野の書ギャラリー

書家村上翔雲の作品を少しずつご紹介させてください。日々の雑感もほんの少し

アイナメ。カレンダーの絵に思う

こんにちは。

梅雨間近の湿気の重さを感じる夜に クチナシの香りが漂うようになりました。

あかくなった麦が刈られ、山裾の川沿いには ゲンジボタルの光が ふわり飛び、消えます。

 

🌿

食事に連れて行ってもらいました。5月が忙しそうだったからだそうです。そんな風に見えていたのでしょうか。少し反省します。でも、気を使ってもらっているようで嬉しく思います。

お店は 時々 伺うところです。以前 釣ってきた魚をお刺身にしてもらったことがあります。我が家にすると ちょっと 贅沢なお店なので あまり行けないのですが。

カウンター席に座ると、魚を捌く様子が見えます。

アイナメのお造りをお願いすると、先に注文の入った他のお客さんの オコゼの姿造りを作っておられました。

旬の オコゼは なかなかのサイズで、みるみるうちに出来上がっていくさまを眺めます。このグロテスクな姿の魚が どんなに繊細な味わいを持ち、涼しげに透き通る白身がどんなに優雅で美味しいことか。

 

「ああ、失敗した。オコゼを頼んだらよかった…。」板前さんの手際を眺める連れ合いがひとりごちます。身もさることながら、胃袋や肝などの和え物などを思い出している様子です。

 

そうですね。私もオコゼ礼賛に異論はありません。でも、アイナメも 間違いなく美味しいですね。


f:id:snow36:20190514140041j:image

アイナメのお造りは、ほんのり朱の差した美しい白身で 口に運ぶと はねかえってくるようなしっかりとした食感です。癖がなく、旬ならではの旨味も十分で、始めに 強い弾力を感じる身は 時間が経つに連れて 柔らかく変化していくのも 同じお皿ながら面白いと思います 。


f:id:snow36:20190514141457j:image

アイナメの半身は、右の焼霜造りに。焼霜のところを撮り忘れました。焼いた皮目には 鯛にも負けない品のある脂が乗っていて香ばしく あっさりとした白身が引き立ち とてもおいしいです。

 

手長だこの炊いたものなどをお願いして、更に 酒盗クリームチーズを和えたものを出してもらい、それを肴に ビールをいただき、熱燗をいくつかいただき…。

f:id:snow36:20190604110258j:image

 

お品書きに「島らっきょう 800円 」とあります。

島らっきょうは お好きでしょうか。最近は、手に入り易くなったように思います。天ぷらも美味しいですね。  私は 辛みが少し苦手なので 塩揉みしたのを水洗いして(この辺りで栄養が抜けてしまいますね)、鰹ぶしとお醤油でいただくことが多いです。

玉ねぎスライスとはまた違ったおいしさですが、こちらのお店ではどんなお料理になるのでしょう。興味はありますが、今日はやめておきましょう。

かわりに、美人サラダ(海藻が入っているから?)と 先程のアイナメのアラを使った赤だしをいただきました。

普段、赤だしはいただきませんが、とても美味しかったです。 これから しばらく節約して過ごします。

 

🌿🌿

フェルメールの 6月のカレンダー(山と渓谷社)は、「天秤を持つ女」。

カレンダーの絵は、見るほどに語りかけてきます。

向かって 左の窓には鬱金色のカーテン。

隙間からの光は、ひとりで佇む女性や 厚い天板の机の上に くしゃりと纏められた青い布へ 柔らかく注ぎます。

最後の審判を描いた褐色の絵画の額を背景にして 白い布を頭にかけた この女性は、白い毛皮でトリミングされた青い上着を着ています。お腹が膨らんでいるように見えます。

右手に天秤を持ち、左手は 机にそっと置かれています。

穏やかに微笑む面差しから胸元までが 優しく白くて、大理石の聖母像のようにも見えるのでした。

見下ろす天秤にすべてが集約されているのですね。

これは、人の魂を量る寓意なのだそうです。

また近いうちに 新しい感動に出会いに行って参ります。

 

 

いつも ご覧くださいまして、ありがとうございます。

どうぞ 皆さまに 素敵な一日でありますように。

 


f:id:snow36:20190606180840j:image

「行く道のかすかなる鶯の音   西脇順三郎 詩」(790×1090m/m) 旅人かえらず 

                             西脇順三郎

 


f:id:snow36:20190607001401j:image

  「門を叩け さらば開かれん  ルカ伝」(110×150m/m) 聖句     葉書より少し大きなサイズです。                              村上翔雲 書

 

夏に向かう頃は

こんにちは。

実家の草引きをしてきました。ドクダミゲンノショウコが かなり増えていました。いつも蔦が絡みつくツツジは かわいそうだけれど  もう処分しようかと、妹と話しました。

 

🌿

日を追うごとに 我が家の庭の植物も育ってきました。次々と入れ替わっていきます。

 

こちら 季節外れの ウール2態とでも申しましょうか。

f:id:snow36:20190530231240j:image

例によってぼやけてしまっていますが、花の終わった チングルマ。「稚児車」と 書くそうです。検索してみたものと ちょっと違うようです。ふわふわとして、どこか いじらしくもあります。

