野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

クリスマスローズの頃

こんにちは。

こちらでは 冷え込む朝がほとんどないまま 春が進んで来るように思っていましたら、雨が冷たい空気を運んで来ました。

 

クリスマスローズが 美しい頃になり、きれいな案内が 新聞に折り込まれています。

以前 ラベンダーの季節に伺ったラベンダーパークのものでした。

 

趣味の園芸の執筆をされている 月江成人さんの講演があるとのことで、先週予約を入れて伺いました。 

車で一時間半ほどなので、直線の多い県道を 明るい日差しの下 のんびり走ります。

 

他の目的を持たずに ひとりで遊びに出かけると贅沢な気分がして 目に入るもの全てが新鮮で 楽しく感じられます。

みどりが萌えはじめた山並みが 霞んでいます。山深くなるにつれて、日差しが 白く薄まっていくようでした。

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杉や檜が多いのです。

教習所の車と よくすれ違います。ちょうど 混雑する時期ですね。

 

まっすぐな坂をひたすら上ると 目的地です。

 

こちらのラベンダーパークの花の季節を 今年も楽しみにしています。

今は、種類によって異なる色合いの薄紫をほんの少し纏った灰色の株が 斜面に並んでいます。 ラベンダーのお話は また花の咲く時に 書かせてくださいね。
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会場では、講演会に合わせて クリスマスローズの即売をしていました。

東京の横山園芸さんの花とのことでした。

室内一面のクリスマスローズ。うつむく花をよく見るために、テーブルの上に置かれたポットに 花を買い求める人が ひとつひとつかがんでおじぎするように覗きこむ様子も楽しいものでした。

花に迷います。

二つ買って、写真を撮ることをお願いしてみると 快く許可をいただきました。


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室内で見るクリスマスローズは、艶やかさが際立つようでした。

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小さな花を咲かせるプチドール。たくさん咲いたら とてもかわいいでしょうね。


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こんな風に影を帯びた美しい花が 木陰に咲いていたらと想像してみます。


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重なりあう若葉色の花びらに 薔薇色で縁取るように染め上げた華やかさ。種類は豊富でした。

 

手がかからないのに、美しい花。香りが感じられない花は それもまた個性なのでしょう。

 

 

講演会場に行って 席に着くと、ローズヒップブレンドハーブティーを出していただきました。 爽やかな甘い香り。花梨を思わせる優しいお味です。

月江さんのお話で 学んだことは、いろいろありました。

クリスマスローズは 花が終わった後、夏に休眠する。クリスマスローズの自生する地中海性気候の地域の夏は乾燥しているので、水を遣り過ぎると枯れてしまう。

夏は水を控えるが、遣らないと枯れるので(特に 植木鉢の場合ですね。)遣る時には、たっぷりと与えると、根が深く張って丈夫に育つ。

夏の地温が上がるのを抑えるため、バーク堆肥で5cmマルチをするか、落葉樹の根元に植えてあるのなら、落葉を片付けないで 地面を覆うままにしておく。

植え替えは、成長期の秋にする。完熟腐葉土を混ぜ込むといいそうです。

花が咲く前に 葉の茎が倒れていくのは、花に日光を当てようとしているから。よく日に当ててください。シクラメンも同じです。葉をよけてやって、下の株に 日光を当ててくださいと言われました。生産者は専用の輪を株の回りに置くそうです。

 

即売コーナーで 目を引いていた黄色のクリスマスローズは 柔らかな色調で とても魅力的でした。そのお話もありました。

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「黄色の花のポットには、意識的に黄色くなった葉を付けています。枯れているのではなくて、光合成ができにくい種類なのです。元々弱いので ご了承ください。」

他にも、赤玉土を鉢の底の方に敷くと、粘土のようになって水はけが悪くなるからやらないで。

病気はハサミから移るので、できるだけ枯れた葉は 手で取り除くようにする。

花のように見える萼(がく)は 花ではないので、中の雄しべが落ちたら、株を疲れさせないために 切った方がよい。とのことでしたが、ここは 私の優柔不断が 遠慮なく出てきてしまいます。

でも、「花と同じ色と形の萼は、花ではない 」。株が弱ってしまうのも困ります。切って花瓶に差してみましょうか。

 

クリスマスローズと合わせると 一年中楽しめる植物もいくつか 教えていただきました。 

月江成人さんの庭のスライド写真は 素晴らしいものでした。できることを 私も少し試してみたいと思いました。

 

まるで初心者なので、一生懸命メモを取らせていただきました。ずっと植物を育てられている方なら、普段の いろんな工夫も きっと楽しんでなさっていることでしょう。私には 初めて聞くお話ばかりで 楽しい時間でした。


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上の2種の花は、少しくすんだ とき色や 若緑から広がる桜色を乗せた花びらの 和を思わせる優雅さに惹かれて買ったものでした。

少し小ぶりで まわりの華やかさからすれば、ひっそりとした佇まいが 却って心に残ったのでした。

でも、持ち帰って改めて見ると、元々我が家の好みで植えていた素朴な一重とは異なり、どちらも 瀟洒で可憐な花でした。かわいらしいですが、もっと 相応しいお宅があったかもしれないと思ったことでした。

 

 

今日のお話は、自分のための覚え書きでした。  ちゃんと メモを取ったつもりですが、聞き間違えているところもあるかもしれません。どうぞ ご了承くださいね。

 

 

🌿

2日前に 子ども達から荷物が届きました。品名は「飲料水」と書いてありました。

 

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開けてみると、私たちが忘れていたような記念日のお祝いでした。子どもに祝ってもらう日が来るなんて思いもよらないことでした。

ありがたくて申し訳ない気持ちで いっぱいになります。

このワインは、作られてから もう随分経っています。 それなら、子どもたちが帰って来て家族が揃う日まで もう少し待ってからいただくことにしましょう。

 

🎨

大阪の フェルメール展は、3週間で 10万人を越えたそうですね。早く出かけてみたくて、そわそわしています。

 

また 長くなってしまいました。

ご覧下さいまして、ありがとうございます。

花粉がよく飛んでいて、今年は ちょっと辛いですね。お大事になさってくださいね。

 


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「いきどおりながらも

    美しいわたしであろうよ

    哭きながら

    哭きながら

    うつくしいわたしであろうよ 

                                        八木重吉 詩」

  (290×460m/m)  欠題詩群・ある時   八木重吉 詩                 村上翔雲 書