野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

松山で 鰹のたたきをいただきます。

こんにちは。

お元気でいらっしゃいますか。

 

先日 愛媛県松山市へ行きました。 車で6時間ちょっとかかります。

3ヶ月ほど前に 藁焼きの鰹のたたきのお店の予約をしていました。

 

行きは 岡山から瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)を参りました。瀬戸内海を走る時、小雨がぱらぱらと。曇りでしたが、海を渡る橋は 気持ちが上がります。


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パーキングエリアへ寄る時間を惜しんで 走る車の中から撮ったので、あまりきれいな写真ではありませんが、小さな島々が望めます。
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島の間に 潮目が見えます。

お昼は 坂出市で降りて セルフのお店で 釜揚げうどんをいただきました。小さいサイズでも十分な量です。しっかりとしていて、 もちもちでした。

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四国の真ん中を東西に伸びる四国山地は、高い山が少ないところから来た私たちには 聳えるように見えます。西日本最高峰と言われる石鎚山は 1,982mあり日本百名山のひとつとのことです。

高松道から松山道を走っていると 遠くへ来たことを実感しました。f:id:snow36:20191108203358j:image

松山市へ向かう間に 少し気づいたのですが、皆さん 片道2車線の走行車線を走って 追い越す時だけ 追い越し車線を使われています。

本当は そうするものなのでしょう。速い車は ずっと追い越し車線を走っているようなところから来た私たちには とても新鮮に映りました。

私たちも同じようにして 走行車線を走ります。

 

 松山に着いて まず道後温泉へ行ってみました。土曜日の午後の温泉は 混んでいました。並んで待つことを諦めて、外からの写真だけを撮りました。堪え性のないことです。

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みかん色の路面電車(伊予鉄)が 走っています。路面電車、西宮などでも かなり昔に走っていたことを 微かに思い出して ひと区間だけ乗ってみます。

道後温泉道後公園。歩いても近いです。f:id:snow36:20191108232935j:image

私たちが住んでいるところのJRの電車は 単線ですが、こちらは道路の中央に 2本線路が通っていて 広々と見えます。下の写真は、連れ合いの車から見たところです。路線が分かれていて たくさん走っていました。

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バスもみかんの色をしていました🍊

 

路面電車を降りた道後公園では、黄色い帽子を被ったボランティアの方に 湯築(ゆづき)城と 城主河野氏の歴史の説明や 夏目漱石正岡子規のお話を聞かせていただきました。

湯築城は、中世のお城とのことで 地形を利用したお城には、天守閣がなかったとのことです。今は、公園になっていて、資料館や 復元された武家屋敷、ゆかりの正岡子規記念博物館などがあるそうです。

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猫の手(足)跡が付いたまま焼かれた 素朴なお皿が 資料館に飾られていました。かわいらしいです。

 

ボランティアの方から 河野氏湯築城のお話をとても興味深く聞かせていただいきました。

お礼を言って失礼した後、復元された武家屋敷の前に張り巡らされた榛色の土壁の前を通って お目当ての 正岡子規記念博物館へ行こうとすると、

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後ろから 鰹のたたきのお店の予約の時間だと申します。

                                 ❗ 

いや、あの、 せっかく来たので、夏目漱石正岡子規の並んだ句碑と 博物館を見たいのですけれど…。

 

 

🌿🌿
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伺った鰹のたたきのお店です。鰹漁が盛んなところで、藁で焼くお店が人気とのことです。 藁焼きのお店は 他にも何件もありました。

カウンター席に通されて、鰹のさくを焼くところを拝見します。


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藁をひと掴み入れると 白い炎が上がります。もう2度ほど 藁を入れて焙る時間は 2、3分ぐらいだったでしょうか。魚の焼ける匂いが 少しし出したら、火から下ろして調理台へ持って来られました。

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まな板の上で さくを手早く鉄の串から外して、切り分け 塩を振ります。見る間に 料理が出来上がりました。
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塩たたきは 口に運ぶと 外は香ばしく口の中がほんのり温かくなりました。食感もほどよく、お塩が 本当によく合います。ふんわりと新しい赤身のお味が広がります。

臭みがなかったので、添えられた薬味は要りませんでした。

私の知る鰹のたたきとは別のものでした。塩だけで 飽きない美味しさです。焼くところをまた見たかったこともありますが、その美味しさに お代わりをしてしまいました。

 

 ウツボの唐揚げは さくっとしていて中はしっとりとしていました。ハモもそうですが、強面の魚の白身は 本当に美味しいですね。

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深海魚のメヒカリを焼いたもの。珍しくて頼んでみました。

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いい匂いで つい先に一つつまんでしまいました。シシャモを思い出す食感と お味で 脂が乗っています。ほどほどにしっかりとした身には じんわり滋味を感じます。ご飯がおいしいでしょうね。地酒のお供にも。

 

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焼き米茄子も同じように 焼いてもらっていただきました。氷水に浸さないので水っぽくならずに茄子がおいしく、ほかほかとして瑞々しいです。

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松山の人は 話し方が穏やかで優しい印象を受けました。運転をしていても、皆さん とても親切でした。

翌日は、松山城へ行ってみました。何だか 食べたもののことばかりになっていますね。

続きは 次回に 書かせてくださいね。

 

いつも ご覧くださいましてありがとうございます。


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ヒヤシンス科の ポリキセナが咲き始めました。

 

 


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「鶏頭や雁の来る時 なほあかし  芭蕉 句」続猿蓑   松尾芭蕉 句  (村上翔雲遺作展より  軸装)

 


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「朝露しっとり 行きたい方へ行く  山頭火 句」(240×320m/m) 種田山頭火 句      村上翔雲 書