 

花が間近の ニゲラのつぼみは、毛100%の毛糸のモチーフのようでもあり、茨に覆われた油絵のようでもあります。

f:id:snow36:20190530154701j:image


f:id:snow36:20190530154748j:image


f:id:snow36:20190530154806j:image

ニゲラの花が終わった姿には、何故か わがままなハートの女王を思い出してしまいます。

 

f:id:snow36:20190530223148j:image

種ができると ハートの女王が 更に不思議な様相になっていきます。振ってみるとカラカラと小さく鳴ります。

 

こちらは、庭藤(岩藤)。枝垂れる 青みがかった躑躅色の花は、藤の花に似て和の趣がありますが、そよぐ若い黄緑の葉が 清々しくて。f:id:snow36:20190530154919j:image

日差しが強い時や、夜になると 葉を閉じます。
f:id:snow36:20190530155018j:image

次第に青みを帯びて 庭藤の花が終わります。
f:id:snow36:20190530154853j:image

 

片隅の鉢では、去年の夏に グラインダーで種を削って発芽した蓮が また葉を広げ始めました。

f:id:snow36:20190530155727j:image

ほったらかしにしてしまったので、元気があるのは メダカだけですね。この後 どうなることでしょうか。


f:id:snow36:20190530155945j:image

しっかりとした厚みのある花びらのアッツザクラは よく咲いてくれます。明るい花色に気分も晴れます。去年は 半分の大きさでした。


f:id:snow36:20190530160030j:image

時々 道に伸びた草を引きに行かせてもらう ご近所の鉄線は、古い約束のように ひっそりと寄り添って咲いていました。この花のまわりには いつも優しくて静かな空気が漂います。

 

f:id:snow36:20190530160111j:image

キアゲハの写真は、連れ合いがブログにどうかとくれました。これは載せておかないと…。

 

🌿🌿🌿

以前書かせていただきたいたことがありましたが、「うさぎ薬草」https://www.usagiharb.com/高橋克弥さんの ハーブティーを 久しぶりにお願いしてみました。

 

ハーバリストの克弥さんは、はてなブログでハーブに関する美しいお話を書いておられます。[id:herballife]   安全でからだに良いハーブや 茶葉は、厳選されていて、バランスがよく 角のないまろやかな味わいです。

この度は、フルオーダーメイドをお願いしてみました。

f:id:snow36:20190530234140j:image

やり取りを何度かしていただいて、(私の要領の悪さで 余計なお手間をかけてしまいました。克弥さん ごめんなさいね。) 送っていただいたハーブティーです。

玉緑茶、ジャーマンカモミールオレンジピール、レモンマートル、ハマナス、ネトル、エルダーフラワー、ローズマリー、リンデン


f:id:snow36:20190530234056j:image

きれいなハーブがずらりと。克弥さんが おっしゃっておられたハマナスのつぼみが 可愛らしくて嬉しいです。

自分のために 心を込めてお茶を淹れるということ。とても贅沢で幸せな時間ですね。


f:id:snow36:20190530234114j:image

お味は、ほんのり甘く 柔らかです。緑茶がハーブと優しく混ざりあっておいしくいただきました。花々の中から ふんわり香り立つのはカモミールでしょうか。とても寛ぎました。克弥さん、どうもありがとうございます。😊

 

 



f:id:snow36:20190530222848j:image

麦畑が 夕日に輝くようです。麦の刈り取りが終わる頃、蛍が水路を巡り始めます。

蒸し暑くなりますね。どうぞ お体大切になさってくださいね。

今日も ご覧くださいまして、ありがとうございます。


f:id:snow36:20190530172922j:image

「ほうたるの泣く火と思う彼方かな  峰夫の句」(250×305m/m)  石井峰夫 句     村上翔雲 書

揺蕩う花 漂う蜻蛉

こんにちは。

兵庫県丹波市青垣町桧倉に、高源寺 という天目かえでの美しい古刹があります。

高源寺の道路を挟んで 向かいにある 細い道を入って行くと、突き当たりに 小さな川、清水川が流れています。そこに 桧倉自治会の方々が 大切に保護しておられる バイカモ(梅花藻)の群生地があります。
f:id:snow36:20190524005834j:image

今日は、お寺と清流の花を ご紹介させてくださいね。  (申し訳ありませんが、ちょっと 長くなります。)

 

まず 高源寺の お話から。

臨済宗 中峰派。禅宗名刹です。

ご本尊は、釈迦如来。  座像です。

1324年、鎌倉後期の創建。

1325年、後醍醐天皇により「高源寺」の号を賜る。

秋には、天目かえでの紅葉が有名で たいへんな混雑ぶりを見せます。

参道の入り口には、見上げるほどのお地蔵さんが立っておられました。(うっかりして写真に撮らせていただいていないのですが、お地蔵さんに関することを 後ほど。)

 

水路の向こうに   頭に被るように 美しく保護された茅葺き屋根を眺めます。

f:id:snow36:20190520214002j:image


f:id:snow36:20190520214146j:image

長閑な 山の風景が 優しく迎えてくれます。

 

