こんにちは。
朝、原種のチューリップが咲いていました。午前中だけの日当たりですが、暑く感じるくらいですね。
こちらは、山芍薬。
葉も つぼみも 緑に薄く灰色の陰りを置いたような優しい色です。茎の赤紫も美しく、つぼみや葉にまでほんのりと、絵画のようなところが気にいっています。できれば、この姿を留めてほしいように思います。
先週末に ポートアイランドへ 娘の卒業式を見に行きました。気持ちとしては、もう卒業したつもりになっていました。
朝早く 会場の控え室で 着付けがあるから慌ただしい朝の支度を手伝ってほしいと言うので、前日 娘の部屋に泊めてもらうことにしました。
袴を着けますが、成人式の振り袖と変わらないほどに華やかなものです。最近は、小学生も卒業式に着ると聞きますが、本当でしょうか。
このまま 引き続き 祝賀会の立食パーティーがあるそうです。後で、袴の紐がきつく締められて苦しかったと申していました。
前日の夜は、娘が連れて行ってくれた 居酒屋で 食事をしました。
若い人のお祝いは、カジュアルですね。こちらを選んだのは 遠慮もあるのでしょうか。
娘と お店で 差しをするのは 初めてでした。「下宿にも一回しか泊まりに来てくれなかったし。」
親と、と言うより、私と飲んでも 私は相づちを打つくらいですから そんなに楽しくないのではと思うのですが。
それでも、いつも一緒にいる友達からすると 変わり種だったためか 早口にいろんなことを話してくれました。楽しそうな様子を見ることが また楽しく思いました。
最近 奄美大島へも行ってきたそうで(もう 把握することを諦めています)、いろんな写真を見せてくれました。小さなビンに入ったハブ酒を お土産だと くれました。
お礼を言いました。でも なぜ ハブ酒を?
「だって、とぐろを巻いたのが入った方は 高くて重かったし。」
❗ ( ……本当に 子どもは私の物差しでは測れません) これに関しては、安くて 軽い方がむしろ嬉しいです。でも 貰ったもののどうする…。
ソフトクリームの写真も見せてくれました。 「ヤギのミルクのソフトクリーム。」
においは 平気だった?
「ちょっとクセがあって、友達が 食べられないって押し付けてきた。」 などなど ……。
ハイボールなどをいただいているうちに、話し過ぎてか、すっかり顔が桜色になっていました。明日の朝は 大丈夫かな?
最近の若い人は、親に いろんなことを 話してくれるようですね。
翌日の朝 着付けをしてもらうために、先に娘が出かける頃は 雷の鳴る大荒れのお天気でしたが、卒業式の始まる頃には 青空も見えていました。
ポートライナーから眺める メリケンパークのきれいなこと。海に面する赤いポートタワーやオリエンタルホテル、空を突く白い網目の海洋博物館。 明るいグレーのビル群の向こうは、雨上がりでくっきりと 日差しに映る春の山並みも近く見えます。小さなジオラマを巡るようでした。
お式の前に、娘の友人の皆さんや お母さま方、ゼミの先生に 初めてご挨拶ができました。楽しい学生生活を後追いできます。これは、本当に嬉しいことでした。
卒業式の学長の式辞では、ロマン・ロランの有名な言葉 《英雄とは、自分の出来ることをした人である。凡人は その出来ることをしないで 出来もしないことを望んでばかりいる。》 が紹介されました。
もしかすると、学長のお得意のお話なのかもしれませんが、改めて聞くと、少し耳に痛いです。
大学の卒業式に 親が出席するのか、とはじめは思っていましたが、最後の卒業式に立ち会えてよかったと思うことでした。
後で 娘から楽しそうな写真が送られてきました。
帰り道で 袴姿のお嬢さんを なんとも優しい目で見つめるお父さんもおられて、とても 温かい気持ちになりました。
2週続けて神戸へ出かけましたが、用事が立て込んでいるとの連絡があったので 早々に帰りました。
🌿
神戸の版画家 川西英(かわにし ひで)さん (1894年 明治27〜1965年 昭和40 神戸市出身) の作品です。
神戸市のホームページ 「神戸百景 川西英」から お借りしました。版画ではなく、戦後の神戸の風景をポスターカラーで描いた作品とのことです。
1.「みなと」 カラフルでモダンなのに懐かしく感じる画伯の絵は、子どもの頃に 父に連れられて 何度か伺った画廊や 美術関係のお店を思い出します。
思えば、美術館に 何度も連れて行ってもらいました。絵の説明は 何もないのですが、子どもの頃の私には 十分でした。
38.「商工会議所」 船の位置が楽しいですね。遊び心が素敵です。きっと、坂の上からなど見る方向から こんな風に見えることがあるのですね。
今日も 最後までご覧くださいまして、ありがとうございます。
「その刹那 バラわっと咲く わっと散る 新子 句」(680×695m/m) 時実新子 句 村上翔雲 書