野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

春の芽吹く道を歩く。

こんにちは。

前回は、義父のことでお気遣いいただきまして、ありがとうございました。

今は 感染症対策のために制限があり 面会はできないのですが、おかげさまで義父も落ち着いて過ごしているようです。

 

畔焼きの跡に  頭が焦げたようになったつくしを見つけました。

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今年は思ったほど出てきていないようです。

ナズナは、すっかり伸びてよく咲いています。

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可憐なオオイヌノフグリは、夕暮れ時で花は休んでいました。小さな世界なら 素敵な花束ができそうですね。

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この花は 星の瞳とも呼ばれることを知りました。

そして、ほんのりと薄い赤紫のイヌノフグリは もう見かけることはなくなってから久しいのを寂しく思います。


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畔の水路に巻き貝をたくさん見ることができます。カワニナでしょうか。ここはコンクリートで固めてありますが、夏には蛍が見られます。

いなかの道を歩いていると、静かな季節の巡りを楽しめます。

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義父の健康診断と 他の家族の治療で 2日続けて行った近所の病院の待ち合いには、

待ち時間のブランケットの貸し出しの棚に かわいらしいポスターが。

ブランケットの貸し出し期間・・・「春が来るまで」。

雪だるまがにっこりしていました。

義父の健康診断は、飲み込むことが難しいので誤嚥が心配ですが、内臓の数値に関しては私たちより良好かもしれません。 私たち自身をちょっと反省です。


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手作りのマットや ちょっと嬉しいカップとソーサ。絵付けの古い洋食器のコレクションが並べてある飾り棚。
近くの公園の中に昔からあるカフェは、天井扇が長閑に回る高い天井と 掃き出し窓から明るい陽が入る広い室内が 懐かしさを感じるお店です。

ほどよく配されたテーブル席には、素敵な中折れ帽子をかぶった雰囲気のある方が 背に日差しを受けて新聞を読んでおられたり、横のテーブルでは 遅めのお昼をご夫婦がゆっくり楽しんでいらしたり。

小さな音でシャンソンが流れています。


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郊外と言うよりも 山の中。時々こちらに伺って ひと休みをしたくなります。

 

 

 

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少し前のことですが、時々伺うお店に 久しぶりに行ってみました。

海から遠くに住んでいますので、魚料理をいただきたくなります。

おすすめのお刺身の盛り合わせと、ガシラ (ガシラとは こちら関西の呼び名で カサゴのことですね。ガシラの「シ」が少し高い言い方でしょうか)のお造りをお願いしました。

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右上のカンパチは 明るい桜いろをしていました。新鮮な魚は香りも爽やかで美味しいですね。イカはタルイカで、こちらも食感がよくて張りがあります。

 

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根魚のガシラは、いかつい顔立ちながら 透明感のある身は繊細で優雅ささえ感じられるお味でした。お好きな方の多いお魚ですね。


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ガシラのアラで お澄ましも作っていただきました。小さめの魚でしたが、よいお出汁が出ています。

 

お酒をいただき、ささやかな記念日に感謝して乾杯しました。
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お店のご主人から、めかぶとなめこのおひたし、そして 酒盗クリームチーズ和えをサービスしていただきました。クリームチーズで角のとれた味わいの和え物の上には、アロエの薄く切ったものがあしらってあります。

めかぶは 若々しい萌黄色。シーズンはこれからですね。こりこりとした食感と あっさりとした味付けが嬉しいです。

こちらは時々しか伺えないのですが、いつも優しく迎えてくださいます。

 

 

 

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秋に植え替えてしばらくしたら、山芍薬が萎れていなくなりました。枯らしてしまった!と慌てましたが、

枯れてはいませんでした。1ヵ月ほど前に そっと土をどかしてみると、新しい芽が出ようとしていました (休眠していたのですね。起こしてしまってごめんなさいね…)。

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これとは別に 去年買い足した株の方は、蕾を抱いて萌え出てきました。

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冬の寒さは十分ではありませんでしたが、鉢植えの土の中でも 循々と春を迎える支度がされているのですね。

 

いつも ご覧くださいくださいまして、ありがとうございます。

 

 


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「よくみれば薺(なずな)花さく垣根かな  芭蕉 句」(続虚栗) (325×245m/m) 松尾芭蕉

 


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「春の雪 冬の雪には叶わぬを  峰夫の句」(Ⅷ天体) (195×300m/m)  石井峰夫 句     村上翔雲 書