惣門

f:id:snow36:20190520214224j:image

惣門を入ると、小さな葉がかわいらしい天目かえで。

f:id:snow36:20190520220217j:imagef:id:snow36:20190520220244j:image

 

山門 (三門) 。 前に来たときにも思いましたが、山門への石段は、壁のようです。f:id:snow36:20190520214411j:image

f:id:snow36:20190520214346j:image

 

山門の奥には 仏殿。   釈迦如来座像が お祀りされています。

ここからは見えませんが、仏殿の側に 見上げる高さのコウヤマキが立っています。

常花の奥に 釈迦如来は、静かな優しいお顔をしておられました。

f:id:snow36:20190520214539j:image

写真は 撮ることができませんので、お参りだけさせていただきました。

日差しの強い日でした。
f:id:snow36:20190520214614j:image

緑陰の涼やかなこと。

 

 

ここからは、バイカモ(梅花藻)の写真をご覧ください。

去年 花の時期を見逃したので、今年こそは 見たいと話していたら、ちょうど新聞に載っていたのでした。平日でしたが、少し暇でもあったので、私だけ抜けさせてもらって出かけました。

こちらの群生地は 高源寺の向かいにあるので、車は 置いたまま 道路を渡って 民家の脇の道に入ります。

f:id:snow36:20190520214751j:image

側のお宅から 自転車に乗ったご主人が出てこられたのに、つい 簡単なお辞儀で済ましてしまいました。間違いなく、バイカモの世話をされておられるお宅の方でしょう。失礼なことをしてしまいました。

f:id:snow36:20190524003121j:image

田んぼの広がる山の梺。こちらの清水川は、小さなバイカモの花に 遠くまで埋め尽くされています。

この日は、水位が少し低くて 流れがあるところと 貯まっているところがありました。

 


f:id:snow36:20190524003147j:image

シオカラトンボか、コフキトンボでしょうか。白くけぶるような青藤のトンボが 川面を つい と、静かに飛んでいきました。



f:id:snow36:20190520215003j:image
土手の上からなので、あまり踏み込むことはできませんでした。はっきりと撮れていなくて申し訳ありませんが、水に揺らいでいる藻の間から どの花も 小さな顔を仰向けて 微笑んでいます。

f:id:snow36:20190520215033j:image

 

桧倉自治会のお名前で、バイカモの説明が 書かれています。

キンポウゲ科の沈水・多年性水草。水温15度前後を保つ澄んだ湧き水を好み 川の水底に群生し、流れに沿って這うように育ちます。大きい物は長さ1m以上になります。初夏から晩夏にかけて水面上に梅の花のような白い花が咲きます。」

 

5月15日の神戸新聞の記事を読むと、ここ清水川のバイカモは、台風や水枯れなどにより何度か消滅したそうです。水量を保てるようにポンプを整備されているとのことでした。

f:id:snow36:20190522011942j:image

 

小川の中に揺蕩う 藻のような葉に 白い花。


f:id:snow36:20190524003226j:image

静かな水面を見つめていると、時間がゆっくり過ぎてゆくようです。

 

 

🌿🌿

帰ってから 写真を見ていると、トンボが写り込んだものがありました。どうにも要領が悪くて 写真も度々残念なことに なるのですが、f:id:snow36:20190520215212j:image

偶然 何か赤いものが見えることに 気づきました。 


f:id:snow36:20190520220539j:image

f:id:snow36:20190519192600j:image

不鮮明で 申し訳ありません。あまりにも小さく写っていたので、スマートフォンに きれいに送れず 、カメラの画像を引き延ばしたものを そのままスマートフォンで写してみました。(普通は こんなことはしないのでしょうね)

「そら、翅やろう。」写真を見た連れ合いが申します。

からだが細くて 乾いた白の粒子をまぶしたような青色のトンボが飛んでいるのを見て、珍しいなとは思いました。それに加えて赤い翅のトンボがいたのには 気がつきませんでした。

いろんな県でレッドリストに入っているニホンカワトンボ か、アサヒナカワトンボ でしょうか。いずれにしても 区別がつきません。

もう少し調べてみましょう。

ご存じの方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてくださいね。

 

こちら以外にも、兵庫県には バイカモの群生地が いくつかあります。いずれも 地元の方がお世話をされておられ 優しい花を楽しめます。

 

こちらの 丹波市青垣町桧倉では、

静かな環境の中で 小さな命が紡がれているさまを見ることができます。大切に世話をされてこられた長い時間に 思いを致します。

生き物の棲むところに 人が合わせていくこと。災害を心配する時代ではありますが、こんなに豊かな気持ちになる出会いなら 慌ただしい人生の隙間に 時折差し込んで欲しいと思うのです。

f:id:snow36:20190521143211j:image

 

🌿🌿🌿

今日は 父の作品ではなく、1983年に 父が上梓しました「ひょうごの野の書」(神戸新聞出版センター刊 ) から、

高源寺 参道の手前の 大きなお地蔵さんの台石に書かれた「遊化 (ゆけ)」という草書体の文字を ご覧ください。(この本は、神戸新聞に 父が 111回の連載をさせていただいていた「野の書を訪ねて」をまとめて 題を改めたものです)

