。
先週末に 淡路市の 奇跡の星の植物館に行って来ました。
神戸淡路鳴門自動車道を南へ走って行くと、明石海峡大橋から、淡路島へ。
ずっと行ってみたかった場所です。
巨大な温室のような建物の中は、様々な主題に応じたフロアに 分かれていました。
高い吹き抜けの3階に上がり、メインのフラワーショースペースを見下ろすところから 順路が始まります。
この時期のテーマの バリ島をイメージした華やかな庭園が 眼下に広がります。
細い窓枠が 床に緩やかな影を落とすので、ガラスの温室の中にいるという 洒落た感じがします。
吹き抜けの次のフロア プランツギャラリーには、多肉植物が。
背の高いものもあれば、足元に小さな花を咲かせた多肉もありました。
不思議な枝です。
とても魅力的な フロアだったのです。
それなのに、観葉植物や多肉植物の良さが まだよくわかっていないことだけが知れてしまう 雑な写真ばかりになってしまいました。
ラン科の植物等を 飾り付けてあるフロア。
着生植物が愛らしい。 バンダコスティリス ブルースター (好きだったので、長い名前を書き留めました。)
こちらも ラン科の エピデンドルム みんなで歌っているように楽しげです。
渦巻きが ひときわ目立って 個性的です。レックスベゴニア エスカルゴ
小さな食虫植物 ハエトリソウ
目の高さに 飾られています。 触ると反応が早く、食虫の液を出すので 弱るそうです。触らないようにとの張り紙が。
ウツボカズラですね。かわいらしい長靴を いくつもぶら下げているように見えます。
食虫植物の こじんまりとした群生。サラセニアと思う かわいい筒状の茂みが…。
ちょっと見づらいですが、左下の中寄りに紛れ込んだような 小さな紫色の花も見えます。高山に自生するムシトリスミレだそうです。こちらも 名前の通り、食虫植物なのですね。
もっと近寄って 撮ればよかった。つい、見とれてしまい 近くで撮るのを忘れていました。
食虫植物は、大きくて いかつい形をしたものばかりとの印象を持っていましたが、日本の湿地には 可憐な花を咲かせる小さな種類も多いと聞いたことがあります。
一番好きなフロアだったかもしれません。
フラワーショースペースまで 回廊のようになっている通路をたどり、スロープを降りて来ると、夏の花が植え込まれた美しい庭園にたどり着きます。
色彩豊かで 楽しい南国の庭が 丁寧に作られていました。
ひとつひとつが とても華やかで、寄せ植えと言うにはダイナミックな鉢は、ホテルのロビーに飾られているような豪華で 大きなものでした。
夏の花は 個性が強いことも魅力的ですが、これらの花々が調和して、お互いを引き立てあっていました。心が弾む音楽が流れているような 素敵な庭園でした。
出口近くの 建物の周り。
壁面に 姫りんご。とてもかわいらしい演出だと思いました。
壁面に植え込み。エントランスの辺りです。
たくさん 見どころがあったのに、入館料は 600円とお得感がありました。そこに さらにJAFカードなどの割引があり 540円でした。
特別展があると、1,500円になるとのことです。 これは 特別展ではないのか と、少し驚きました。
🐟🐟🐟
遅いお昼は、道沿いのお店で 生しらすや 鯛などが乗った海鮮丼をいただきました。
生しらすは、この時期 海沿いなら楽しめるところが多いですね。 淡路島もパーキングエリアや食事処を併設している道の駅、島のあちらこちらにある和食のお店などで いただけます。
明石海峡大橋。島に渡る時の わくわく感が楽しい。(ここは帰り道ですが。)
帰って来ると、いつもの空にも すじ雲が踊っていました。
先週の日曜日 空の上は、風が強かったようです。
この時は、19号の影響だったのでしょう。
「不肯借宿適有月光照去路・泊めてくれない折からの月がゆくてに」(160×235m/m) 種田山頭火の句を 中国の詩人李芒が 中国語(漢語)による俳句という形式で表現されたもの。 村上翔雲 書
長くなりました。ご覧いただきまして ありがとうございました。