見づらくてすみませんが、こちらの 右下の写真のお地蔵さんの台座の下に 彫られた文字を拓本にしています。
f:id:snow36:20190520203726j:image

f:id:snow36:20190520181721j:image

「遊化」ご覧の通り 右から左へと書かれています。

拓本は、簡単に申しますと、書道で使う画仙紙などを 石碑などに水で張りつけたところに、墨を染み込ませたタンポという 布を丸く巻いて持ち手をつけたものを 何度も叩き込んで写しとるものです。

石碑を壊したり汚さないことと、拓本をとる許可をもらうことが必要となります。

 

こちらの揮号は、弘厳禅師です。

「ひょうごの野の書」の中で、弘厳禅師による この石碑の書について 父は

「温もりのある書線が、のびやかに暢びている。それに、くもりを感じさせぬところがよい。〈中略〉(厳しい修行を経て) 弘厳の至り得た精神は、ほのぼのとした崇高さをたたえていたことだろう。」と書き残しております。

「遊化 (ゆけ)」。仏教の言葉に 私が何か申すことはできませんが、この文字の力強い筆運びの中に 自在に楽しむ心を感じます。

お地蔵さんは、お寺が創建されてから 時代の下ること470年後の 1793年に造られたそうです。その当時に この「遊化」の文字が刻まれたようです。それでも 古いものです。

 

この本は、父が兵庫県内にある さまざまな石碑を訪ねて 拓本に採り、広く伝えようとしたものです。この取り組みは、父の書に対する姿勢そのものであったのかもしれません。私の拙い説明より、父の一文を どうぞご覧ください。

 

「われわれは、出来上がったものの美に酔う前に、それを作った人々の心を思い、彼らが生きた時代に思いを馳せなければなるまい。」

「(書道を志す)われわれは、自分の筆蹟を もっともっと大切にしなければならないと思う。そして、他者の筆蹟を更に大切に思わなければなるまい。他者の筆蹟の内奥をみようとする作業は、とりもなおさず他者の心を、その言わんとするところを、その根源においてとらえ、深く理解しようとする行為にほかならない。」

  私が、父の作品を理解するのには、まだまだ時間が必要です。

 

長いお話になってしまいました。今日も おつきあいくださいまして、ありがとうございます。

 

くっきりとした青空の下、うぐいすが 盛んに鳴いています。 

どうぞ お元気でお過ごしくださいますように。

                                      野の書ギャラリー

下山手通りの辺りで

こんにちは。

夜は もう冷えることがなくなってきました。丸く肥えた黄色の月が西へ傾く夜半、夏に向かう星空が 静かに瞬いています。まだ虫の音も聞こえない静かな夜です。

 

フロックスブルーパフュームのそばの アケボノフウロソウが咲き始めました。一輪ずつ咲いて 枯れて、次が咲く。育て方に問題があるのでしょうね。

f:id:snow36:20190516190752j:image


f:id:snow36:20190516224114j:image

 

 

 

近くに ヒメフウロソウを植えていたのですが、去年 植木の剪定をお願いした時に、抜かれてしまいました。

小さな札を立てていたから、それでいいかと思っていましたが、わかりにくかったのでしょう。元々雑草のようでもあります。 私の不注意ですね。花の愛らしさが気に入っていたので、しばらく ひとりで落ち込んでいました。(さすがに 誰にも言えませんでした…)

f:id:snow36:20190513153011j:image


f:id:snow36:20190513153112j:image

2枚とも 去年の写真です。

それでも、少しだけ根が残っていたので、また咲いてくれればと思います。

 

🌿

友人から連絡をもらって、神戸で会いました。出会うのは 久しぶりです。昔 二人でよく神戸をぶらぶら歩いたことを思い出します。

JR三ノ宮駅の高架の下に、先日の 市バスの事故のあった場所が見えました。遠目からも たくさんのお花が供えられているのが見えました。心が震えます。

 

 

お昼ごはんに 友人が行ってみたいお店があると言うので、生田新道を 東急ハンズへ向かいました。

大きな葉の繁る 姿のよい街路樹は、ベニバナトチノキです。ちょうど花の季節で、明るい桃色の花が塊となって 緑繁る中に てんてんと咲いています。 細い通りを華やかに彩ります。

すみません。 友達と一緒だと なぜか とても気恥ずかしくなって 写真が撮れないのです。 このまま しばらくお付き合いくださいね。

 

東急ハンズを生田神社の方向に折れて、神社に沿って左に行くと、やがてグレーと黒を使った前衛的な円筒形の建物が現れます。

ここは ライブハウス チキンジョージです。

今の建物は、震災の後に建て替えられたそうです。古い頃に数回行ったことぐらいが記憶にわずかに残るだけの私は 中を知らないので、こちらのことは語れないのです。(建物は 潔くて いいなと思いましたが、やはり撮りたいと言い出せませんでした。よろしければ、HPでご覧になってください。友人は決して何も言わない人なのに…。)

チキンジョージが 目印だと、私のおかしな葛藤?を知らない友人が言います。確かに、その先に小さな看板が立て掛けてありました。

目的地は、「農業高校のレストラン」。おしゃれな立地に 親しみやすい外観です。f:id:snow36:20190511024414j:image

学生時代は、こんな佇まいの ごはん屋さんを見かけると 入らずにいられなかったことを思い出します。


f:id:snow36:20190511105432j:image
壁に 農業高校の制服や行事のパネルが 掛かっています。

専門学科も人気のようです。普通科にない 縛りのない自由さを感じます。

オーナーは、県農出身の方だそうです。県内の農業高校で作られた野菜が主に使われているとのことで、お弁当の注文も予約できるそうです。「水産科弁当」「普通科弁当」「畜産科弁当」など 名前で中身を想像するのも楽しい。

農業高校と書かれたお酒もあるようで、一品料理も多いそうです。


f:id:snow36:20190511105707j:image

10種、12種、15種とある中で、日替わり10種 をお願いしてみました。

10種類のお料理が、それぞれ小さなうつわに入って出てきました。

左手前、大根の竜田揚げは 大根が瑞々しくて かなり熱々。小さなハンバーグは豆腐と鶏のつくねでしょうか。苦味を抑えたゴーヤのマリネ。ピーマンの肉詰めは、ぱりっと張りのある生のピーマンの食感が楽しめます。

地元の素材へのこだわりが とてもよいと思いました。

軽いお昼という量でした。多彩な10種が目にも楽しいです。

話も弾みます。話を聞かせてもらうことの方が好きです。長年の友人の知らなかった一面に気づくこともあります。夜にコンセントを抜く習慣があるとか。「録画できてない!」と叱られると言いながら ころころ笑っていました。

お互い年を重ねましたが、言葉を選んでいる表情が 今も変わらず素直でかわいいひとです。彼女を見ていると、こちらまでにっこりしてしまいます。

あまり口にすると、無理やりのお世辞大会になってしまうのも滑稽だし、気を遣わせるのも気の毒でもあるので、ほどほどに。

彼女のおかげで また神戸に出かけられて、楽しく過ごしました。食事の後は、いろんなお店をひやかしたり、お茶をしたり。

ご家族が病気で気分転換したいからと、誘ってくれたのです。忙しいのに本当にありがとう。

事情を知っていたので、つい遠慮していました。今度は 私から誘ってみましょう。

 

🌿🌿

先日の世界リレーでは 男子4継は予選で失格になり残念でしたが、マイル(4×400m)は、4位で世界陸上の出場権を得たそうですね。他の試合でも 昨年怪我をしていたサニブラウン選手の9秒台が。おめでとうございます。

 

 

いつも お立ち寄りくださいましてありがとうございます。心から感謝いたします。

 

朝には 早くも陽に照る若葉を揺らす夏の風を感じます。青い空に 白い雲が湧き上がってくるようになりました。そろそろ 熱中症を心配しなくてはならないようですね。

どうぞ お体大切になさってくださいね。

 


f:id:snow36:20190516230934j:image

「わが其中庵  壁がくづれて そこから蔓草 山頭火 句」(240×320m/m)  種田山頭火

 


f:id:snow36:20190516231631j:image

「老遍路  死ねない手がふる 鈴をふる  山頭火 句」(240×320m/m)   種田山頭火 句      村上翔雲 書

5月の香り。

こんにちは。

しばらく お天気が不安定でしたね。お元気でいらっしゃいましたか。

 

子どもの帰省は ごそごそしますので、めったに書かないブログが さらに間遠になってしまいました。

でも、ゆっくりしたくて帰って来るのでしょうね。ゴールデンウィークには 時ならぬ大掃除を始めてしまいましたが 手伝ってくれました。

帰って来てくれるのは幸せなことなのだと思います。

 

以前 子どもたちが贈ってくれたヴィンテージワインを みんなでいただきました。凝縮された重い赤の色。少し渋みのある辛口の香りです。  グラスに注ぐと 歳月のモチーフが幾つも織り込まれたこのワインの歴史を見るようにも思いました。

単純ではありませんでしたが、穏やかで馴染み易いお味でした。

子どもたちには、あっさりとした若いワインの方がよかったようです。コルクが折れやすくなっていました。

私たちは こんな風に年を重ねて来れたでしょうか。

 

我が家の庭では、2週間の間に 花の終わってしまった植物もありました。

たとえば、朝 玄関を開けると 品のよい控えめな香りを漂わせていた石楠花。檜の花粉症だったので、最近やっとマスクを外して 遅まきながら この花の奥ゆかしい香りに気づきました。ミツバチが盛んに飛び回り、むくむくとしたハチ(クロマルハナバチのような?)が花の中に潜り込んでいました。f:id:snow36:20190510020304j:image

 

こちらは、以前 クリスマスローズの講演を聞かせていただいた月江成人さんの クリスマスローズと合わせて植えると 花が続いてよいと お薦めの花です。 いろんな種類の植物を紹介されていた中の一つで、他の花も植えなければ 花は続きませんが 手頃な値段だったので、買ってみました。

f:id:snow36:20190510020640j:imagef:id:snow36:20190510020452j:image

フロックス ブルーパフューム。近づくと 柔らかに立ち上る甘い香り。f:id:snow36:20190510020552j:image

本当はもっとこんもりと咲き揃うそうです。北米産の植物と聞きました。キンモクセイの木漏れ日を受けて 風に揺れる清楚な姿は 淡い藤色。可憐で落ち着きがあり 見るたびに和みます。

 

再び始まりの植物も いくつか。

新芽が生えたばかりの枝垂れもみじが見るたびに 濃く繁り、鮮やかな緋色の種子を結びます。

f:id:snow36:20190510020858j:image

 

山椒の花。実がなったことはありませんが、これから どうなるでしょう。f:id:snow36:20190510021005j:image

 

ゴールデンウィークには、雨の合間に 家族連れで賑わう近くの公園に一度行ったくらいです。ネモフィラがきれいでした。f:id:snow36:20190510021046j:image


f:id:snow36:20190510021558j:image


f:id:snow36:20190510021649j:image


f:id:snow36:20190510021724j:image

山は 緑の重なりの深まる前で 山桜やミツバツツジの優しい彩りが 潤いのある眺めを作り出していました。

 

 

🌿🌿

少し 娘の話をさせてくださいね。

娘は、4月から保育所で働かせていただいています。

大切なお子さんをお預かりするので 責任を感じ たいへんなこともあるようですが、2才児のクラスの受け持ちで とても楽しそうです。

4、5人の子どもたちが 輪になって座っていたそうです。それぞれ 小さな手にブロック凸を逆さに持って、「かんぱーい、かんぱーい❗」と乾杯ごっこ(?)で繰り返し遊んでいました。とても楽しそう。

「もっかい。かんぱーい❗」にこにこにこ。

「先生も一緒にやろ。(てんてーも いっちょにやろ。まだ上手く言えていないようです)」と言って、プラスチックのコップをくれたので、我がひよこ先生も「かんぱーい」と言おうとすると、

「おつかれさまでーす🎵」と いきなり掛け声が変わりました。それからは、「おつかれさまでーす🎵」の繰り返し。みんな にこにこにこにこ。

え?居酒屋… 。いや、多分ちゃうよ。

「おうちで そう言って乾杯するの?」と尋ねてみると、

にこにこしながら、「そう🎵」。

家族で囲む楽しそうな食卓が 浮かんできて ひよこ先生も「おつかれさまでーす、おつかれさまでーす🎵」ブロックとプラスチックのグラスをかつん。にこにこにこにこ。かわいい かわいい乾杯が続いたそうです。

 

皆さんご存じのことで 私などが申すことでもありませんが、

2歳の子どもは ご両親を見ていて こんなに かわいい遊びをするのですね。小さいけれど、みんな ちゃんと こちらの話をわかってくれるのだそうです。

4月に「いや〜、いや〜」と、言うことを聞いてくれなかった子どもたちも、数週間経った今も相変わらず「いやいや」は 言うそうですが、言われたことをするようになったと言っておりました。

 

ここまでの下書きを終えた昨日の夜に 娘から電話がありました。

滋賀県大津市で 命を落とされたお子さんのことを思うと、他人事ではなく とても心が痛むと話しております。怪我をされた方のことも心配です。我が家の子どもは もう成人していますが、二人の子どもの親として ご家族のお気持ちを思います。

どんなおとなでも、車が飛んできたら 誰のことも助けられないのです。

亡くなられたお子さんの ご冥福をお祈りいたします。 そして、怪我をされた方の 一日も早いご回復をお祈りいたします。

 


f:id:snow36:20190510024652j:image

「   雲   

  くものある日 くもはかなしい

  くものない日 そらはさびしい

                                 重吉の詩」(190×300m/m)

  八木重吉 詩         村上翔雲 書

 

 

 

 

 

春の潮溜まり。創業177年のお酒屋さん。

こんにちは。

久しぶりに雨が降って 靄がかかります。静かな雨の中で 近くに うぐいすの長閑な唄と、遠くで ひばりの賑やかな囀りが重なるように聞こえてきます。

 

先週 京都府京丹後市の琴引浜へ行って来ました。去年の10月にも伺ったお宿は 日本海に面した窓から、美しい夕日が望めます。


f:id:snow36:20190426005454j:image

夕日にはまだ早い3時頃に着いたので 持参の長靴を履いて出かけます。岩礁の眺め。潮溜まりに行きます。

岩礁は、風や波に晒された鋭い岩肌の山の続きにあります。危ないので そこを通ることは避けて、なるべく歩き易い道を探します。

 

岩礁にある 潮溜まりは、いろんな生き物との出会いがある とても楽しくて 素晴らしい場所です。我が家の息子も 小学校の頃に夏休みの自由研究のテーマにしていました。今でも大好きだそうです。

岩礁は、ところどころコンクリートで固めてありました。年月の経過で 藻が被っており、濡れた藻の上は滑るので 避けて歩きます。


f:id:snow36:20190426005611j:image

足首辺りまでの深さの潮溜まりが、雲ひとつない青空の下に広がっていました。時折、波が白く打ち寄せます。

ここには、小さな世界があります。


f:id:snow36:20190426005810j:image

f:id:snow36:20190426005704j:image

そっと覗くと、小魚の群れや ヤドカリ、小粒のウニがたくさん。アイナメやフグも見かけましたが撮れませんでした。

f:id:snow36:20190426005742j:image

いずれも水の中です。日本海は 美しいです。
f:id:snow36:20190426021255j:image


f:id:snow36:20190426005905j:image

10cmほどのウミウシがいました。いろんな種類がいて小さくてきれいな色をしたものも いるそうですね。こちらで見たウミウシは、ちょっと雑な表現ですが、なまこのような体に かたつむりのような頭をしていました。動きがゆっくりなので 体を伸ばしたり、縮めたりする様子がどこかユーモラスです。

時間が ゆっくり流れます。


f:id:snow36:20190426021026j:image


f:id:snow36:20190426021058j:image

しばらく遊んだ後、単純温泉の柔らかなお湯のお風呂をいただいて、お料理は海の幸。平目や鯵のお刺身や ノドグロの塩焼き、銀ムツの包み焼きなど 新鮮で素朴なお皿が並びます。

f:id:snow36:20190426005927j:image

お食事をいただきながら、夕日を眺めます。


f:id:snow36:20190426010002j:image

移ろう空。波間に長く揺れる夕日。鮮やかに昏い水平線。

白く短い線は 飛行機雲ですね。f:id:snow36:20190426010016j:image

藍鼠の海へ潰れるように沈んでいきました。

f:id:snow36:20190426010035j:image

 

 

 

翌日は、琴引浜の行き帰りで いつも気になっていながら、通り過ぎている「木下酒造」さんに立ち寄らせていただきました。


f:id:snow36:20190426010113j:image


f:id:snow36:20190426010133j:image

木下酒造有限会社    京都府京丹後市久美浜町   天保13年(1842)創業。

美味しいお酒「玉川(たまがわ)」を作っておられるところで、お宿でも 晩の食事の時に出されていました。お土産物屋さんにも卸されていますが、こちら限定のお酒がいくつかありました。

「ささやかなブログなので たいへん申し訳ありませんが、」と、お願いすると 快く 「いいですよ。どうぞ。」と写真を撮らせてくださいました。

以前は、酒蔵の見学の催しもされていたそうです。

見上げると、天井が高くて 季節の花の 大きな絵が飾られています。f:id:snow36:20190426010254j:image


f:id:snow36:20190426010316j:image

 

大吟醸の棚と

f:id:snow36:20190426010208j:image

 

熱燗用のお酒の棚。

f:id:snow36:20190426010401j:image

 

冷蔵庫には、江戸時代の作り方で 作られた 極甘口のお酒もありました。f:id:snow36:20190426010427j:image


f:id:snow36:20190426010446j:image

こちらの「タイムマシーン」が 江戸時代の復刻のお酒とのことですが、モダンな意匠の瓶でした。現在 杜氏さんは イギリスの方だそうです。

利き酒も4種ほどありました。

 

自宅用と、友人用に 買いました。f:id:snow36:20190426011114j:image

真ん中の 山廃純米酒 3年熟成。帰ってから いただいてみました。色は 淡い琥珀、ふわ と漂う豊かな薫りは 醪のように思いました。連れ合いは、紹興酒を思い出すと申していました。

あまりお酒に詳しくないので、お伝えするほどでもなくて申し訳ないことですが、燗がおいしいと聞いて 温めていただきました。薫りに迷い込むような印象がありましたが、それもやがて味わいに。角がなく飲みやすいお酒でした。薄暗い酒蔵の中で静かに時を待っていたのですね。

 

帰りに 木下酒造さんの入り口を撮らせていただこうとすると、こちらの家猫さん(かなり有名猫とのことです)が、くつろいでいました。f:id:snow36:20190426011315j:image

猫の首の辺りを撫でていると、連れ合いが驚いていました。いろんな方が 大切な家族の一員をかわいがっておられるブログを拝見しているうちに、抵抗がなくなりました。

自分が変わってきたことに気がつくようになりました。

かわいいと感じるようになったことを 皆さまに感謝します。

そして、何より この看板猫さんが自然でした。

 

久美浜辺りの道沿いには、上を平たく はつった梨畑に白い花が咲いていました。

時々、同じ仕立ての木に 明るい桃色の花が咲いていたのは、文字通り 桃だったでしょうか。

 

次回は、二週間ほど後にお目にかかります。f:id:snow36:20190426005222j:image

どうぞ 楽しくお過ごし下さいますように。

いつもご覧下さいまして、ありがとうございます。

 


f:id:snow36:20190426011605j:image

「痩蛙 まけるな一茶ここにあり  翔雲かく」(150×75m/m)  小林一茶



f:id:snow36:20190426023123j:image
「しんとろり こはくのいろの滴りの澄めば澄むもの音のかそけく  砕花の歌」(300×195m/m)  富田砕花 歌         村上翔雲 書

 

 

ぽんす会 漸くわずかに活動する

こんにちは。

暖かくなってきましたね。

どこにいても、うぐいすの囀りが聞こえてきます。桜の花の辺りが赤みを帯びてきて、花びらが はらはら降り続きます。

 

石楠花が 開きはじめました。去年の夏の暑い頃から 灰がかった黄色の固い蕾をつけていたのでした。たとえが悪くて申し訳ありませんが、蕾は 洗ったあとに 広げないまま乾いてしまったTシャツか、子どもが手に握り込んでいる おもちゃの手品の花のようにも見えます。f:id:snow36:20190418142520j:image

はっきりとした濃い赤紫色の蕾が、ゆっくり緩んでいくと 淡い色の柔らかい花が現れます。

f:id:snow36:20190418142819j:image

f:id:snow36:20190418142744j:image


f:id:snow36:20190418151556j:image

 

芍薬も一輪。こちらも 蕾の儚げな黄は薄まり、花は白く 姿もよくて。記憶の底の優しい面差しのようです。

f:id:snow36:20190418142906j:image


f:id:snow36:20190418143557j:image

どの花も 一度に たくさん咲かないのは、手入れがよくないからか、それとも 朝だけしか日が当たらないからなのか。

 

チングルマは、紅葉の後 冬のあいだは枯れていたので 捨てるように言われましたが、暖かくなると小さな緑の葉が 芽吹きはじめました。

f:id:snow36:20190418151954j:image

 

 

イベリスの潔い白は、まわりを明るくしてくれます。大きくなってきたので、我が家も そろそろ株分けをしていいのかもしれませんね。

f:id:snow36:20190418143021j:image

 

月桂樹の花。

f:id:snow36:20190418143035j:image

 

枝垂れもみじの新芽も瑞々しくて、愛らしくて。目まぐるしく 動く季節を迎えています。

f:id:snow36:20190418143059j:image

成長を見せてくれる様子に ありがたく思います。

 

🌿

連れ合いが 景勝地 福井県三方五湖の釣り堀に釣りに行きました。

波止釣りや 船釣りが好きな者ですが、連れ合いが よくご一緒させていただいている「ぽんす会」の仲間のお一人が 病気で長らくリハビリをされていますので、最近は あまり釣りに出かけていませんでした。

ぽんすとは 関西弁と言うより こちらの言葉で 釣り好きが昂じた者 というほどの意味です。義父が よく言っていましたが、若い人は もう知らない言葉なのかもしれません。

 

今は みんなで船を出して 以前のように釣りをする事は していませんが、眺めのいい釣り場で 久しぶりに一緒に楽しみたいと 釣り堀での釣りを計画したようでした。

どこに行こう?  景色がよくて、足元が 危なくないところ。ゆっくり釣糸を垂らして、みんなで のんびり海を見たい。昼は うまいもんが食べたいな。などなど、リハビリ中の友人に内緒で打ち合わせをしていました。

そんな大切な話合いは、 何故か必ず 気の利いた肴を出してくれるお店で開催されて、しばらくすると 所期の目的はどこへやら・・

連れ合いの話題の時には いつもブログが迷走します。そうすると ブログの趣旨から自由に外れていくので困りますが、人としては 私などより ずっと味わい深いものなのか とも思います。本人には申しませんが。 すみません。やはり 外れ出しました。戻しますね。

 

こちらの釣り堀は、定置網で捕れた日本海の魚や 養殖の鯛を放しているとのことでした。

今日は ボウズだから。と、出かける前に言っていました。これには 二つ理由があり、

友人たちと連れ合いは、リハビリ中の友人と久しぶりに海へ釣りに出かけることが ただ嬉しくて、その友人が 疲れたり、危ない目に会わないように 注意を払うことにして、釣果にこだわらないつもりでいたようです。

もうひとつの理由は、釣り堀は 入場料以外に 釣れた魚の重量によっては 超過分の料金が案外かかるとのことでした。

そうは言っても、釣り堀なので 35cmほどの養殖鯛が 2尾釣れてしまったと連絡がありました。

 

穏やかなお天気で 眺めも美しく、リハビリ中の友人も 鯛を釣り上げて とても楽しんでおられたそうでした。他の友人たちも それぞれ同じように少しだけ釣って持ち帰りました。

 

ちょうど春祭りでした。連れ合いが 自分専用の流し台で 捌いてくれました。

連れ合いの希望で、潮汁にしたり、さくにならないところを 塩焼きにしていただきました。

リハビリ中の友人の釣果は、お料理のとても上手な奥さんが お刺身にされたそうです。奥さんは 献身的に寄り添っておられる方で、その毎日に頭が下がります。

 

鯛のお刺身は、釣った翌日がおいしいですね。身がしっとりとして、お味がまとまっていました。我が家の子どもたちは帰って来れませんでしたので、義母と3人で おいしくいただきました。

f:id:snow36:20190418143700j:image

 

今日もお天気がよくて、山の中は 澄んでいます。月がきれいですね。

明日はどうでしょうか。

どうぞ お体大切に。

今日も ご覧いただきまして、ありがとうございます。

 


f:id:snow36:20190418191622j:image

「頭をひくくたれ 死ぬことができぬほど しつこくゆけ   重吉 詩抄」(190×300m/m)

 

忍びてゆけ

突破しながらゆけ

頭をひくくたれひくくたれ

死ぬことができぬほどしつこくゆけ

「晩秋」重吉詩稿   八木重吉 詩    村上翔雲 書

 

ノートルダム寺院の火災     遥かに時間のかかることと思っていたのですが、5年以内に修復をされるとの強い決意を表明されました。どうぞ 貴重な遺産が順調に再建されますように。たゆたえども、沈まず なのですね。